アスリートの肉体コミュの光と影　水と油

二度と　同じ舞台に　立つ事は無いと言われつづけてきた。

華やかな舞台で　吉田を締め落とし　ハッスルと叫び
腰を振る　それが小川直也という生き様の勝利

真剣勝負の舞台で　小川を蹴り殴り　リングに沈める
それが吉田秀彦の生き様の勝利

　　　　　めぐり合っては

　　　　　いけなかった

十一年の　年月をえて　

二人がたどり着いたのは

小さな島

この世の果て

彼とは生き様が違うから

昔と今は違うから

彼とは　信念が違うから

勝負の世界にしか　生きられないから

彼のリングなど　語りたくないと彼らは言う

しかし

この男に敗れたとき

自分の選んだ道が　嘘になる。

道を

信じる

この世の果てで　　生き様を信じる

夜明け

勝つのは　独り