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石原莞爾平和思想研究会コミュの機密費について「石原莞爾」

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石原莞爾が参謀副長に着任後間もない時であったが、諸官庁のおもだった人の会同席上、星野総務長官が秘書官に耳うちして「こんど着任された石原副長を招待しなければならないと思うが、早速手配してくれ」と命じた。

これに対し秘書官が「石原閣下は宴会が嫌いで、出席されないようですが」と答弁した。この問答を耳にした石原莞爾は、同席の外の人にも聞こえるように「おい秘書官君、ちょっと待ってくれ。私が宴会の出席を嫌うのは、官費の宴会のことで、星野長官の俸給袋からお出しになる金での宴会なら、いつでも出席する。どうかご遠慮なく、成るべく盛大にお願いします。」とけろりとした顔つきでいったのです。

当時軍その他の官庁で、官費(機密費)の宴会が日夜盛んに行われて、目が余るものがあり、石原莞爾のこの一言は高級軍人及び官僚に対する厳しい一言でした。毎年一度、日本から衆議院及び貴族院の代表が、関東軍慰問に訪れるのが通例となっていて、昭和13年の夏、衆議院議員麻生久を団長とする議員慰問団十数名が、新京の軍司令部を訪れました。

恒例によって軍司令官が議員団を宴会に招待して、懇談を交わすことになっていて、丁度その日は軍司令官も参謀長も不在で、石原副長が軍司令官代理として招待側の主人役となり、外に課長級以上、新京在住の団隊長が出席しました。

いよいよ開宴となって主客が着席した。石原副長はどんな奇抜なあいさつをするだろうかと、軍側の列席者は皆耳をそばだてていました。石原莞爾のあいさつは極めて簡単なものであったが、最後の一言が素晴らしいです。

「・・・ただし、このご馳走に対して私共軍側にお礼を言われる必要はありません。これは国民の「血税」によって行われたものですから、日本内部にお帰りになってから、国民の皆さんにお礼を言ってください」と結んだのです。

麻生団長は、軍事費の「むだ使い」を戒める等の点からみて誠に適切な風刺で、石原莞爾ならではできない発言であったと云っています。軍の機密費は、将校婦人会長東條勝子の手にわたって、まるで湯水のように消費され、満人は王道楽土の呼声に応じて、満州の立直しに奮い立ったが、実際に生活を悦楽しているのは、日本の軍人に日本から渡ってきた多くの利権屋だけだったのです。

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