ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

石原莞爾平和思想研究会コミュの東條上等兵と呼ぶ石原莞爾

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

石原莞爾が赴任したとき、東條英機中将はすでに関東軍参謀長として執務していました。東條英機は星野直樹総務長官らと結び、満州国の政治に干渉しはじめていたのです。石原莞爾は東條英機らの行動を目撃し、反東條英機の態度を露骨にとるようになったのです。

一方、東條と星野ら日系官吏は、中央の反石原派と呼応して石原排撃の策動に狂奔するに至ったのは自然の理です。石原莞爾は天才的な素質、豪快な気風を持つ人物だったのですが、その反面、風変わりで、自信が強く妥協性が乏しかったと言います。

とくに筋の通らない意見に対しては真正面から衝突することが多く、また相手が誰であろうと構わず吹きまくり、感情を害させることが多かったのです。その場限りですめば、どうということもないのですが、相手は、それを根に持つのです。それに反して、東條英機は努力の人で仕事に熱心、おおざっぱなことが嫌いで神経質、そして策謀家でした。

大東亜戦争の末期、東條英機は東京の住宅街でゴミ箱をあさり、その中にわずかながら残飯を見つけて、「戦時中にもかかわらず食べ残しをするとはけしからん。国を挙げていっそうの節約をするよう、国民に呼びかけている」という新聞記事が掲載されたと言います。

なんのきっかけもなしに、節約を呼びかけても効果がうすいので、マスコミを動員してやろうと記者に働きかけ、浮浪者さながらにゴミ箱をあさったものです。その頃は配給も乏しくなって、残飯などあるはずもない。恐らく東條のでっちあげではないかと思われます。

東條英機、石原莞爾両者の対立を生んだのは、まったく相反する性格に起因しているからですが、理由はもう一つありました。東條英機が関東軍参謀長になったとき、石原莞爾は参謀本部作戦部長でした。東條英機は今村均参謀副長を東京に派遣し、拡大派を激励、あるいは爆動したことにも原因でした。

その怨念を抱いたまま、同じ釜のめしを食うようになったのだから、二人はことごとく反目、憎悪の目に火花が散ったのです。石原莞爾は着任前から関東軍の対満政策に関して反感を抱いていたが、着任後は関東軍の内面指導に真正面から反対の姿勢をとっていました。

そのほか、 日系官吏の公私両面にわたる横暴は、満州建国の精神にもとるものである、と東條英機と意見をことにしました。以上のような職務における意見の相違にともない、感情的にも両者の溝は日ごとに深くなっていったのです。

石原莞爾は東條英機の言語や行動を蔑視し「東條上等兵」と呼ぶことすらありました。石原莞爾のような人間でも、感情がこじれると並みの人間と同じになってしまう。それも、子供のように感情をむき出しにするからどうにもならないのです。

大川周明が満州を旅行した際、関東軍司令に石原莞爾を訪ね、それから東條参謀長にも面会しようと部屋を聞いたところ、「うん、東條上等兵の部屋ならそこだよ」とアゴをしゃくって教えたそうです。他人の意表をつく話はまだあります。

鮎川義介満州重工業開発総裁が東篠参謀長室で会談中、石原莞爾にも関係ある話になったため石原莞爾を呼びにやったところ、「行く必要なし」とあっさり断わったと言います。これにはさすがの鮎川もあいたロがふさがらず、東條英機も顔色が変わったそうです。

「石原が民族協和などというから他民族がつけあがる。だから、民族協和とせず民族秩序とすべきだ」という説が、日系高級官吏の間で起こってきました。その頃、朝鮮総督の南大将が石原莞爾に対し、「満州国内における朝鮮人に対する態度は、民族協和ではいけないから改めて欲しい」と申し入れて来たのですが、石原莞爾は、ケンもほろろでした。

南という大将は、頭のよくないバカ大将です。「申し入れなど聞くつもりは毛頭ないと伝えろ」石原莞爾の頭の中は、民族協和でいっぱいだったのでしょう。南大将は満州事変当時の陸軍大臣で、石原莞爾に理論負けしたこともあります。

今度は満州国内における朝鮮人は、同じく満州に住んでいる日本人に準する処遇にして欲しいと要求したものですが、石原莞爾は、「朝鮮人で日本人としての待遇を欲する者には、日本人としての待遇をあたえる。」

「しかし、民族としての自覚から、朝鮮人としての待遇を要求する者には無理に日本人であれと強要はしない。満州は民族協和であって、民族の対立となるべきではない。南の馬鹿野郎にはこれがわからないのだ。満州建国は朝鮮、台湾統治の大反省である」と言い、相手にしなかったのです。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

石原莞爾平和思想研究会 更新情報

石原莞爾平和思想研究会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。