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石原莞爾平和思想研究会コミュの日ソ不可侵条約を締結の懇願

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石原莞爾がジュネーブに行った時は、ソ連を通って行きました。ソ連は、石原莞爾が通るというので、非常に驚き、その狼狽ぶりは見事でした。すなわち、ソ連の軍事力は満州事変前、昭和3年頃から石原莞爾が見抜いていた通りでした。

石原莞爾がモスクワにつくと、ウオロシロフ国防相が会いたいといって来ましたが、ウオロシロフ国防相には会わずに、エゴロフ参媒総長にあいました。ウオロシロフ国防相やエゴロフ参媒総長らは、たとえ各国大使が会いたいといっても絶対に会わない人間です。

それが一大佐ではあったが石原莞爾が通りかかったというので、参媒総長自身が慌ててふためいて誠に慎重な歓待ぶりだったと言います。これでソ連の戦力は想像がつきました。そこで石原莞爾はいきなり、「貴国が人類文明発展のために、いろいろと苦労して経験を払われていることに、人類の一員として感謝する」と言いました。

エゴロフ参媒総長らは極度に神経を使っている時だったから、この一言にはエゴロフ参媒総長らは非常にびっくりしました。何しろ日本陸軍といえば、共産党に対してコトコトの頑固を毛嫌いを持っているものと聞いている彼らです。それらが日本の軍人にこんな人間がいたのかといった驚きようで、緊張していたエゴロフの顔がにわかにほぐれだしました。

「ソビエートは・・・・」と共産党の活発な建設的な活動模様などを喋り出したら、石原莞爾は「ちょっと待ってくれ。誤解されては困る。ソビエートが正しいというのではない。人類文明の発展のためと思い込んでやっている経験には感謝するが、それが相手に対して、正しいか否かを考慮してほしい。これを忠告する」と言いました。

これには山岡通訳が弱りぬいて汗をかいてしまいました。石原莞爾はエゴロフ参媒総長が喜んだり、慌てたりするのが面白がっていました。それから、驚かしてやろうと思って、「貴国の連隊を見学させてくれ」と申し込みました。

エゴロフ参媒総長は慌てて、「今は、ちょうど人営・除隊の交替時期だから、ジュネーブからの帰りまで待ってもらいたい。帰途には必ず御覧に入れたい」と逃げを張るから、もう一度驚かしてやろうと思って、「帰国はアメリカを通って帰国する。それでは見せてくれなくてもよろしい」とあっさり連隊見学を撤回しました。

すると、エゴロフ参媒総長は、アメリカを通って帰国するという一言に、きわめて真剣な色を眼底に隠し、「なぜアメリカを通って帰るのですか」と尋ねるから、「アメリカと戦争をするような場合があるかもしれない。その時、やっつけるために見ておくのだ」と笑って答えました。

そうしたら、最初から想像していた通り、エゴロフ参媒総長はしきりに、「日ソ不可侵条約を締結したい」と懇願するのでした。満州事変当時は、北満におけるソ連と、日本との戦力はほぼ匹敵していたのです。

だからソ連は、多くの日本のインテリの予想に反してすこぶるおとなしい態度を取り、一時外面は日本に好意を示し、ほとんど満州国を事実上認めるが如き態度に出て、不可侵条約を締結して、日本に対して全く他意ないことを極力釈明していたのでした。

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