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ねこると創作クラブコミュのねこると"SF"大賞 応募作品No.4『青春Film』

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 「なぁ、なんで私は毎日お前と二人で帰らにゃならんのだ?たまにはガールフレンドでも横に連れて歩けばいいじゃん」
 二つ結びにした黒髪を揺らしながら、アオイの愚痴が今日も始まった。ここのところ毎日同じ内容である。それに対して僕は今日もまた、同じ返事をする。
 「お前が『イソノ〜、一緒に帰ろうぜ!』って言って来たからだろ。嫌なら誘うなよ」
 「いや、そりゃそうなんだけど、そうじゃないって言うか。ぶっちゃけ飽きてきたって言うか……」
 このやりとりも同じである。ぶっちゃけ飽きてきたのは僕の方だ。
 
 本名、英愛アオイ。職業・高校三年生。性別・女。学力・学年十番以内をキープ。特技・全方位を網羅しているかのようなオタク知識。特徴・アホの子。それが僕の横を歩いている奴の正体だ。
 道行く人には、おそらく僕らは仲の良い高校生カップルに見えるのであろう。ふと目が合ったオッサンが、羨ましげな目で見てくるのが判る。オッサン、是非僕と立場を変わってくれと言いたい。
 何故僕がここまでアオイを邪険にするのかとお思いの方もいらっしゃるだろう。しかしその疑問も、直ぐに消えて無くなるだろう。
 「あ、そうだ。制服を一枚ずつ脱いで帰れば、明日の朝登校するときに目印になるし、順に着ていけば何食わぬ顔で授業に出られるね。アタシって天才だわ」
 「うん、アオイさん?貴女今日下着姿で家に帰るのかい?それにたぶん、道端に脱いだ制服はゴミとして捨てられちゃうんじゃ……、っておぉい!」
 至極真っ当な忠告を全て言い終わる前に、アオイはブラウスを既に脱ぎ捨てており、キャミソールにスカート姿という、親が見たら泣き出しそうなあられもない姿になっていた。本当は一分一秒でも長く舐めて、いや眺めていたいが、社会通念の関係上僕は慌てて戻り、小石が付いたブラウスを拾い上げた。さっきすれ違ったオッサンが、残念な目をこちらに向けているのを無視して、僕はアオイにブラウスを無理矢理着させる。当の本人は「駄目か!テヘペロ」みたいな顔で、反省の色は見えない。僕の心の中では、反省推進派と反省反対派が臨戦状態になっているというのに。
 「いやー、女子校だったらこれ位普通って聞くからさー。そっかー、駄目かー」
 お判り頂けたであろうか。コレが僕を十数年振り回し続けている奴である。真に怖いところは、僕が止めなかったら彼女は本当に実行する事である。幸いにも、今までギリギリの所で、未然に僕が全てを防いできたので、未だに彼女は何の事件にも会わずに生きているのだ。まぁ、本人は全く気にしていないようだが。
 「あのなぁ、アオイ。お前は普通にしてれば可愛いんだし、頭良いんだから。頼むから僕の寿命を縮めるような事をするなと、昔から再三再四言ってるだろ?」
 そうなのだ。アオイは、僕が言うのも変だが、もの凄く可愛い。高校に入学した時、男子生徒の八割がアオイファンクラブの会員になり、僕は幼馴染というだけで毎日命を狙われていた程だ。
 また、大きな街を歩けば必ず声を掛けられる。それもナンパとかではなく、大手のモデル事務所等からだ。しかし悲しいかな、当のアオイ本人はこのザマなので、毎度声を掛けてきた人を、スライムが現れた位に思い、経験値稼ぎの為に撃退しようとするのだ。ある時は鞄の中から檜の棒(特殊警棒)が出てきたこともあった。(それもギリギリの所で防いだが)
 そんなこんなで、彼女の事は一部で有名になり、僕が高校二年生になる頃には、誰も彼女に近づかなくなり、僕はアホの子のお守役として可哀想な目で見られる事となった。未だに僕に恋人が出来ないのは、アオイの所為だと言っても過言ではない。
 「んー、ほら、アタシって自分で言うのも何だけど、完璧な女じゃない?だからそんな高尚な人間のする事って、普通のあんたからしたら全て奇異に見えたりするんじゃない?」
 「お前の完璧は歪過ぎる!」
 思わずツッコミを入れてしまう。あぁ、思えばこのツッコミというスキルも、彼女の所為で開花したと言えるだろう。
 それにしても、自分の事を高尚な人間と言い切ってしまうのは、日本人として如何なものだろう。欧米でも流石に謙遜するんじゃないのか?もうここまで来ると、アオイは宇宙人か、誰かが面白半分で作ったロボットじゃないかと思えてくる。いや、広い意味で見たら僕も宇宙人なんだけどさ。
 「偶に完璧が居るから世界は回るのだよ、普通の人。それにアタシが今更普通にした所で、誰にどんな需要があるのよ?」
 「特需が起きるし、あと普通の人言うな」
 「特需、起きるか?まぁ普通にしてろって言うなら、明日から普通の幼馴染っぽく、半裸であんたのベッドに潜り込んで朝の目覚めと異性への目覚めを手伝うけどさ」
 「To LOVEるの見過ぎだ!」
 あと僕が同性愛者みたいに言うのも止めてもらおう。
 「これも駄目か。難しいな、普通は。大体今の世の中普通の高校生が何かしらの能力を持ってるなんて方が普通じゃない?普通の高校生がギター始めてバンド組むとか、右手で全部無効にしちゃうとか、両親殺して入った少年院で空手覚えるとか、怪異と出会うとか、実は死んだ世界で天使と戦うとか、パシリの俊足を活かしてアメフト部とか、色々あるじゃない!野球漫画なんてドカベンとあぶさん以外、有名なのって殆ど高校野球だし。まぁこれはあだち充先生の功績が大きいけど」
 「何故急に漫画評論家に!?」
 流石オタク知識全方位網羅女。付いて行くのがやっとである。確かに高校生が主人公という作品はこの世に多数有り過ぎて飽和状態ではあるが。
 そこでふと気になる。果たしてこの自称オタク知識全方位網羅女は、どこまで網羅しているのか。気になったら止められないのが人間である。僕は押すなと書かれたスイッチを押してしまう人間なのだ。軽い気持ちでジャブを打ってみる。
 「なぁ、そう言えばお前はどこまでオタッキーな話が判るんだ?」
 本当に軽い気持ちだった。例えるなら初対面の人に何処から来たんですか?と尋ねる位の感じでだ。
 「どこまでって……、例えば?」
 「むぅ、じゃあとりあえず軍事関係は?」
 「各国の主要兵器からトンデモ兵器、世界情勢、果ては各軍隊の迷彩服からレーションの中身まで把握してますが、何か」
 「なら韓流スターとかどうだ?」
 「日本でCD出した歌手、グループ、それに韓流ドラマに出た役者全てのブログチェックしてますが以下略」
 「な、なら当然日本の戦国武将も……」
 「戦国時代に留まらず、幕末から近代、更に戦国時代以前の時代や外国の英雄の話で一週間話せます以下略」
 「えぇい、ならば電車、パソコン、食虫植物、音楽、パチンコ、酒、煙草!さぁどうだ!?」
 聞くまでも無かった。アオイは全てをさらりと答え、息一つ乱していない。
 完敗か?いや、まだだ。それらしい事を言っているだけかもしれない。一縷の望みを掛けて、僕は試しに、宇宙についてオタク知識を披露してくれと頼んでみた。
 それこそ聞くまでも無かった。彼女は、惑星探査機はやぶさの萌ポイントから遡り、V2ロケットで初めて宇宙に行った猿の好物まで答えてくれた。しかも要所要所で「拙者は…」や「ドゥフフ」といったステレオタイプなオタクを演じる余裕すらあったくらいだ。コイツ、地球の本棚にアクセスせずにこれ程とは。フィリップを超えてやがるッ!
 「なによ、その『あまりの戦闘力の高さにスカウターが壊れたナッパ』みたいな顔は。アタシが『桜の花びらが落ちる速度は秒速5センチメートルなんだよ〜』って言うと思った?」
 「いいえ、全然。ただ、ホントお前ってスゲーな、って思っただけだよ。流石あの日本橋三兄弟に目を付けられる訳だ」
 言った瞬間にアオイから殺気の込められた視線が刺さった。しまった、失言だった。
 「誰があの不細工共に好かれているですってェ!?あいつら毎日毎日しつこいのよ!昨日も因縁吹っかけて来たし!」
 日本橋三兄弟とは、僕らの街でアオイの次に有名な、生粋のオタク三人組である。三人とも守備範囲は違えど、相当なマニアであり、いつも三人で行動するため、血の繋がりが無いがいつしかそう呼ばれるようになっている。アオイが言うように、彼らの見た目は一癖以上あり、小さい子を連れた人は皆避けるほどだ。そんな連中に、ほぼ毎日追いかけられるのを考えれば、アオイの反応も正常なものであろう。
 「そこの若造。何か小生らを失礼な感じで紹介しておらんか?」
 噂をすればなんとやら。声がした方向に振り向くと、三兄弟の長男役、アイドルオタクのジローが、トレードマークのチェック柄のシャツをズボンに入れながら、僕らの後ろに立っていた。僕は自分から話題を提供したことを後悔した。まさかここまで登場が早いとは。
 「そしてアオイ殿、今日こそは写真を撮らせて貰うでござるよ!」
 「待ってよジロー兄さん。先にボキの作ったコスを着てもらうんだから」
 「自分的にも禿同なんですけど。自分的には写真よりもアオイちゃんと一日中近鉄VVVF車の音真似で楽しみたいと所望する所存ですが何か」
 ジローの方に気を取られたのは一瞬だけだったが、気がつけばコスプレオタクのゴローと、鉄道オタクのツカサに囲まれていた。勿論、今まで周囲にいた通行人は全て居なくなっている。やはり街の嫌われ者は一味違うなぁ。
 「ぐぬぬ、卑怯だぞお前ら!いたいけな女子高生を三人で寄ってたかって、何しようってんだよ!」
 アオイさんの眼中には、既に僕の姿は無いようである。まぁ確かにいつも助け舟なんて出してないけどさ。
 でも流石にこれはマズイ状況だ。何がマズイって、絵面が既に最悪だ。これじゃあアオイが殺し屋1の変態組長ばりの拷問で彼らをイジメたとしても、正当防衛になっちゃうんじゃないか?世論はキモオタに厳しいとは聞くが、これを見ればそれも納得できてしまう。
 そして決定的にマズイのは、この囲まれたシチュエーションである。僕の経験上、二人以上に囲まれたアオイさんは、相手からの視線が殺意に変換されるようであり、アホの子からアホの戦士に変身してしまうのだ。プリティでキュアキュアな方々も真っ青であろう。
 実は前述の檜の棒事件の時も囲まれた事がきっかけであったが、あの時は二人だけで、後ろまでは囲まれていなかったので僕も止める事が出来たようなものである。しかしそれが今回は三人、背後までバッチリ囲まれてますがな。ちらりとアオイの方を見ると、彼女は既にアホ戦士キュアアオイに変身してますと言わんばかりに、ギラギラと目が血走っていた。
 僕は逃げたい衝動を抑えこみ、なんとかしてこの状況から、日本橋三兄弟が血を流さないで済むような策を考える。とりあえずキュアアオイさんから武器を取り上げた方が良さそうだ。あの鞄には、アオイがネット通販でコツコツ集めた危ない物がゴソッと入っているはずだ。
 「アオイさん、その鞄重そうッスねぇ。もし良かったら持ちましょうか?」
 ヤンキー漫画の下っ端みたいな声で僕は交渉を始める。慎重に、彼女の逆鱗に触れないようにだ。触れたら最後、僕の身の安全まで保証されない惨劇が始まってしまう。何故僕がここまで神経を擦り減らさにゃならんのだ?えぇい、もっとアオイを勉強してから来いよ、三バカ兄弟め!
 「そうね、持ってて」
 僕の誠意が伝わったのか、キュアアオイさんは大人しく鞄をこちらに投げてくれた。だが、投げたのは鞄だけだった。
 いつの間にか彼女は、鞄の中身(護身グッズ)を全て抜いており、右手にスタンガン、左手には特殊警棒、腰にはサバイバルナイフが装備されていた。よく見ると、肩から弾丸のベルトをかけて、顔にはランボーやコマンドーで見た事がある迷彩ペイントが施されている。せめてノートとか筆箱くらいは鞄に入れていて下さい。
 今にも三バカ兄弟に襲いかかりそうなアオイを見て、考えるより早く僕の身体は反応していた。既に振り上げてた警棒の左手を掴み、次に振り回そうとしていたスタンガンを叩き落とした。そのまま両手が使えないように、僕は後ろから抱きしめる形で拘束する。それでもまだアオイは暴れ、どうにか蹴りを繰りだそうとしている。僕は、あまりの展開に顔が真っ青になっている三バカ兄弟に当たらない距離まで下がり、落ち着かせる為に彼女に声を掛ける。
 「アオイ、落ち着け!完璧で高尚な人間は暴力で全てを片付けないぜ。ここは一つ、にっこり笑ってごきげんようとでも行って逃げよう、そうしよう、な?そしたら後で、お前が食いたがってたサイゼリアのリブステーキを奢ってやるから」
 その瞬間、ピタリと抵抗が止んだ。そのままアオイは俯き、少しためらいがちに僕に訪ねてきた。
 「で、デザートにプリンとティラミスの盛り合わせも、頼むぞ」
 「合点承知。でも、それはこの場を上手く切り抜けてからだ」
 僕の腕の中でコクンと頷くと、アオイは全身の力を緩めた。それが合図と思い、僕はゆっくりと彼女の拘束を解いていく。
 「約束したからな。おい三バカ兄弟、そこに並べ」
 日本橋三兄弟にてきぱきと指示を出すアオイを見れば、どうやら変身を解除したようだ。三バカ兄弟も大人しく従ってるし。
 さて、後はここからどうやって逃げるかだが、先程のアオイの脅威を目の当たりにした三兄弟は、想像していなかった展開に呆気にとられているので、それは簡単そうだった。
 「よし、じゃあ一度しか言わないからよく聞けよ。その……、ごめんね。なんて言うと思ったかボケェ!」
 言うか言わないかのタイミングでアオイは、目にも留まらぬ速さで正拳突きを放っていた。哀れにも、三兄弟で一番痩せているツカサの腹部にヒットし、ツカサは身体をくの字に曲げて倒れこんだ。
 「馬鹿かお前は!えぇい、逃げるぞ!」
 僕は慌ててアオイの腕を引っ張り、恐怖で今にも泣き出しそうな顔をしている残り二人をよそ目に、脱兎のごとく駆け出した。
 「わゎっ、待ってよ。あいつ口から血を出してるから、倒せるよ。血が出るなら倒せるって聞いたもん、アタシ」
 「もう倒れてるわ!そういうのはリーサルファイトかグランドクロスの舞台でやってくれ!」
 あぁもう、なんで僕の日常はこうなんだよ。僕の青春とやらは、いったい何処へ行ったっていうんだ。
 
 
 「おはよう、マスター」
 最悪な気分で目が覚めると、目の前のディスプレイにはアオイが写っていた。
 商品名、オートマチック・オビディエント・インプリメント。略してAOI。直訳すると、全自動で従順な道具と言われるこのAIは、専用のアームとディスプレイに組み込まれ、我々人間の生活をサポートする、この時代ではかなり広く普及しているロボットだ。
 僕の船にもそいつを搭載させてはいるのだが、僕のアオイはロボット三原則がインプットされていないのか、勝手に二十一世紀初頭のデータを閲覧しては、自己の記憶と並列させ、当時の人間を再現しようとしている。なんでこんな不良品が世の中に出回っているのかは、未だに解明されない人類の謎の一つであろう。
 「マスター、いつもより良く寝てたね。アタシが組み上げた『良質睡眠導入データ バクバクッ♪バクラくん』のお陰だね。あ、でも目覚める前はうなされてたような……」
 惑星間移動のための長時間睡眠から覚めたばかりでまともに働いていない僕の頭に、こちらもまともに働いてないアオイは、恐ろしい言葉を投げかけた。
 「アオイさん、今なんて?」
 「え?おはようマスター今日もいい天気だね。早く支度しないと遅刻しちゃうゾ?って言ったけど」
 言ってない!只の一言も言ってないぞそんな事。なんだこのAIは!見回すと僕の枕元には、普段使っていないヘッドマウントPCが転がっていた。このPCから僕の脳波に干渉していたのか。
 「いや、怒らないから。だからちゃんと説明しろ。お前はこのヘッドマウントPCで僕に最悪な夢を見せたんだよな?」
 「最悪な夢?アタシは長時間睡眠って味気ないかな〜と思って、ちゃんとマスターが送りたかったであろう青春、ってやつを映像化して見せてあげたのに、最悪ってどういう事よ」
 「なぜお前が怒る!?怒りたいのは僕だよ」
 僕は力なくその場にへたり込んだ。なぜこんなアホのロボットに振り回されないといけないのか。本当に今度の新惑星開拓ボーナスで、最新型を買ってしまおうか。
 「まぁまぁ、マスター。そんな気落ちしなくても。少しくらいオイシイ場面もあったでしょ?」
 確かに、この宇宙船で未開の惑星を飛び回るだけの仕事ばかりで、今まで人間、それも噂の女子高生とあんな体験はしたことが無かった。まぁ夢の内容が突飛過ぎるってのもあるけど。
 こういう変な所で気が回るのも、僕のアオイだけなようで、同業者間でアオイを使っている人達からは、こういった報告は聞いていない。そう考えると、このアホのロボットは特別なのかもしれない。一時の気の迷いで捨ててしまっては、後悔してしまうかもしれない。
 あぁ、そうやって僕は今回もコイツから離れられないんだ。思い返せば僕が小さい頃、両親が家事手伝いにアオイを買ったのが全ての始まりか。もう長い付き合いなんだなぁ。
 「マスター、コーヒーでも飲む?」
 そう言って、アオイは器用に鉄のアームでコーヒーを注いで、僕の方に渡してくる。
 「あぁ、ありがとう。とりあえず今回はお咎め無しにしといてやる」
 僕はすっかり怒る気を失くしていた。まぁいいさ。他の無愛想なアオイに比べれば、これくらい個性がある方が愛着が湧くってもんだ。今度のボーナスはコイツのメンテナンス代に使おう。
 そう自分に言い聞かせ、寛容な心でアオイを受け入れようと思った時だった。
 「それとマスター。掃除してる時に見つけた、睡眠装置の下に隠してあったエッチなデータの事だけど……」
 勢い良くコーヒーを吹き出した僕は、前言を撤回するように大声で叫んだ。
 「いらん事すんなやボケェ!」

(テーマ:タイトルに同じ)

コメント(2)

<投稿者のカラッカラさんによるあとがきがあります>
どうも、この度「青春Film」を投稿させて頂きました、カラです。

作者予想ラクショーの作品になってしまいましたが、今回は思いっきりバカな話を書いてみたかったってのが一番の理由です。前回の後書きにも書いてたし。
実は今回珍しく、一度も字数に引っかかってません。削ってすらいません。その訳は、作者が締め切り前に遊びに行くことになったため、五千字くらいの所から最後までを二時間足らずで仕上げるハメになったからです。尻切れトンボですいません。
あとアオイという名前ですが、私は人の名前を考えるのが非常に苦手です。主人公だったり脇役だったりに名前を考えて付けるってのは、よほどの事がない限りしたくありません。よってここは開き直って、今回のアオイというキャラについて「これは一種のスターシステムです。アオイという名前が出てきたら、それはアホの子であり、女の子っぽく書かれているけどそうではありません」ということにしておきます。この調子で以降もキャラの名前をリサイクルしていこうかと思っています。
しかし自分で書いておきながら、日本橋三兄弟はもう少し活躍しても良かったかと。色々と変態チックな単語を吐かせたりしたかった。

そんなこんなで、読んで下さった皆様、及びこのような作品を書く場を提供して下さったねこると氏、本当に有難う御座いました。お疲れ様でした。
<投票者の感想>
・リア充ラノベかーらーの、SF設定。人型ロボット正義。キモヲタの描写完璧
・まさかの夢オチ…!こんなAIほしいです。

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