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在日IN韓国コミュの韓国に嫁いで来た在日のつぶやき

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私は在日3世です。
日本で生まれ育ち、通名は使わず本名を名乗りながら、周囲の日本人たちと同じように日本の学校で教育を受けて育ちました。
ほぼ韓国語が出来ない両親の元で育ったので、家庭の中にもいくつかの単語以外には韓国語はありませんでした。
でも、韓国語はできなくても「自分は韓国人」だという認識を持って生きてきたように思います。
周囲の人たちにも決して自分を隠すことなく、人と違う事を楽しむアマノジャク精神がある私は、むしろ「韓国人」であることを自慢げに話していたように記憶しています。

20歳を過ぎた頃、周囲の在日の集まりに参加し始め、韓国語に関心を持ち、専門学校で本格的に韓国語を勉強しました。
また、私の住む地域に外国人労働者が多かった事もあり、彼らの為に日本語を教える仕事がしたいと思い、日本語教育も学びました。
日本語教師の資格をとった後、経験を積む為に、そして一度は「祖国」で生活してみたいという思いで、ソウルに渡り、生活を始めました。

2005年にソウルに移り住み、2007年に本国のオリジナル韓国人と結婚。
結婚生活、出産、育児を通して気が付いた事。
それは、私は「韓国人」ではなく、ここ韓国は「祖国」ではないという事でした。


ここで少し韓国社会における在日の法的位置についてお話します。
韓国国籍を持っている在日は韓国に入国、居住するにあたって、もちろん外国人ではないので外国人登録をする義務はありません。しかし、ここ韓国は番号で人を管理する国です。何かしら身分を証明する番号がなければ社会生活を円滑に行うことが出来ません。一般的な韓国人であるなら住民登録番号、そして一般的な外国人であるなら外国人登録番号を持って身分証明をするわけですが、私たちのような在日は任意で在外国民国内居所申告をし、居所番号を得る事ができます。この番号を持って社会生活をすることになります。
現在の韓国の住民登録法によって、海外に永住権がある者は住民登録が出来ないとされています。ですので、韓国国籍であっても在日のように日本に特別永住権(もしくは永住権)がある者は韓国で住民登録が出来ません。もちろんこの点は個人の選択ですので、日本の特別永住権を放棄し、韓国で住民登録をし、住民登録番号を得る事も可能ですが、日本の出入国管理および難民認定法により、一度放棄してしまった日本の特別永住権は二度と再取得する事ができないので、韓国に移り住んだ在日たちの多くは、特別永住権を保持しつつ、居所番号を持って韓国で生活をしています。


グローバル社会、韓流…そんな時勢でか、在日とオリジナル韓国人の結婚も年々増加しているようです。まだまだ在韓歴の短い私ですが、私と同じような「在日&オリジナル韓国人」家族にたくさん出会うことができました。きっとまだ知らないだけで、このような家族はもっと存在していると思います。

「在日&オリジナル韓国人」家族の多くは、その子女に日本の特別永住権を取得させます。もちろん生活の基盤を韓国に置き、韓国国籍者である子女は「在日」とは表現できません。しかし片親が在日であるわけで、その在日としての権利をそのまま子女に受け継がせたいという思いで、出生と同時に日本国に特別永住権を申請しその許可を得ます。このような理由で特別永住権を持っている「在日&オリジナル韓国人」家族の子女たちは、日本に特別永住権を持っているので韓国の住民登録番号を持つことが出来ず、一見「在日」のような法的位置にあるしかないわけです。


現在、「在日&オリジナル韓国人」家族は韓国社会で住みにくい立場にあります。
「在日」という存在が法の死角にあるせいで、国民としての支援も受けられるず、かと言って外国からの移民者やその家族が受けられるはずの支援も受けられず、板ばさみ状態なのです。

韓国が国民に対して行っている支援の一つに、保育料の支援があります。満0〜2歳児、満5歳児はその家族の所得に関係なく、保育料が支援されます。また満3〜4歳児も国民所得の下位70%だと判断されれば支援されます。しかし、この支援、住民番号がある韓国国籍者である事が条件なのです。したがって住民番号のない私たちの子女はこの支援の対象者として認めれれません。
その他にも、障害者に対する支援、老人に対する支援など、様々な支援が国民に対して実施されているにも関わらず、私たちのような「在日」や、その子女たちはこの支援の対象から除外されてしまっています。

近年新しく多文化家族支援という物ができました。これは一般的に言う国際結婚をした家族の為の支援です。結婚を通して移民してきた妻、または夫の為の言語教育や文化理解教育、そして二重の文化の中で育つ子女たちの為のいろんな教育サービスがあります。
血は韓国、国籍も韓国…とは言え、全くのオリジナル韓国人とは違う文化の中で育った「在日」である私にとって韓国語は母語ではないし、韓国文化は異文化に等しく、この多文化家族支援は痒いところに手が届く、本当にありがたい支援なわけです。しかし、現在この支援も受けられずにいます。
多文化家族支援法という法律に基づいてこの支援の対象者が定められているわけですが、それによると私たちのような「在日&オリジナル韓国人」家族は対象外になるのです。
この法律によると、この支援の対象者(家族)は次のパターンです。
? 韓国国籍者&外国国籍者から成り立つ家族
? 韓国国籍者&韓国国籍者(外国籍から韓国籍に切り替えた帰化者)から成り立つ家族
在米同胞のように外国国籍を持っている同胞がオリジナル韓国人と結婚した場合、この支援の対象となります。在日の中でも日本国籍を取得し帰化した者がオリジナル韓国人と結婚した場合も外国国籍者であるのでこの支援を受けることができます。また、現状韓国国籍保持者であっても過去に外国国籍を持っていた者がオリジナル韓国人と結婚した場合もこの支援を受けることが出来ます。私の周りには日本から嫁いで来た普通の日本人妻たちもたくさんいるのですが、この家族ももちろんこの支援を受けることが出来ます。
生まれてからずっと韓国国籍しか持っていない私のような「在日」はこの法律の中では「オリジナル韓国人」と同じ立場にあるようです。
つまり、「同胞」という点で同じような人達や、「同郷」という点で同じような人達が受けられる支援を平等に受けられずにいるのです。

付け加えて言うと、一般的な国際結婚をした家族の子女たちは二重国籍を持ちつつ、また住民登録番号を取得する事が出来ます。ですので、先に述べたような保育料の支援なども国民と同じように受けることが出来るのです。


この一年半近く、私はこの問題をどうにかしたいと言う思いで頑張ってきました。
日本語で読んでも難しそうな韓国の法律を必死に読んで、いろんな行政機関に問い合わせし、無料法律相談に何度も駆け込み、国会議員にノーアポで直接会いに行ってみたり…。インタビューを受けて何社かで新聞記事をあげてみたりもしました。
何も変わらない現状に、何も変えられない自分に腹立たしく、歯がゆい思いで一杯です。
でもこの過程の中で、新しい在日の知り合いも出来たり、共に何とかしたいと力を貸してくれる日本人に出会えたりもしました。私自身も「在日」が何であるか、自分はどう生きたいか、自分の子供をどう育てていきたいか…と考える機会をたくさん与えてもらったように思います。

今私が思うのは、「在日」は混血ではないにしろ「ダブル」なんだという事です。日本と朝鮮半島との間にある「ダブル」。二つの国の間にあり、二つの国の文化を経験できる良い位置にあるんだと。良い位置と言うのは法的に、社会的に良い位置と言うのではなく、人間として広い視野や見識を持って考えられるチャンスを与えられたと言う意味での良い位置です。私の子女は「トリプル」とでも言いましょうか、もっと良い位置にいるのかもしれません。

そんな私や私の子女たちが、周囲の人達より良い暮らしをしようと欲張っているわけではありません。周囲の人と平等な生活を営みたいと思っているのです。

長い歴史の中で移民をたくさん送り出してきた韓国は、その送り出してきた移民、その子孫たちに対してもいろんな責任を負っていると思います。
一言で「同胞」と言ってもその生態は多種多様で複雑極まりないところですが、住民として戻ってきた「同胞」を、またその子女を国がしっかりと認識する必要があります。
そしてその者に見合う権利を与え、義務を負わすべきだと思います。


今ここで私がこんな風に思いをつづって公開したところで何かが変わるわけではないかもしれません。でも小さな声でも上げていかなければ何も変わらないだろうとも思います。
この文を読んで、何か感じた事なんかを聞かせてもらえたら嬉しいです。
またこの問題の解決につながる助言などがもらえたらもっと嬉しいです。

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