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石原莞爾平和思想研究会コミュの自己責任論が蔓延した

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今の若者の多くは物事の判断や人生の選択をするとき、大前提として自己責任を初期設定してしまっていますが、「自己責任」という言葉も新自由主義(市場原理主義)に根差したグローバリズムが、世界に蔓延し始めた1990年代に広まったものです。今や、若者たちは他者に一切迷惑はかけられないし、社会に頼ることなどできないと思い込んでいます。

自己責任論の下では、他者の意見を参考にしたり、周りがどんな意見なのか確かめたりすると、自分一人の判断ではない為、カッコ悪いと評価されてしまいます。一神教的な社会では、自分一人で意思決定をして、それに向けて努力するのが是とされてきました。こうした考え方は、スピード感や効率をもっとも重視する新自由主義の思想に重なります。

コロナワクチンに関しても、日本人は自己責任論に侵されています。ワクチン接種後に重大な副作用が出て、大学に行くこともままならない学生が「もっとよく考えて打てばよかった」と自らを責めているのをテレビで見ました。しかもその学生は、体調がズタボロになっているのに「早く3回目を打ちたい」と言うのです。

このように、誤った自責の念を抱いているのは若者だけとは限りません。「コロナ=恐怖」 「ワクチン=救世主」という同調圧力が蔓延する日本では、接種後に亡くなっても遺族は偶然と受け入れるしかありません。悪いのは自分と思い込まされ、感情を押し殺し、愛する家族の仇を討とうと国を批判することもできないのです。

ただ、忘れてはならないのは、国民が自己責任論に染まってもっとも都合がいいのは権力者ということです。1991年にソ連が崩壊して冷戦が終わりを告げ、1993年にはEUが誕生しました。歩を合わせるように、世界に広がり始めた新自由主義は、それから30年を経た現在、もはや普通の考え方になっているのかもしれません。

2004年、イラク戦争後にボランティア活動を行うため現地に入った日本人3人が武装勢力に誘拐され、駐留する自衛隊の撤退を要求されたときも、「自己責任だ」と日本中から激しいバッシングが浴びせられた。この出来事に関しては石原莞爾平和思想研究会の会報誌の文面でも同志の元裁判官と当時、広報局長だった私は激論を戦わせる事となりました。

「救出する必要はない」などと批判の声が湧き上がったが、人助けのためにイラクに行った彼らは思想的にはリベラルで、世界市民的なグローバリストなのでしょう。私はグローバリズムや新自由主義にはあまりよく思わない立場ですが、それでも彼らだけに責を負わせるべきという主張は間違っていると意見を述べました。

そして現在に至っては、若者たちは自己責任を初期設定化しており、国は救ってくれないのが前提になっています。そして、一神教的な価値観に覆われた日本では、国が推奨するがままにワクチンを接種し、重篤な副作用が出たり、後遺症で苦しむことになっても自らの責任と考え、国に異議を申し立てることもしないのです。

グローバリズムが世界に広がるとともに、日本が衰退して久しい。「失われた30年」、そしてコロナで新たに「失われた2年」のあいだに、日本社会は大きく変容しました。グローバリズムに敢然と反旗を翻したアメリカのトランプ大統領も、ホワイトハウスから追い出されました。世界を見回しても、明るい材料はないのです。

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