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石原莞爾平和思想研究会コミュの力の中心がアメリカ合衆国へ

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石原莞爾はまず人類文化の発達において、戦争が果たした役割を述べることによって、国体と世界復興の過程との関係を説明しました。歴史を通じて人間は、戦争の恐怖を除去し、永久平和を実現することを夢見てきました。しかし同時に戦争は、もっと高次の更に合理的なレベルの文明が現れるなかで、巨大な社会変革の代理人として、決定的な歴史的役割を演じてきたのです。

「戦争は文明を破壊しつつも而も文明の母たりしなり」。人類文化の各段階は、長年にわたる絶え間ない国家間の戦争の果てに達成されました。それは生存のための闘争でしたが、むしろこれらの衝突は、自己のイデオロギーを世界に押し付けようとして、民族や国家間の相互競争がもたらした論理的帰結でした。

実際、「各国家が其理想とするところを内に完成し外に宣布し之を以って戦争を支配、・・・・するは、・・・・・責務」であったし、また現在もそうであると石原莞爾は論じています。しかし、こうして争っている列強のなかには、本来利己的で抑圧的な国もあるが、人類文化を完成するという崇高な目的のためだけに競い合っている国もあると、石原莞爾は論じました。

石原莞爾によれば、第一の部類に属するのが「覇道」に従う国が、西洋であり、第二の部類が伝統的に「王道」を信奉する国が、アジア諸民族であると言います。いずれにしても、国家同士のイデオロギーの相互作用の結果生ずる衝突は、文明の発達に当然付随するものであると言う。

将来のある時点でこのプロセスが完了し、全世界が一つの理想によって統一されるであろう。これが卓越した一国家や一民族の世界支配によって起こるのか、あるいは、数多くの国家や民族の理想が融合して起こるのか、予測が難しい。しかし、そうした世界の統一は、ともかく、幾世紀にもわたる戦争の終焉と世界平和の実現を意味するのであると。

世界の統一と協調という地点に到達するには、大別して二つの行き方があり、そのために文化的衝突と総合が起こる。ひとつは西洋のとった道であり、ひとつはアジアの道であった。ルネッサンス以後西洋文明は、帝国が次々と自国のイデオロギーを世界に示そうとしてドラマを展開してきました。

いずれの国も他の強国と衝突して、中心的地位を放棄せざるをえなくなったのだが、その過程で西洋文明の形成に寄与したのです。最終的に、1914年から1918年にわたる戦争の破壊のために、西洋における力の中心はアメリカ合衆国に移りました。西洋の長所も短所もすべてを合わせ持ち、この長い歴史的総合の頂点に現れたのが他ならぬアメリカ合衆国なのです。

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