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KITSUNEコミュのKITSUNEとは何か??!!

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Kitsuneのことを知りたいと思ってブラウザにwww.kitsune.frとタイプしたところで、その不気味にデザインされたサイトから得られる情報は彼らのほんの断片でしかない。
音楽レーベルであり、ファッション・ブランドであり、グラフィック・デザイナーも内包。
パリのど真ん中、1区のパレ・ロワイヤルにアポイントメント・オンリーのブティックとアトリエも構え、スコットランドでカシミアのセーターをつくったり、100パーセントコットンのフランス製ポロ、日本オカヤマでオリジナルのデニムをつくったり(ここは主に日本生まれのパリ育ち、建築を学んだあとキツネに合流した、無愛想な男、黒木理也(マサヤ)が担当している)。
ロンドンではグラフィック・チームが奇妙でユニークな図版を量産中(時にグラフィックデザイナーとしてはアバケという名ももち、マルタン・マルジェラやフセイン・チャラヤンからエールやカーディガンズ、そしてロンドン王立芸術大学までをクライアントにしている)。写真撮影の際にはついつい顔を隠してしまうというクセをもち、イラストでしか顔を明かさないこの4人の芸術家たち、あえてその4人の名前と出身を羅列するなら、マキ(日系フランス人)バンジャマン(フランス人)カイサ(スウェーデン出身)パトリック(ウェールズ出身)といった具合。
そして、キツネのフロント・マン、であるかどうかは別として、キツネの顔(実際、彼がキツネ顔だったから、この名前でスタートした)ジルダ・ロアエックはパリ18区、モンマルトルの丘の上、世界中とiChatにかかりっきりである。インターネットカメラの向こうには、ロボマスクを外した素顔のダフト・パンクが写っていたり…。そう、ジルダはダフト・トラックスの重要な仕事人、アーティスティック・ディレクター兼マネージャーをつとめてもいるのだ。無精髭をたくわえながらも、近所のパティスリーで買ったエクレアがよく似合う、という意外にもスウィートな男だったりもするが、たいていは「メルド!(クソ!)」という口癖のあとにあらゆることに対して不平不満を述べると言うパリジャンおきまりの精神は失ってはいない。
ジルダとマサヤはDJでもあり、コストがプロデュースしM/Mが内装を手がけるエティエンヌ・マルセルのカフェでのパーティをやってみたり、coletteはもちろん、グラフィティ・アーティストのアンドレらが仕掛けるパーティでは、パリ中のファッション・ピープルを踊らせるのである。パリだけではない、ロンドン、ベルリン、ミラノ、ブリュッセル、コペンハーゲン、ヨーロッパの各都市で、彼らはレコードを回し、パーティを沸かせているのだ。そのキャリアは意外にも東京が先行だったりして、すでに2001年から(はじまりはL'APPAREIL-PHOTOとともにスタートしたア・ラ・モード…)青山や代官山のクラブでのパーティを重ねている。毎度ほぼファミリーなキツネ・ファンから、意外にまじめな音楽ファン、もちろんパーティ・ピープル、お気軽なファッション・ピープルまでもを集めてきたのである。キツネのアドレスブックにはダフトパンクやエールやカシウス、フェニックスなんかのお友達レベルのパリのアーティストはもちろん、ブラックストローブにジョアキム、トレヴァー・ジャクソン、2メニーDJs、ヘッドマン、テイ・トウワ、ファンタスティック・プラスチック・マシーンなどなど…注目すべきサウンドクリエーターやらDJやらレーベルが並んでいて、つい最近はそのリストに日本の大沢伸一氏の名前も加わったのだとか。
褒め言葉とネーム・ドロップばかりでキツネを紹介するのは、僕にとっても彼らにとっても、本意ではないながらも、彼らの活動を要約するなら、どうしてもそれを避けられない。なんてったって、レーベルをスタートするずいぶん前、たしか2001年、発売されていたのがキツネのスウェット。ボディはギャスパー・ユルケヴィッチで、プリントされていたのはダフト・パンク、エールにフェニックスのアートワーク、それがA.P.C.で限定で発売というほどのしかけようだったのだから。ツボを分かってるというか、押さえすぎと言うか、とにかくニクいくらいのキツネのかしこさ。クレヴァー、またはワイズと表現すべきか、キツネならワイズと相場は決まっているが、ここはあえてクレヴァーの形容詞とともに賞賛しておく。キツネが新しくて面白い音楽やグラフィックへの嗅覚が鋭いというのは言うまでもないが、それらをちゃっかりキツネ的に紹介してしまうユニークなプレゼン能力に魅力を感じないではいられない。
キツネはこれまでほぼ一年一回のペースをくずさずにコンピレーションをリリース、そのアルバムからのアナログ・ジングル・カットという形態でレーベルを運営。2003年の「Kitsune Love」に始まり2004年の「Kitsune Midnight」、そして今年2005年の「Kitsune X」。最近は平行して「Maison」シリーズとして12インチでのリリースが続く。この奇妙に律儀なリリースで紹介されるほぼエクスクルーシヴな音源はフランス・パリはもとより、イギリス、ドイツ、オーストラリア、スウェーデン、日本(テイ・トウワのシングルをリリース、ファンタスティック・プラスチック・マシーンは「X」に収録)、アメリカ…と国籍は不問、オール・ミックス。正直なとこ、ここ数年、フィーヴァーの後の気怠さのようにパッとした勢いのないパリの音楽シーンではあるけれど、彼らキツネはそのコンパイルのセンス、プレゼンテーションのセンスで、あえてパリではなくパリ的な音楽を紹介してくれるのだ。もっとも彼ら自身は「僕たちのセンスはパリ的というより、インターナショナルだよ…」なんて言うにきまってるだろうけど。

今回、FEARLESS RECORDSのために特別編集されたこのコンピレーション「KITSUNE FUR」。最後に簡単に収録されたアーティストを紹介しておく。
1. CAPTAIN COMATOSE。ソロでも活動してるSNAXとKHANによるベルリンのユニット。「恋人になりたいなら1日100$払いなさい」とフランス語に訳されたリリックを乗せたチャーミングなエレクトロ・ポップ「100$」。「MIDNIGHT」より。
2. DJ GREGORYはMasters At Workも大のお気に入りとして挙げ、UKはじめ各国で注目を集めたパリが誇るハウスDJ、トラックメーカー。ストイック&ファンキーなビートと彼も中心メンバーとして参加したアフリカニズム以降のエキゾ&サウダージ感が漂う名曲「ATTEND」のエディト。「X」より。
3. CUT COPYは音作り、メロディラインの随所に、明らかなエイティーズ趣味を露呈するメルボルン出身のフューチャー・ポップ・バンド。2004年にアルバム「Bright Like Neon Love」でデビュー。「MIDNIGHT」に収録された「FUTURE」のゾンガミンによるリミクス。
4. BLACKSTROBE。パリで今一番の注目を集めるDJ、サウンド・クリエーター、イヴァン・スマッグとアルノー・ロボティニによるアシッド〜ゴス〜エレクトロなユニット。「MIDNIGHT」に収録されたこの曲は2004年の最もパリ的なクラブヒットだったと断言できる。
5. DIGITALISMはようやく初めてのシングルをキツネからリリースしたばかりのユニット。ハンブルグ出身のスタジオ・ジャンキーのJENSとISIの2人。GOMMAのMUNKなどのリミクスなども手がけているが、このデビュー・シングル「IDEALISTIC」は、シングルに収録のカシアスのフィリップ・ズダールによるリミックスとともにリリース前から話題を集めるキラー・トラックとなった。
6. 英国の美メロ系ポップ・バンド、シミアンのトラック&ミックス部門、SIMIAN MOBILE DISCO。AIRのリミクスでも既に話題だったこのユニット、もしかしてMOBILE DISCOがメインになるか…というほどの注目ぶり。「X」からの「THE COUNT」。
7. Lo-Fi-Fnkはスウェーデンからのニュー・カマー。La Vida Locashというスウェーデンのレーベル所属で英国でMoshi Moshiと契約。今後キツネでのリリースも控える。本邦初披露の「WAKE UP」を収録。
8. 同じく英国のMoshi Moshi所属、ロンドンのバンド、HOT CHIP。2005年1月にKITSUNEよりデビューアルバム「COMING ON STRONG」をリリースし、じわじわではあるが人気を得ている。
9. ブライトン出身でSIMIANやMoshi Moshiとも交流を持つジョセフ・マウント。いくつかのバンドを経て、時代遅れのコンピューターを相手にトラックを作るに至ったというMETRONOMY。こちらも本邦初の「DANGER SONG」収録。
10. ITALIAN X-RAYSは正式にはアナウンスされていないもののジゴロのPSYCHONAUTSのPAUL MOGGによるユニットで、シングルがひっそり1枚でていただけのところ、はやくもキツネがサイン。気怠いムードがいかにもな未発表トラック「She's Contracting」。
11. ここからはボーナス・トラック。まずは「MIDNIGHT」から先行シングルでカットされ、フロアを沸かせた某アーティストのハイパー・キラー・トラック「Man With Guitar」とMondogrossoの「Everything Needs Love」がクロスオーヴァーしたエクスクルーシヴなミックス。
12 「X」のオープニングで華々しく登場したパリジャン・ユニットPopular Computer(最近ではMYLOのリミクスも手がけた)によるTIEFSCHWARZのコンピにも収録された「I Can't Forget You」。ジルダ&マサヤがオリジナル・エディットを披露。

梶野彰一(atelier L'APPAREIL-PHOTO)

コメント(28)

うん、コレは勉強になります。
日本だと音の面ばかりクローズ・アップされがちというか、
そこしか伝わってこないものね。
梶野彰一(atelier L'APPAREIL-PHOTO)に盛大な拍手をーーー!!
テンタウズンシャウトです!!!!!!!!
勉強させて頂きました、僕自身。あらためて。
Bon Chance pour Kitsune !!
拍手!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これ誰の番組ですか?
右のキャップの人は誰????
J−WAVE次また出演予定とかあるんですかね??
是非聞きたいです。
好きだけどあまり正確に知らない…という状態がこの2年くらい続いてましたが…改めて勉強になりましたexclamationmixiって便利ですねexclamationタダでこれだけの情報を得られるわけですからわーい(嬉しい顔)
とっても勉強になりました!
ありがとうございますぴかぴか(新しい)
リアルタイムでKITSUNEの成長を見てきたので
なんだか懐かしく思いました。
マサヤさん、無愛想じゃないですよ!笑
すごいです。いままでかなり謎めいたもので彼らは2人だけだけど、それをとりまくひとたちがいたとは・・・・・げっそり


kitsuneの成長を見ることができてよかったでするんるん

実はキツネと読むことすら知らなかった俺・・・orz
フランス語だと思ってましたw

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