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山本周五郎コミュの感想を語りたい

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山本周五郎氏の本は何度か読みなおしてます。
読み直すと違う作品が好きになっていたりします。
今読み返してジーンとしてるのが、
新潮文庫「やぶからし」のやぶからし
(新潮文庫の廻し者ではないのですが、探しやすいので。)

前夫がウソつきではなかったことなどや
やぶからしの蔓にそっと手を触れるところなどから
すずの前夫に対する気持ちが僕はなんかしみました。

一般の人には、こういう感情には なりにくいのかなとか思いつつ
山本周五郎の作品が好きな人はどうかなぁなんて、いろいろ考えました。


蛇足ですが
あと山本周五郎氏の作品はたくさん植物がきちんとした名前ででてくるのが
好きです。「赤ひげ診療譚」の蝦蔓や、 「なんの花か薫る」卯の花など
あげればきりがないです。




そこで皆様に聞きたい。
内容のネタばれ大歓迎!!
ここが考えさせられたなどのご感想教えてください。
この作品の植物が好きなど、どしどし感想を教えください。


コメント(32)

ほんと、山本さんの作品読んでると植物の名前に興味持ちますね。昼休みに会社の周りで見た花の名前を調べたりしています。

今、思い浮かぶのは、葦です。彼の作品にはよく出てきますが、実物をちゃんと見たいです。「葦は見ていた」では、登場人物的ですね。
実は私の実家の建物には昔からやぶからしがみっちり。

小さい頃から嫌でしょうがなかったですが、他の木々とちゃんと共存してます。


にしても、「やぶからし」とだけは呼ばれたくないですね(笑)。
初めまして、よろしくお願いします。

『五瓣の椿』も印象的だったと思います。
周五郎はよく若い女性も絵描きますが、
切ない少女の気持ちをどうやって推し量っていたのでしょうか・・。

想像力のない私でも、周五郎の文章は情景が浮かんで来て、
感動せずにはいられませんね。
みなさま、こんばんは。
久しぶりの書き込みになります。
最近また新潮文庫の短編集を毎日読んでいたので、
このトピックに嬉しくなってしまいました。

一番最初に読んだ本は「小説日本婦道記」でした。
二十歳くらいのときに読んだので、この本に出てくるような女性になりたいと
ずっと思っていました。
その本の中に出てくる「不断草」という話が好きです。

ある訳があって、離縁された嫁が、
目の不自由な姑のために他人の娘のふりをして、
そばで姑の世話をする・・・というストーリーで、
この姑の好物が不断草でした。
おそば仕えをするとき、不断草の種を蒔き、
「姑にずっとお仕え出来ますように。」と心をこめて祈る・・・というのが
とても心に沁みる話でした。

不断草とはトウチサともいうそうなのですが、
このトピックのため初めて調べてみましたら、ほうれん草に似た草でした。
自分では漠然と春菊みたいな野菜だと思っていました。
もし手にいれることが出来たら、調理して食べてみたいな。

このお話が好きな人のために、見つけたアドレスを載せておきます。
http://www.iwasaki-net.or.jp/fattoria/vegetable/bietla/
私も「不断草」食べてみたい、と思いました。ほうれん草系なのですか。


今、「おごそかな渇き」の「滝口」を読み始めたところです。ここに出てくる百日紅さるすべりの紅葉が気になります。

会社の近くに今は枝だけのがあるのですが、ほんとに幹がつるつる光って見えるくらいです。すべりそう。
かぉちんさま
コメントありがとうございます!
「不断草」は、ほうれん草に似た感じのもののようですね。
うちの近くに、珍しい野菜をサラダや前菜にしてくれるフレンチレストランがあります。
今度、そのお店に行って
「不断草を食べさせてもらえませんか?」と言ってみるのもいいかなって思ったりしています(笑)。

「おごそかな渇き」、私も読んでみますね。
さるすべりを初めて見たとき、
「ああ、ほんとにサルもすべりそう!」って思ったのを思い出しましたわーい(嬉しい顔)
花も綺麗ですよね♪
つげしたさま
コメントありがとうございます♪
山本周五郎作品、映画で観ると又違った喜びがありますね。
『海は見ていた』はまだ観たことがありませんでした。
この映画の原作が「なんの花か薫る」と「つゆのひぬま」なのですね。
機会があったら、観てみたいと思います。
周五郎作品で一番好きな黒澤映画は(本数はそんなに観ていませんが)
『赤ひげ』です。

「小説日本婦道記」、ちょっと珍しかったでしょうか(てれ)。
どの話も、とても好きです。
好きになるのは武家の生活で、どんなふうに女性が過ごしていくか・・・というものが多い気がします。
なかなか、そういうふうになれないもどかしさはありますが(笑)、
それでも理想であり憧れです。

昨日は新潮文庫の「おごそかな渇き」を読み、大好きな「あだこ」で
笑顔になりましたクローバー
あんなふうに一生懸命で、けなげな女性、いいですね〜〜晴れ
約50年ぶりに『日本婦道記』を再読。話のストーリーは全く忘れていましたが、久しぶりに読後感の爽やかさを感じましたね。私は此れらの短編を、あらゆる意味で『封建的』とは思いませんね。尤も『封建的』の定義を明確にしなければ話になりませんがね。

いずれにせよ、ここに書かれていることは時代や国を超えた普遍的なモノです。
人間(男性も女性も)のもつ凛とした姿の美しさ。やはり山本周五郎の世界へ戻って私は良かった。

10篇それぞれが良い。『二十三年』も今生の世界では有り得る話です。
落葉の隣り』

私は一般に長編小説は苦手である。その理由は私はセッカチだからだ。(私の此の性格は我が半生において私自身を実に苦しめてきたものだ)

幸いにして山本周五郎は中短編小説が多い。掲題の小説は、図書館から借りた山本周五郎全集(新潮社)の中の一巻に収められていた。昭和34年に発表された作品だ。

これは私の感想メモであるから小説のストリーは書かないが、此の短編は、まさに山本周五郎ワールドを最も堪能できる作品の中の一つだと私は思う。

己の感想ブログに他人の感想を転記するのは安易なコトでヤリたくないことだが、奥野建男が此の本の最後で『落葉の隣り』の感想を書いている。私も全く同感であり、よくぞ書いてくれたと思うので、少し長いが引用しよう。

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『落葉の隣り』を読むと、江戸の職人町に住む庶民の雰囲気と人情がそくそくと伝わってくる。繁次と参吉の友情、おひさへの諦めに似た愛情、そして参吉への信頼は裏切られ、おひさは『やぶからし』と同じように、だめになった男にひかれて行くかけちがった恋のかなしさ、途中までの「落葉の雨の・・・」の端唄がいつまでも心の中に沁みついている。ここに、つつましい人間の生活が、どうにもならない宿命が、生きるさびしさが、さりげなく、そして深く表現されている。忘れていた文学の故郷とも言うべき絶品であり、ぼくのもっとも好きな小説である。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

山本周五郎の作品全てに言えることだろうが、たとえ短編でも、そこに描かれている人間たちの哀歓の表現は、通り一辺の上っ面のものでなく、読む人の心の襞(ひだ)に深くしみ込んでいく。ことに此の『落葉の隣り』に描かれた名もない庶民たちの哀歓には私は心うたれた。

私は此の小説を読み終わって、暫く、本を閉じられなかった。
そして此の端唄も私の耳の奥で、いつまでも、かすかに聞こえるようであった。

「落葉に雨の音を聞く、隣りは恋のむつごとやーーーー」

***

この短編は『その木戸を通って』同様に私にとっても忘れ得ぬ小説となるに違いない。
「かあちゃん」を読みました。
胸がスッとしたり、心が温まったりと
楽しめる短編集でした。
山本周五郎の作品は今迄数多くの全集が出版されてきたのだろうが、2005年に『山本周五郎中短編秀作選集・全5巻』(小学館)が出版された。

この選集の特徴は山本周五郎の中短編の作品を以下の五つのキーワードで編集されていることだ。

そのキーワードは『待つ』『惑う』『想う』『結ぶ』『発つ』であり、それらの各々のキーワードで各巻が編纂されている。

従って、この選集5巻を読めば、山本周五郎の中短編の代表作を一通り読めることになる。

***
私は此の数か月の間、此の選集を少しずつではあるが読み通した。各巻には約15,6の中短編が掲載されていて、いずれの作品も、まさに山本周五郎ワールドであり、しみじみと味わい深く読んだ。

***
なかでも印象に残ったのは、第4巻『惑う』に収められた『おさん』であった。

内容は省略するが、フラッシュバックの技法が駆使されていて、短編であるにも関わらず話の内容の陰翳が鮮やかであって、読後、暫く私は茫然としていた。

丁度、良き映画の長いエンドロールを、いつまでも見続けているときのように、しみじみとした余韻を私は密かに味わったのだった。

***
山本周五郎・・・というより小説一般を読むのは私は実に半世紀ぶりなのだが読書というものの奥行きの深さを再認識し始めたのは、ここ数年と言ってよい。

それまでの私の「読書」は仕事の専門書を読むことであって、それは義務以外のなにものでもなく、およそ楽しいものではなかった。

私は今更ながら読書の楽しみを再発見しつつある

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