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ローマ人の物語コミュのローマの末嬰 ベネツィア

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西暦452年西ローマ帝国が滅亡間近の頃
『アッティラが来るぞ!』
『フン族に殺される!』
逃げ場のないイタリア北東部ベネディクト地方のローマ帝国の田舎町の人々が天を仰いで絶望の思いで海を眺めると、そこに樹木の一本のない芦原茂る小さいな潟が浮かんでいた。
この地がやがて後に、フランク・ロンバルトの強力な蛮族を追い払い、ビザンツ・トルコ帝国と対等に渡り合い、ヨーロッパの列強とならぶ地中海の女王として千年以上の歴史を誇ったベネツィアの中枢になろうと誰が想像しえたのであろうか!
とまあ塩野先生風な小説口調で切り出したトピですが、私は『海の都の物語』という小説が内外共に滅んでいくローマ帝国の意志を継いだベネツィア共和国を中心とした『ローマ人の物語』のひとつの続編と考えられて仕方がないのです。
そして他のどの宗教や思想、人種・民族に左右されず地中海を中心としてマルコポーロに代表されるような世界中を又にかけて交易に乗り出し、それでいて国家としては一人の英雄も出さずに法の公正と厳格を保ち、暗黒の中世の中でも一回の魔女裁判も開かずルネッサンスの文化・文明の担い手の中心となり、最後のナポレオンに抵抗もせず近代にバトンタッチするように征服されたベネツィアにあの今の自由と公正をもってひとびとに本当の公共の精神を作り上げたあのローマ帝国の本当の末嬰に思えてならないのです。
みなさんはこの事をどう思われますか?


コメント(8)

これはベネツィアの誇る代表的な美術工芸品『ベネツィアグラス』にベネツィアの全盛期の『ベニスの町』の代表的な風景画のひとつの一部です
塩野七海さんの『海の都の物語』と『緋色のヴェネツィア』を読んでから、ヴェネツィアへ行きました。
そこに広がる風景は、まさに中世そのもので、他のどの欧州の都市とも違うものでした。

ローマ帝国の影響があったかどうかは、私にはわかりませんが、あの干潟に追いやられた当事の人々が生きていくうえで、必要な知恵を結集したのがヴェネツィア共和国だったのでしょう。
その血の中には、あるいはローマ帝国のDNAも影響したのかもしれませんね。

もう一度行きたいと思っています。
末嬰 → 末裔

都市国家から領土国家へと発展し、決断と反応のスピードを高めるために寡頭制から帝政へと進んだローマ。「敗者でさえも同化した」と言われ、属州出身の皇帝さえ受け入れたその開放性。

都市国家として、限られた「持てる力」の活用を余儀なくされ、終始寡頭制を貫いたヴェネツィア。徹底して指導者層の純血を守り抜いたその閉鎖性。

一千年におよぶ長寿を享受したという結果は共通しています。しかし、そこに至る過程という点では正反対です。結果が同じなのは、両者がどちらもたまたま「うまくやり抜くことができた」からに過ぎないと私は思います。
 「末裔」かどうかは別にして,「ローマ人」を読み終えたあとに「海の都」を読むとつながりがよくわかりますね。ただ,出版されたのは「海の都」の方が断然先なのですが。

 ただ「海の都」がヴェネチアからの視点に終始しているのに対し,「ローマ亡き後の」が同じ時代を書いている割には視点がずっと広く(地中海全体に及んでいるので),やはり歴史の多様な側面での見方を感じます。

 フィレンツェについても読みたいので次は「チェーザレ」ですね。


 ここで書く内容ではないのですが,「ローマ人」とか,「海の都」とか,ぜひ次の首相には読んでいただきたいと思う。
#4 Takkyさん
塩野作品なら、フィレンツェについてはチェーザレよりもマキァヴェリについて読んだ方がまとまっていると思います。同時代の話ですが、「チェーザレ…」は法皇の庶子としての彼が教会を踏み台にして活躍した、という物語です。マキァヴェリの方がフィレンツェに密着した物語になっています。

「〜語録」ではなくて伝記体の作品があったと思うんだけどなぁ(^^;。「我が友〜」だったかしらん。
「我が友マキアヴェッリ」ですね。
小説ですが「銀色のフィレンツェ」もフィレンツェの雰囲気を掴めるかと思います。

似ている面もありますが、ローマが被征服者を同化して拡大していったのに対し、ヴェネツィアは必要以上の拡大も被征服者との同化もしなかった点がかなり異なると思うのですが…
#5 ΨホルホルΨさん

 ありがとうございます。もちろんいずれ読むであろう1冊です。

 いま,惣領冬美の「チェーザレ 破壊の創造者」を読んでるので,読み比べてみたいというのもありました。

 またどこかで読んだ感想書きます。
ホルホルさん(3)の比較は一言両断って感じでわかりやすいですね☆

日本は開放的ではないからベネチア式に多くを学ぶと良いのかな?
あるいは経済で他を同化していく・・・それは無理そ^^;

ローマ、フィレンツェ、ピサ、ミラノ、ヴェネチアに行ったことがあるのですが
塩野先生の作品を読んでから行きたかったです。
ベネチアなんがひどいもので、ミラノから日帰りしました。
(頑張ってゴンドラ乗ってムラーノとかも行きましたけど^^;)

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