アスリートの肉体コミュのミルコ・クロコップ・フィリボビッチ

アノ敗北から二月が経ちました。

王者の首を刈る筈だった左足は

鞘から抜くことすら許されませんでした。

伝家の宝刀の柄に手をかけたまま

敗北のゴングを聞かされた二ヶ月前

しかし、見ておけ！

この艱難（カンナン）、汝(なんじ)を玉(たま)にす。（※）

その戦いは疑いなくミルコの完敗でした。

やっと捕まえた筈の王者の背中は想像以上に厚く険しいものでした。

戦に破れ、生きて返され、自害することすら許されず、

いっそこの命ごととってくれたのなら、どれ程楽になれたのだろう

悔しさに打ちひしがれ、

涙を流す事さえ忘れ、

静まり返った戦いの後のロッカールームで

シャワーで洗い流した筈の屈辱の記憶が、

時が過ぎて尚、

己の胸に深く刻まれていく。

しかし、俺はこのままでは倒れん。

奴を。ヒョードルを仕留めるまで、

俺は絶対に倒れません。

ミルコ・クロコップ、復活をかけたリングへ上りました。

（※）苦労や困難を堪えてこそ立派な人間になれる
〔西洋の諺(ことわざ)「逆境は人を賢くする」の意訳という〕

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 01月30日 21:16

いよいよ開幕。

夏の男祭り、ＰＲＩＤＥグランプリ。

世界最強を謳う男達の宴に、今、世界で最も怒る男。

逆襲のターミネーター、怒れる超人、ミルコ・クロコップ選手の入場です。

今夜、あの屈辱の日から数えて、七つ目の首を取れば

次は、次こそは、ヒョードルよ！お前だぁ！

言葉に出来ないこの憤懣。爆発寸前の怒りの炎。

全て、全て、このリングの上で語ってみせる。

全てを、この左足に込めて、蹴り上げて見せる。

ミルコ・クロコップ、怒りのリングイン。

皇帝よ、俺の戦いしかと見届けよ。

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