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山のおとコミュの2012・鍬ノ峰

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 左;山頂から展望を楽しむ参加者  中;消えてまた現れた種まき爺さん  右;一輪だけ開いていたシャクナゲ

 恒例の鍬ノ峰登山に今年は21名もの申し込みがあり、会員と合せて33名が国営アルプスあづみの公園奥の白沢登山口から山頂を目指した。自身としては初の月例山行で、これまで何人かの方といくつかの山行に同行させてもらったが、今回初めて大勢の会員の方々と一緒に登ることができ、やっとお仲間に加えてもらった感じがして嬉しい限り。
 
 7:30にコングランドキャンプ場に集結。車に分乗して白沢登山口に移動し、7:58勝野さんの先導で出発する。33名の大集団は長蛇の列を成し、1歩また1歩と冬山のラッセルのペースに等しい歩みでゆっくり登る。ヒマラヤ経験のある人はこれをヒマラヤンペースだと言う。そうなんだ・・,と感心するがかなり遅いペース。参加者の経験や力量が分からない時点ではゆっくり行くしかないのだろう。

 送電線巡視路の階段を登って緩やかな小尾根を30分で?18鉄塔に着き10分の小休止。鉄塔から20分で右側が崩落したやせ尾根を通過。その先の尾根を『く』の字に曲がって右にトラバースし主稜線に出ると、そこからは右手眼下に安曇野の景色が広がる。
 すべての田圃に水が張られた安曇野は水浸し状態で、家々や屋敷林が湖に浮かんでいるように見える。高瀬川流域の扇状地には300mもの厚さの砂〜砂礫層が堆積していると聞いたことがある。川の下には川があり川床から岩盤までの砂や砂礫の層には水が詰まっている筈である。そうでなくては川に水は流れない。田植えの時期だけに見られるこの景観は、その水があたかも地表に染みだしてきたかに見えて印象深かった。

 9:31,見晴らしのいい尾根上で休んで景観を楽しむ。南方に谷を隔てて三角錐の山がある。その稜線が東に延びてゆっくり高度を下げているのが見え、その南方にその山と東側の稜線がよく似た山が重なって見えている。
 よく似たこの2つの山は安曇野市の方から見ると、鍬ノ峰とその東側(仏崎)の稜線とも非常によく似ている。つまり安曇野から見るとまるで相似形のようによく似た稜線を持つ山が3つ重なって見え、鍬ノ峰が雲に隠れている時には、その下に重なる山を鍬ノ峰と見紛うほどなのだ。
 その遠景の三角錐の山は城山(870m)と言う山で、その西に見えているやや高い山が雨引山(1371m)だと教えられたが、地図で見ると三角錐の山は大洞山(1093m)で、城山はそのすぐ下のこんもりと盛り上がった方ではないかと思える。(如何に・・?)

 この後、小林会長から横田さん共々,先頭に来るように言われ、何事かと思いながら前に出るとその辺りから木や岩にロープが張られた道になり、さらに進むと右下が崖になった足場の悪い場所に至る。そこがコース中最大の難所で、横田,小林,森田の3名がここに陣取って参加者をサポートするとのことだった。
サポートと言っても谷側には倒れた木があるだけで掴まるものが何もなく、揺れる倒木の上でバランスを取ってふらふらしているだけなのだが、そういう風に下に誰かがいると緊張感が生まれるものなのかもしれない。
 その難所を超えて10m弱の坂を下り切ると、そこからがオキュウトな登りの連続となるのだが、ヒマラヤンペースと言うものは牛の歩みの如くただだらだらと少しづつ進むだけなのでその登りのきつさをちっとも感じさせず、下山の際にそのあまりの斜度に驚き、登山と言うものはゆっくり登ればこんなにも楽なものなのかと思った次第。

 鉄塔を過ぎた辺りから左手後方に餓鬼岳の頭が見え始め、登るにつれて唐沢岳が競り上がってくる一方,行く手に北葛岳と七倉岳の稜線が見え、北葛の西に針の木岳が見え隠れしていた。やがて裏銀の稜線上に烏帽子岳が見え、さらに続く山を三ツ岳と教えられる。
 七倉岳の稜線の左奥(西)に見える2段になった大きな山を不動岳だと言う人と南沢岳だと言う人がありはっきりしない。前々からそれが気になっていたので帰って地図と写真を突き合せて調べて見た。
  船窪〜不動間の稜線は2459mの第2ピーク,2299mのピークへと西進した後にほぼ真南に折れている。船窪第1,第2ピークは七倉岳より低いのでの七倉岳の後ろに隠れて見えないが、そこから南進した先に不動岳があるのでそれが七倉岳の左手に見えているのではないかと思われる。
 2段になった山の低い方が地図にある2293mのピークで、写真を拡大してみると上下2段のピークの東側の斜面がすり鉢状になっているのが分かる。これは不動岳の東面と不動〜船窪ラインの南〜南南東面が不動沢の源頭で、不動沢に向けて荒々しく激しくガレ落ちていることと一致する。
 裏銀の主稜線は不動岳からほぼ直角に西に折れるので、その奥に重なるように続いて見えているのが南沢岳なのではないか・・,烏帽子岳との位置関係からもそう思える(如何?)。近いうちに確かめに行ってみたい。

 難所の鞍部から急登を40分,ミネザクラを見たりロープのある岩場を攀じ登ったりして右手上に見えるピークを目指しているうちにクマザサの茂るやや緩やかな斜面となってほどなく鍬ノ峰山頂に着く
 10:28全員登頂。登山者は他にも多数あって狭い山頂は大勢の人でごった返していた。鶴川さんが遠望の山名を解説する一方,食担氏等が中央付近のスペースにコンロを3つ並べて豚汁をつくり始める。予め下ごしらえされた具材を煮て豚肉を放り込み、味噌で味付け・・,手慣れた作業に手を出す要もないが、大量の汁が煮えるのには時間がかかり、待つ間にそれぞれが弁当を開き、談笑しながらの昼食となる。
 熱々の豚汁が一通り全員にまわり、残さないようにと誰かが最後の1滴を胃袋に流し込んで昼食が終わる。その間にも次々と登山者が登ってきて狭い山頂は立錐の余地もないほどになり、集合写真もそこそこに下山開始となる(12:10頃)。

 期待のシャクナゲは、完全に開いていたのは?18鉄塔のすぐ上の一輪だけだった。シャクナゲにも当たり年と裏年があるらしく、花芽があまり見られないところから今年は花が少ない年に当たると思われる。加えて例年より開花が遅れており、ちらほらと赤い蕾が散見される程度だったが、もう1週間〜10日ほどで一気に咲くかもしれない。 
 山頂付近で見られるオオカメノキは花も葉も小さく、黄緑色の葉が異種かと思わせたが、会長によるとそれは間違いなくオオカメノキで、事実,下に行くと鮮やかな緑の大葉で花も大きかった。

 登りの時と同様,難所に先廻りしてサポートに当たった後は最後尾をゆっくり下り、?18鉄塔で小休止して14:28下山。クーリングダウン,参加者紹介と続き、終わりの挨拶で後日の会山行の案内などして14:50頃散会となる。

 この日の大町は無風快晴の絶好の登山日和だったが、市街地でも霜を見るほどの冷え込みで、5:00時点で撮った爺ヶ岳の写真には新たな降雪があったのか『種まきじいさん』が写っていなかった。
ところが登頂後、正面にドカンと居座る爺ヶ岳を見て驚いた。ナント朝は消えていたはずの種まき爺さんがうっすらと現れていたのだ! 『少しくらい寒くても早く帰って種を播け』と言われているみたいな気がして焦った。で、下山後すぐに穂高の畑に直行し、暗くなるまで草刈りして次の播種に備えた次第。種まき爺さんは昔も今も健在なり・・,だ!

 終わりに・・。
 多数の参加者全員が1列で歩くと言うのはあまり感心できない。全体をいくつかのパーティーに分けてそれぞれにリーダーを置き、パーティー間の間隔を取りながらそれぞれのパーティーが独自のペースで登る等の工夫が欲しいところだ。
 会員が後ろの方でひとかたまりになって話しながら登り、一般参加者が黙々と下を向いて歩いていると言うのもあまり感心できない図で、意識的に中に入って話しかける等の配慮が要るのではないだろうか。
 今回の会員と一般参加者の比率はほぼ1:2だったので、1人が2人の知らない参加者と仲良くなって誘えば次の山行につながるかもしれない。せっかくの募集山行なのだからそんな風に生かしたいと思った。
 自分は2人(美麻と松川)の方と懇意になれたので、機会を見て山行にお誘いしたいと思っている。何にしても多数の参加者を得たことは素晴らしいことで、会長,事務局長のご尽力に敬意&感謝。特にカラー刷りのビラと新聞掲載が効果的だった。自分は市民タイムスと大糸タイムスへの掲載依頼を請け負っておきながら忘れてしまい猛省中!

 記録者;森田 義彦

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