赤坂タカシとニューコパカバーナコミュの曲解説　【パンと薔薇】

独断と偏見のベーシスト目線で、曲の解説をしてみたいと思いまする。
そしてこのバンドはこれだけプログレの要素を含んでるんだよーというところもお伝えしましょー。
では【パンと薔薇】から。いってみよー！

＜オープニング＞
そう、このバンドにかかせない「ムード歌謡」からこの曲は始まります。
赤コパのテーマ曲とも言えるでしょう。
いやらしい程のビブラートを効かせた男性陣のコーラスが聞きどころ。
「ララブ～語り明かす赤坂。。。」

今宵も赤坂の夜はお酒と恋の話で更けていく。。。
という意味で、決してタカシが喋りたおすということではございませぬー。

＜イントロ＞
一転してハードロック調のナンバーに！
HR風のベースを弾くことは簡単でしたが、あえてそれを嫌っての休符を活かしたベースラインで
リズムを刻んでいます。
若い奴らにゃ真似の出来ないコトをやる、そんなおっさんの意地が見え隠れします。
そしてイントロ後半はジェネシスのFirth Of Fifth（中間部）っぽいベースラインにしてみました。
こう言われても弾いたことあるベーシストぐらいしかわかるまいが。。。フッフッフッ。

＜歌（Ａメロ）＞
じゃーん！「あーのー船にはー。。。」
、、おー、これこれ。お客さんを引き込む懐の大きなメロディ、
こういったポップ感覚は北白川さんがこのバンドに持ち込んだところ。

そしてベース的には UFOのLights Outっぽいリズムが出たなと思いつつ、歌メロのバックでは
こんなに暴れてエエのん？（イイよ～どんどんいって byひな）という、
まさにテラローザ時代でもやらなかった暴挙に出ており、歌を意識しつつも縦横無尽のベースを弾いています。
おっとよく見たら反対側ではギターもかなり暴れてるにゃー。。。

＜歌（Bメロ）＞
Ａメロの終わりから北白川さんがハモり始めますが、Ｂメロでは逆にひなちゃんがハモりへ。
Vo二人のフリ付けの隣でベーシストはネックを上げたり下げたり、エビぞったり、あぁ忙し（谷しげる風のステージングが炸裂します）。

＜歌（サビ）＞
「むかしむかし　あるところにうそつきがたくさん　おりました」
という意味深な、（後半は次第に怖～くなる）歌詞がキャッチーなメロディで歌われるのでありんす。
そしてこの勢いのままギターソロ（イントロメロから徐々に変形してソロへ）へ突入だー！

。。。この間奏長すぎひん？と思いつつ、２コーラス目を経て
オーケストラ間奏のコーナーへ。
その直前、ベースを天高く突き上げるアクションは鳳翼天翔（陰陽座）のサビの部分よろしく
Vo二人を巻き込んだまさに「トリプル瞬火」状態！な展開を見せるのであった（誰もわからぬわ）。

＜オーケストラ間奏～プチムード歌謡のコーナー＞
CD化されたらティンパニとか入ってもっと荘厳な感じになるであろう、ちょっとQueen的な展開をみせつつのー、一転してオープニングと同じムード歌謡に。。。

「みっつの袋と　とり替えた　だれかの未来と　とり替えた」
※ちなみにミッツ（徳光和夫の甥）さんの袋と取り換えた。。。という意味ではなーい

でもってまたハード調に戻って歌（Bメロ＆サビ）でエンディング。
荒牧さん、あんたどんだけソロ弾くねん！という程にギター大活躍の曲でもあります。

音階やコード進行的にはこの曲が一番ノーマルな気がしますが派手な展開にこだわったところは
浪速のQueenという感じでしょーか（誰もゆーてへんけど）。
ライブのオープニングに欠かせない曲になりましたー。

-------------------------------------------------

【パンと薔薇】

あの船には　何でもあるんだよ
白粉（おしろい）の匂い　肉の焼けるにおい
港で見送る　ゆがんだ笑顔の人たち

どこへゆくの　あたしたち
親指くわえて　なんにもしゃべらず

むかしむかし　あるところに
うそつきがたくさん　おりました　

あの船ならどこでもいけるのさ
遠くできこえる　あの歌　誰の声なの
うしろに隠した　綺麗なたからもの　見せて

そっくりだね　あたしたち
薬指の爪の　かたちまで

むかしむかし　あるところに
うそつきがたくさん　おりました

：みっつの袋と　とり替えた
　だれかの未来と　とり替えた：

そっくりだね　あたしたち
薬指の爪の　かたちまで

むかしむかし　あるところに
うそつきがたくさん　おりました

むかしむかし　あるところに
還らぬ子供たちが　おりました