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石原莞爾平和思想研究会コミュの石原莞爾の指導者について

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指導者とは、方針を確立し、常に具体案を産み、これを組織化し、この案を提げて多数を指導する人である。組織体結成にあたって、指導者の重要なことはもとよりであるが、指導者がなければ組織体を結成しえぬというは、日本においては断じて許しえない。

勿論、我々は優れた指導者を待望するのであるが、真の指導者はなかなか得られるものでない。かかる場合にも、主義を同じうする者が結束して、組織体結成の基礎をつくらなければならぬ。即ち相協力して方針をつくり、これに賛同するものが相集まり、所在に組織体を結成してゆくのである。かかる組織体の中、方針同一なるものは逐次統合してゆく。

だいたい同方針であるが直ちに統合できないものの間には、連絡協議機関を設けて、接触を緊密にし、合同の実現を促進する。その過程において、真の指導者を得れば幸いである。ただこの場合にあっても、指導者をあくまで同志一致の道義的推薦によるべきである。

そして、指導の地位にあるものは、常により優れた指導者を求め、自らこれに譲るのは心持が大切である。指導者に特に大切なことは、多数を指導することである。世の中のことは、理論的に良いことが実行で失敗し、あまり感心しない案が大成功することが案外多い。

人事を尽くして天命を待つことが、大事に当たって安心の求めどころである。人間には多くの場合、安の善悪よりも、実行にあたって力の集中如何がむしろ重要な問題である。私はすでに昭和6年末に身を引くべきだと考えました。

2・26事件にはさらに責任の重大を痛感、引退すべく決心したのでありましたがついに願いが達せられませんでした。今次事変勃発の時、作戦部長の重職にあった私は申し上げ様もない責任を感じていります。「事変はとうとう君の予言の如くなった」とて私の先見でもある如く申す人も少なくありません。そういわれて私は益々苦しむ外ありません。

当時、部内すら統制する徳と力に欠けていたわけで、我が身を省みて真に身の置き所に苦しむ次第であります。今度、宿願叶いまして第一線を退かしていただくこととなりましたについては、感謝の念に満たされて居り、心から御礼を申し上げる次第であります。

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