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ねこると創作クラブコミュの第五回ねこると短編小説大賞応募作品No.4『勿忘草を摘みに』

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「先生、お願いです、妻を死なせてやってはもらえませんか」
 憲一は反射的に処置室に二人しかいないことを確認した。いつもは面談内容を記録する看護師がいるのだが、今日は人手が少なく、面談内容は主治医である憲一がカルテに記載していた。ひと呼吸おき、憲一はペンを置いて患者の夫、横井剛司に近づいた。
「・・・・・・横井さん、落ち着いてください。疲れてらっしゃるんちゃいますか」
 横井は白髪の目立つ頭を振り、正気な目で憲一を見た。
「いや、先生。わしは本気で申し上げています。妻を楽にしたってやってください。もうわしは見とられん。ほんまにかわいそうで・・・・・・いや、単にもうあんな姿の妻から逃げたいだけかもしれませんが」
 憲一は古い椅子の背もたれに体重を預けた。椅子が小さく叫んだ。
 横井の妻、かなえは末期の癌で、入院した頃には既に手の施しようがなかった。元よりアルツハイマー型認知症の診断があり、更に入院中、脳出血により左半身の麻痺の出現と認知症が進んだ。
 この半年、剛司は毎日見舞いに来ては妻の世話を焼き、外に連れ出し、まともな返事をしない妻に語りかけた。始めは笑顔で簡単な会話が可能だったかなえも、入院生活が長引くに連れて食欲もなくなり、反して点滴が増え、精神状態も悪化していった。当然癌の方も徐々に進行しており、内科的状態も良くはない。
 余計な感情移入はすまいと常より思っていた憲一だが、回診の度、横井剛司という男の素直さや妻に対する情の深さに触れては、危惧を覚えていた。やせ衰え、顔色が優れない妻を見るのも辛いだろうに、彼女は最近、夫の顔と名前も忘れ初めていた。
「先生、どないかなりませんやろか。妻がね、病院がどこかわからんと怖がることもあるんですわ。体もしんどそうにしとって、検査のあった日なんか、起き上がって車椅子どころか首を持ち上げるのもできひんこともある」
 自分よりふた回り以上年上の男が目の前で子供のように狼狽えている、その姿から憲一は目を背けたかった。
「助けてください、殺してください。先生ならそれはできるんでしょう。たのんます」
 その日の記録には、新しく処方した薬の説明と、今後の方針を提示したとだけ記した。

 高齢者が骨折したと入院し、食欲がなくなり弱っていく。脳血管疾患の治療が終わっても後遺症が残って生きる希望が持てない患者がいる。入退院を繰り返し、その度に病態が悪くなる。
 病院が病気を治すだけのところではないと気付いたのは医師免許を取ってからだろうか。内科医になろうとしたきっかけを、憲一はよく覚えていない。医者を志したきっかけもよく分かっていないのだから、当然のことかもしれない。とにかく人を救う最高の仕事だと、父に教え込まれた。それだけだった。インターンを経て入職した病院は大阪市内より車で四十分の総合病院だった。一般病棟の患者はほとんどが高齢者。静かに死を待つような者は少なくなかった。
「先生、コーヒーどうぞ」
 ぼんやりと考え事をしていて、医局の秘書がコーヒーを運んできたことに気づかなかった。ありがとう、と答えて香りの少ないコーヒーを一口啜った。不味かった。

水曜の夜勤明けは一日寝て過ごし、翌木曜はよほどのことが無ければ休みだった。趣味の釣りや列車旅行に当てるには気力が足りず、大抵は大阪駅周辺の散策や自宅の掃除で時間が過ぎた。
JRから東に少し歩き、雑踏が遠のく高架下、そこにその店があった。〈好宮珈琲店〉。先週の買い物の際に憲一が偶然見つけた店だった。おそらく建築当初はモダンな建物だったのだろうと思わせる外見は、ドラマの撮影に使われそうな古めかしさがある、くすんだ硝子や塗料の剥げ落ちた店の看板は汚らしさよりも「クラシックな雰囲気の店」と褒めていいほどだった。
がらがらと騒々しいドアベルを鳴らしながら入店すれば、薄暗い店内に、客の吸う煙草の煙、そして充満するコーヒーの香り。店の広さは五人座れるカウンター席、ボックス席が三つのみである。カウンターの向こうは小奇麗な男がシャツにベストといういかにもな出で立ちで立っている。憲一に気づくと、店長はにこりと微笑み、「いらっしゃいませ」と迎える。憲一はカウンターの端に腰をかけ、「今週のコーヒー」と注文した。ふと先週から気になっていたことがあり、おしぼりで手を拭きながら店長を見る。
「店なんですけど、なんて読んだらええんですか?」
 サイフォンにお湯を注ぎ入れる店長に、憲一は聞いた。
「コノミヤ、と読んでください。以前の店長の名前です」
 静かに答える店長は、憲一よりいくつか年上な風にも見えるが、店内の弱い照明に照らされれば初老のようにも見える。
時折天井から電車の轟音が聞こえる。その度に見上げてしまうのは本能的なものだ。憲一は黒い液体がガラス容器に落ちていく様に視線を戻した。
「キリマンジャロです」
 目の前に差し出されたソーサーとカップを引き寄せる。
「コーヒーの豆の種類って産地によるものですか?」
 差し障りのない話題を提示してみた。ただ一人で飲むよりはコーヒーを楽しむのも良いだろう。幸い店内には自分と、ボックス席の、競馬新聞に目を通している中年男しかいない。
「ブラジル産をサントス、コロンビア産がメデリン、ジャマイカ産がブルーマウンテン、ジャワ産がロブスター。キリマンジャロはタンザニア産です。有名どころでこのあたりですね。ハワイ産やインド産など、生産量は少なくても個性的な豆もありますよ」
 へえ、と自然に感嘆が漏れ出た。
「すごいですね。覚えてまうもんですか」
「まあ仕事ですから、自然とですね」
 仕事か、と病院のことを思い出し、憲一はブラックのキリマンジャロを一口啜った。
店の壁は煙草のヤニが染み付いており、所々に新聞の記事が貼り付けられていた。ほとんどがコーヒーに関係する記事だ。「一日一杯のコーヒーは脳梗塞のリスクを低くする」「一日三杯以上のコーヒーは肝臓疾患に」という見出しが読める。コーヒーの効能を認める記事はともかく、人体に与える悪影響の内容を提示するのはどうだろうと憲一は思った。
「コーヒーは昔から毒とも、薬とも言われてきたみたいですね。今も悪者になったり正義になったりと変わりません」
 憲一の視線に気づいた店長は顔を上げすに言った。
 毒にも薬にも。医療も同じだと憲一は思った。
「お客さんは、お医者さんですか」
 言葉の代わりに視線だけを返した。
「なんとなくですが」
 微笑む顔はいたずらっぽく、嫌に若く見えた。
「いやあ、やっぱり色んなお客さんを見てきてはるんですね。わかるもんですか」
 適温になったコーヒーを飲み、何故だか自分の悪事を暴かれたような恥ずかしさが胸にこみ上げ、ため息をついた。美味かった。
「そうですねえ、ほんまに色んな方を見てきましたから、仕草とか、話し方とか、雰囲気でわかるんです」
 謙遜するかと思ったが、あっさりと認める店主は恥じらいもなく、主張するでもなく、極めて無味無臭だった。
 後ろでガサガサと新聞をたたむ乱暴な音が聞こえ、枯れた無遠慮な声が店内に響いた。
「マスター、お勘定。いやー、今日もあかんわ」
「ありがとうございます。以前はよく当てていたのに、調子が悪いですね」
「以前言うて、いつの話やねんな。そらわしの二十やそこらの話やろ。昔より予想ができへんわ。最近は北海道以外の血統もでてきとるさかいな。おもろいけどなあ」
 なんとなく他人の話を聞きいていると、自分の日常が他人の非日常であり、またその逆も然りであることを考えた。小銭がカウンターに置かれる音が聞こえ、時間を確認すると午後四時だった。明日も仕事だ。憂鬱ではないが、横井剛司の言葉と必死な表情を思い出し、苦いものを食べたときのことを思い出す気分になった。
 騒がしいドアベルを耳で送り、憲一は残ったコーヒーを飲み干した。

「横井さん、こんにちは」
 回診は仕事が落ち着いた午後からはじめる。横井かなえの個室は西日がさし、眩しいほどであった。少し気温も高そうだったので、憲一はカーテンを締めた。それに気がついているのかいないのか、横井かなえは目をつむったまま、静かに寝息を立てている。もう一度声をかけると、緩慢な動きで瞼が開かれて、視線を捉えない瞳が見えた。
 何度が声をかけて肩を叩いていると、かなえは健一の方をやっと見た。
「僕が誰かわかりますか」
「・・・・・・ごうじさん?」
 自分の夫の名前を言い、首を傾げる。声はか細く、視線もいつの間にか逸れている。
「気分はどうですか」
 聞いているのかいないのか、目を窓にやったり、麻痺の手をさすったりしている。憲一が退室しようと腰を上げるのと同時に、ドアが開いた。
「ああ、先生・・・・・・」
 夫の剛治だった。憲一は挨拶をしながらしまった、と思った。剛治はパイプ椅子を引き寄せながら、ジャケットのポケットからビニール袋を取り出した。
「今日な、庭の隅に花咲いとったの持ってきたで。ほら、これなんて言いうんや。お前詳しいやろ」
 剛司の顔を不思議そうに見ながら、反応を見せないかなえは夕日に照らされ、儚い少女のようだった。
「先生、妻はね、元はええとこのお嬢さんやったんですわ。なんも知らん、なんもでけん女やったんです。それでも実家の反対を押し切ってわしと一緒になってくれた。慣れへん家のこと覚えて、子供はおらんかったけど、少なくとも私は幸せやった。庭いじりが好きで、でも店で種や苗を買うんは嫌や言うて、庭に勝手に生えてきた花を手入れしとった。店で売っとる豪奢な花よりも、自由に生き生きと花を咲かす野草の方が好きやと言いました。まあ家は雑草だらけですが、春には春の、夏には夏のという、季節の花が見られるようになりました」
 確信の言葉を聞くまで、憲一は黙って扉口で立っていた。視線が定まらない妻を見つめながら、剛治は続けた。
「妻には感謝してもしきれません。それどころかなんにも返せていません。わしはやめえ言われてた酒も煙草も塩辛いもんも、この年になるまでやめられませんでした。妻に隠れて不実なことをしたことも、あります。妻の実家の葬儀には参加できませんでした。妻がこうなってしまった今、わしが妻にしてやれることはななんやろうと考えました。妻でなくなった妻を、ここで終わらせてやることです」
 何を身勝手なとなじることも、同情の言葉をかけることも憲一にはできなかった。この男の言うことはエゴであり、最早冷静な判断ではない。しかし男の心情を察せないわけではない。とはいえ理解ができることではない。自分は医師である。。
 ぐるぐると渦巻く憲一の胸の内はどろどろと固まり、正常に流れないドブ川のようであった。そうしている内に剛治は小瓶に、持ってきた野草を生け始めた憲一はその名前を知っていた。エドムラサキ、皮肉にも別名〈ワスレナグサ〉と呼ばれる花の名前を。


明けの日というのは夕刻まで寝ていることが多く、その後に外出するという気分にはなれない。しかしこの日は珍しく美味いコーヒーが飲みたくなり、デニム地パンツとTシャツに着替え、好宮へ行くことにした。帰宅ラッシュにかぶり、電車内はいつもより人が多かった。時刻は閉店に近いためか、店内に他の客はいなかった。店長は相変わらず年齢のわからない微笑みで迎え入れてくれた。
「珍しいですね、このところずっと木曜にいらっしゃってたのに」
 おしぼりと水をカウンターに置き、テーブルに手をついた。
「まあ、ちょっと」
 今週のコーヒーを注文し、一息つく。ただ誰かに漏らしたくて、憲一はポツリと言った。
「なんで人間ってのは忘れる動物なんでしょうね」
 店長は目だけで「はい?」と答えた。
「嫌なことは忘れたいのはわかります。ええことも、多少は忘れるでしょう。年を取れば昔のことは忘れるし、新しい記憶も覚えていられなくなる。しょうがないことやし、必要なことっていうのはわかってるつもりです」
「ええ」
 会話に繋がらなくても店長は聞いていることを示すために合いの手を入れた。エアコンの音と、沸騰するポットの音が嫌に大きく聞こえる。
「忘れる人間はええんです。ええと・・・・・・忘れるから。せやけど、忘れられる方はただただしんどいだけでしょう」
深く話すことは避けたかったが、横井夫妻のことを考えると言葉と感情が洪水のように溢れてきた。
「記憶ってのはその人の人格とか、価値観やとかを構成する根底の部分や思います。それらが全部忘れられてしもうたら、多分その人はもうその人やなくなると思うんです。繋がりとか、思い出とか、無くなってしまうことちゃうかなて」
 思うんです、と小さく言ってから、憲一は後悔した。こんなことを論じたところでまるで意味はない。もちろん自分は患者をある形で楽にしてやることなどするつもりはないが、横井剛司の体格に対して小さな背中や、不器用な手先で愛妻の髪をとく姿を思い出すととてつもなく孤独な気分になった。きっと自分があの男ならば、方向性は違えど同様なことを考えるのではないかと思ったのだ。
「私も、忘れられたことありますし、私自身忘れたこともあります」
 澱んだ空気に切れ込みを入れたのは店長の小さな声だった。布巾でカウンターを意味なく拭き、手をついて上を向いた。その老成した顔に、憲一はどきりとした。
「一度忘れてしもた人に、もう一度思い出せというのも酷な話です。そこから新しい思い出を作るというのは慰めにもならないかもしれん。せんど言うても覚えられん人に腹を立てるのは違うでしょう。開き直って、相手を別人として接するということもあるかもしれません」
 聞きながら、口をつけていないコーヒーが冷めてしまうかな、と思ったが、ここで飲んではいけないとなんとなく思った。
「受け入れるというのは簡単なことやありませんし、時間のかかることです。いろんな感情を乗り越える必要もあるでしょう。・・・・・・うまく言えんのですが、忘れるって、消えることとはちゃうことやと思うんですね。その人の中に、確かにあるんやと、私は思いました。それが表に現れんでも」
 店長は時計を見上げ、サイフォンの薄いガラス部分を取り外しながら続けた。それは軽い危うげな音を響かせる。
「忘れたことが消えた、とか、その人じゃなくなった、と思うのは当然です。でもその人の中に確かにあるんです。それに気づけるかどうかは難しいことかもしれませんが」

 憲一は横井剛司との面談を控えていた。看護師の立会をごまかして断り、白衣を脱いで椅子に座った。
「先生、いらっしゃいました」
 年配看護師が扉を開け、横井剛治を通した。重い足取りで入室した彼は疲れも相まって一層悲壮に見えた。
「先生・・・・・・」
 声には出さなかったが、目には懇願の光が宿っている。憲一は真っ直ぐに見据え、己の目で受け止める。
「転院、されませんか」
 横井は拍子抜けした顔をし、期待はずれといったように眉を下げた。以前にも、ホスピスへの転院を勧めたことはあったが、自宅から遠いのと、剛治がホスピスへ抱くイメージが良くなかったのだ。
「先生、それは・・・・・・」
 口ごもりながら、剛治は下を向いた。
「痛がる点滴はなくなりますし、新しい病棟です。すごく快適で、庭も広いんです。奥さんの好きな花もたくさんありますし、季節を感じられる。もちろん認知症の方もいらっしゃってて、イベントもたくさんあって、利用者は楽しく過ごされています」
 剛治は黙ってうつむいている。長い数秒間が二人のあいだに流れた。
「・・・・・・そやかて、奥さんやないですか。どないに変わったか、僕は想像するしかできませんけど、でも感謝したい奥さんやないんですか。奥さん、僕を見て『剛二さん』言うてたんです。ほら、全然違う奥さんとちゃうやないですか。旦那さんは辛いかもしれませんけど、奥さんの中にしっかり奥さんいてはるんですよ。そこに、ちゃんと旦那さんもいてはんのんですよ」
 目の前の男は黙ったまま、動かない。憲一は心一つで物を言っていると思った。しかし衝動は止められず、語りかけるしか無かった。
「簡単に『奥さんやない』なんて言わんとってください。何回でも、今までみたいに話しかけたげてください。触れてあげてください。・・・・・・なんか、聞きたいことありませんか」
 扉の外で看護師が機材を落とす音が聞こえたので、憲一は背もたれに背を預け、ため息をついた。
「先生」
 ひとつ鼻をすする音が聞こえ、剛治は顔を上げた。
「病院の、パンフレットありますか」

 数日経った頃、横井かなえの転院日が決まり、夫妻は病院の中庭でただ夏の終わりを眺めていた。高台の中庭からは府道が見え、その向こうには小高い丘が見える。少し曇った遠くにはビル群がうっすらと確認できた。蒸し暑い中に涼風が横切った。暑くないかと憲一が声を掛けると、夫は照れ笑いをし、かなえは嬉しそうに「庭の手入れをせなね」と無邪気に笑った。

「おや、今日はまた晴れ晴れとした顔をされてますね」
 木曜の午後三時。コノミヤには相変わらず競馬新聞を携えた男しか来ていない。席に着くと、憲一は「いつもので」と言った。
「なんしか気になってたことが片付いた・・・・・・気がして」
 自信はなかった。解決した気もするし、根本はまだ晴れていない気もする。とりあえず、血迷った考えを食い止められたと思いたい。いや、もしかしたら転院先でも主治医に懇願しているかもしれない。ホスピスは少なからず、そういう患者も多いと聞く。
「なによりです。良かったですね」
「マスター、お勘定」
「ありがとうございます」
「しゃあけど、マスターいつまでも若いなあ。もうこの店どれだけやっとんねん。忘れてもたわ、もう」
「さあ、私もどんだけか忘れてまいました」
 男は脳天気に笑いながら乱暴に出ていった。
「・・・・・・店長さん、失礼ですけど今おいくつなんですか。若うも見えますけど、雰囲気落ち着いててもっといってるようにも見えます」
 店長はブルーマウンテンを差し出しながらいたずらっぽく微笑む。
「そうですね・・・・・・年齢は五十まで数えたのは覚えてますが、その後は思い出せません。もう何年生きているか・・・・・・ああ、これは忘れてくださいね」

コメント(4)

<投稿者ののヴによるあとがきがあります>

読んでいただいてありがとうございます。主催者兼投稿者ののヴです。
目指せ近畿六府県制覇第四弾。今回は大阪。きっちゃてんのモデルはまんま梅田にあります。
ラストで怪談っぽさをアピールしたつもりやったんですが伝わりにくい。
エドムラサキ、ちっちゃくて可愛らしい花です。
<投票者の感想>

・奥さんにはおだやかな最期を迎えてほしいと思いました。
 横井さんと憲一の苦悩している様子が深く描かれていて、切なくなりました。
 喫茶のマスターという存在はいるだけで心が落ち着く、不思議。

・生きてゆけるのなら、いつかまた戻れる日がある。そう信じていた。
 色々と考えさせられるというか、心をえぐられるような思いもあった。
 読んでいて少し苦しかった。しかし入れざるを得ない

・こう書くと失礼かもしれませんが、僕の好きな小説家さんの作品を読んでいる感覚で読ませていただきました。(結論:うまい)
場面展開や主人公の心情の変化、とてもよかったと思います。僕は個人的にこういう話がとても好きです。"

・自分の仕事柄もあり、感情移入しやすかった。なんか、切ないけどほっこりした。

・これは泣くって。自分に置き換えても親に置き換えても泣くって。横井さん夫婦が最期のときまで幸せでありますように。

・個人によって考え方は異なりますが、人にとって天に帰るというのはこの世に生を受けるのと同じようにとても重要なことで、天寿を全うしてこそ人生は楽しいものへと昇華する。だから人は前向きに生きていくのだと思います。少なくとも、入院したor入院させておいて「ここで終わらせてやる」なんてことは筋が通らず理に適わない。勿忘草なんて渡されたら私はそのまま発狂するかもしれませんよ(笑)

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