ルカ・アニマルヒーリングコミュの奇跡の人

ある子どもの話です。父親は、アルコール中毒で仕事もせず、そのために母親が働いて子どもたちを育てていました。

ついに母親は過労で倒れ、右手で３歳の男の子の手を握りしめ、左手でお姉ちゃんの手を握ったまま死んでしまいました。

近所の人たちがかけつけた時には、２人の子どもも、お母さんの側に倒れて動きませんでした。

すぐに病院に運ばれましたが、男の子は２、３日後にお母さんの後を追いかけるように死んでいきました。

お姉ちゃんの方は、いのちを取り留めましたが、栄養失調のため一生弱視を負うことになりました。

孤児院に引き取られたお姉ちゃんは、天涯の孤独でした。

そして、やがて施設を訪ねてきた牧師の説教を聞くうちに、神の真実な愛に目が開かれたのでした。

彼女はクリスチャンになりました。

高校を卒業する日の朝、彼女は孤児院の一室にひざまづき、涙ながらに祈りました。

｢神様、私は私の一生を私よりもっと不幸な人のためにささげます。ぜひ私を使ってください｣

やがて、彼女は「見えない、聞こえない、しゃべれない」という三重苦の中にあったヘレン・ケラーを闇から光に導き出したのでした。

このサリバン先生もまた、苦しみから立ち直った奇跡の女性だったのです。

「……『先生。彼が盲目に生まれついたのは、だれが罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか。』イエスは答えられた。「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現われるためです。」
（聖書／ヨハネ9：2～3）

私たちは苦しみに中にあるとき、つい自分の内側に引きこもりがちです。しかし、周りには、同じようなまたは、さらなる苦しみの中にある人がいるのです。

奇跡とは、派手なイリュージョンのようなものではなく、そのような人たちと苦しみを分かち合い、寄り添うときに起こされるのですね。

†聖ルカヒーリングチャペル†
キリスト教の愛の心が人の悩みを救うために働けば、苦しみは消えて、その人は生まれ変わったようになる。この偉大な愛の力をだれもがすぐわかるように計画されてできた生きた有機体がこの施設である。
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