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石原莞爾平和思想研究会コミュの世界最終戦争

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石原莞爾は、ドイツ留学中および陸大兵学教官在任中、軍事史研究に精力を傾けました。その結果、将来、日本とアメリカによる「人類最後の大戦争」(いわゆる世界最終戦争)すなわち「日米決戦戦争」が起こり、世界が統一されるとの考えに至ったのでした。

その戦争は、真の意味での「世界戦争」であり、この世界最終戦争の結果、「世界人類の文明」は最終的に統一され、「絶対平和」がもたらされる。そして人類共通の理想である「黄金世界」建設への一歩が踏み出される。そう石原莞爾は考えていました。

「未だかつてあらざりし驚くべき大戦争、最後的大決戦的戦争によりて、世界人類の文明は最後の統一を得て、初めて人類共通の理想たる黄金世界建設の第一歩を踏むに至らん。」(現在及将来に於ける日本の国防)

「最近の欧州戦争は、欧州諸民族最後の決勝戦なり。『世界大戦』と称するに当たらず。来るべき戦争は日米を中心とするものにして真の世界大戦、人類最後の大戦争なり」(戦争史大観)

石原莞爾によれば、その世界最終戦争は、次の三つの条件が整った時に起こると言います。第一に、アメリカが「西洋文明」の中心としての位置を占め、完全に「西洋文明の選手権」つまり西洋の覇権を獲得する。第二に、日本が「東洋文明」の中心となり、「東洋文明の選手権」を獲得する。第三に、この戦争に必要な武器が制作される。具体的には、航空機が「無着陸で世界を1周」 できるようになり、「全世界を自在に飛行」しうるに至る。

「世界大戦・世界最終戦争勃発の時期は次の三要件の充足せられる時とす。一、米国が完全に西洋文明の選手権を獲得する事。二、日本が完全に東洋文明の選手権を獲得する事。三、両者の戦争具たる飛行機が無着陸にて世界を一周し得る事。」(欧州戦史講話の結論)

第三の条件は、日米が太平洋をはさんで両国の主要都市を破壊·殲滅し、世界最終戦争の勝敗を決する軍用航空機の出現を意味する。それは日本からみれば、アメリカの主要都市まで無着陸で往復し、そこを攻撃・殲滅できる航空機が開発·生産されることである。それには当然、都市攻撃のための大量破壊兵器の開発をともなう。

したがって、この戦争は「飛行機をもってする殲滅戦争」となり、在来の陸軍と海軍の役割の比重は大幅に低下する。そして、それは「日米決戦戦争」ともいうべきもので、真の「世界大戦」「世界戦争」となる。その意味で先の「欧州大戦」(いわゆる第一次世界大戦)は世界大戦、世界戦争とはいえない、とされる。

「将来戦においては…飛行機の発達により…一挙に決戦を求むる殲滅戦略[殲滅戦争]おこなわれ、在来の海軍はほとんどその影を没し、陸軍また現在の要塞の如きものとなり終わるべし。」(現在及将来に於ける日本の国防)

「十年前の戦争を世界大戦と称する如きは吾人の採らざるところなり。」(ちなみに石原莞爾は、のちの日米開戦直前、大量破壊兵器として、「原子核破壊」による「最終戦用決戦兵器」(核兵器)の出現可能性についても言及しています(「戦争史大観の説明」『戦争史大観』1941年2月)

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