〜空と海があるように〜コミュの〜空と海があるように３〜 【第12話】

【第12話】



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扉を開くと、
オルガンの演奏が流れ始めた。


ステンドグラスが神秘的で、
のぶのぶたちを優しく迎え入れるかのように、

天使が微笑んでいるように見える。


色鮮やかな赤いバージンロードの先に、

夏TUが白いタキシードを着て立っている。





のぶのぶ
「え…」w(ﾟoﾟ)w


何が何だかわからないのぶのぶ…



雫
「さ、さ…、のぶたん」



のぶのぶの頭に、雫が何日も徹夜して作った手づくりのベールを…

そして、手元には同じく湖南が一生懸命手づくりしたブーケが渡される…。



「もぉ〜何なの〜」




雫と湖南に促され、少ししづつ、真っ赤なバージンロードを進む…。


祭壇の前まで来ると、牧師さんの格好をしたきっとどこかで……




ニカッと笑い、
「似合う」と口パクでのぶのぶに尋ねる。


夏TUマスター
「驚いた」



微笑みながら、手を差し延べる夏TU…。



「なんで〜 何〜


訳わかんないよもぉ〜（笑）」


想定外のSurpriseに戸惑いながら、のぶのぶが夏TUのそばに立つ…



雫
「せっかくのお誕生日、

のぶたんに何か出来ないかな…って思ってたんだ…」


湖南
「いつかマスターから、俺とのぶのぶ、まともに式もあげてないんだよ…って聞いたから、
のぶたんにもう一度、花嫁さんやってほしくて…」


きっとどこかで…
「兄貴からのリクエストなんだよ…」



のぶのぶ
「夏TU…」


夏TUマスター




雫
「さぁ
みんなお待たせ


入って来て〜」





「のぶのぶちゃん
HAPPY BIRTHDAY」





隠れていた、いつもの仲間達が、


教会の中に入ってくる…。



そのみんなの表情はとても素敵で、
満面の笑顔に満ちていた。




バタン…



扉が閉まり、
静寂が教会内を包んだ…。




雫
「…………。」




「………。


きっとどこかで…」



ひじできっとどこかで…に促す雫…。



きっとどこかで…
「………

……え あ…
俺…」



ゆっくり周囲を見渡し、
きっとどこかで…が二人に向かい、読み上げる…






「夏TUアニキ…


あなたは、病める時も、健やかなる時も…、


晴れた日も、雨の日も…
ジーンズのロゴ入れ損ねた時も、

のぶのぶを守り、
終生愛を貫くことを誓いますか」



夏TUマスター
「なんじゃそりゃ…


あぁ、もちろん誓うよ…」





きっとどこかで…
「てるてる…」



湖南
「のぶのぶだよ…」




きっとどこかで…
「あ、間違えた…


のぶのぶ…、


あなたは、病める時も、健やかなる時も、


腹が痛くても、飲み過ぎて二日酔いでも、


夏TUアニキを終生愛し抜くことを誓いますか」




のぶのぶ
「ふ、二日酔いって…


もぉ〜


もちろん、
ち、誓います…」




きっとどこかで…
「さ、さ、それでは、みんなの前で、


誓いのキスを…」




夏TUマスター・のぶのぶ
「え… やるの…」




顔を見合わせ、戸惑ってると、



湖南
「いいよ照れ臭いなら…



んじゃ私たちから…

夏TUマスター
大好き〜
」



湖南と雫から熱烈なキスが夏TUマスターに…





のぶのぶ
「ちょっと〜」




大爆笑の場内…



雫
「最後に、賛美歌じゃなくて、

のぶたんのバースデーを祝ってハッピーバースデー歌お…」




♪〜 HAPPY BIRTHDAY のぶたん♪


HAPPY BIRTHDAY のぶのぶ〜♪


HAPPY BIRTHDAY DEAR のぶたん〜♪♪


HAPPY BIRTHDAY TO YOU〜♪♪♪











HAPPY BIRTHDAY のぶた〜ん






みんなからの手荒い祝福と歓声が やまない思い出の教会に続いた…




追伸、一日遅れましたが、のぶのぶさん、
改めて、HAPPY BIRTHDAY








空と海があるように・・・【新章第１話】
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