みんなのワールド\(^o^)／コミュの幼なじみ５

あたしと郁未は、小学校からの幼なじみだ。

郁未は就職して、同じ職場で好きな人ができた。

菅井SP(先輩を略してSP！郁未はいつもあたしへの手紙にこう書いていた！死ぬほど笑ったが。)
が好きで好きで仕方がないよ(T^T)こここ、どうしよう。協力して。的な手紙を何度も郁未からもらい、正直困っていた。
実際、あたしはその菅井SPを知らないし、協力したくてもなかなかできないのだ。

しかし、そんな菅井SPに会うから一緒に来てと郁未が言った。
郁未がそんなに好きな菅井SPはどんなやつだ？と、少し興味もあった。

郁未が車で迎えに来て、菅井SPとその友人を連れて海にドライブに行くと言う。
菅井SPとの待ち合わせ場所で、郁未はもうドキドキしていた。
超かっこいいんだよ、菅井SP！こここ、好きにならないでね！
そんなこと言われながら、菅井SPが来るのを待った。

あ！菅井SP！
郁未が叫ぶ。指をさす方向を見ると、確かに男性二人歩いて来る！
なぜかあたしまでドキドキした。

えー？？
これが菅井SPですか？？

近づいてきた男性は、もう、本当に………

見栄晴そっくりだった。

ちょっと!!!菅井SPってこの人か？
小声で郁未に聞くと、郁未は、

そうだよー♪ヽ(´▽｀)/超かっこいい！夢みたい！

……お前の視力のほうが夢みたいだわ。

とりあえず、見栄晴と、カバオ(菅井SPの友人は、パーマンに出てくるカバオに似ていた。最悪。)と海で花火。

超！つまんない！
楽しくない。
態度に出して、無言でいるあたしに郁未は、

菅井SPかっこよくて、こここ、緊張してる？
と。

いーや、全く緊張してねーし。本当に郁未はポジティブだ。

なんだかんだで花火は終了し、帰宅した。

その数日後。

菅井SPが車で事故って、救急車で運ばれた。
パニック状態の郁未から電話きて、とりあえず病院に向かう。

病院には、菅井SPの母親と姉がいた。
号泣している郁未。
菅井SPは、軽傷だった。郁未は
良かったー!!!とまた泣いた。

結局、郁未と菅井SPは付き合うことはなかった。郁未は恋多き女であったため、すぐに菅井SPの事は忘れたようだ。
でも、狭い町なので、あたしはたまに菅井SPを見かける。

菅井SPも歳をとったため、更に見栄晴に瓜二つになっていた。

どうして、郁未は見栄晴激似の菅井SPがあんなに好きだったのか、今も疑問である。