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Rossini ロッシーニコミュのエルルのロッシーニはやはりすごい

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ご存知の方も多いと思うが、昨年7月末をもってグスタフ・クーンがティロラー・フェシュトスピーレ・エルルTiroler Festspiele Erlから身を引いたので、今年の「エルル」はどうなるのかと心配していたところ、2016年に上演された「ギョーム・テルGuillaume Tell=ウイリアム・テル」が再演されると言うので本日2019年7月13日に行ってきた。
ギョウム・テルと言えば2013年のロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル(ペーザロ)のグラハム・ヴィックのプロダクションが最高(ミケーレ・マリオッティ指揮、アルノルド フローレス、マティルデ レベカ)だと思っているが、演奏面から言えば2016年のエルルのものも決して引けを取るものでなかった。2017年には「セミラミーデ」、2018年には「エルミオーネ」と、ペーザロを凌駕する演奏を続けてきた。ところが日本人が大挙して押し寄せるペーザロとは対照的に、エルルでロッシーニを観ようと言う日本人はほぼ私だけと言う状況が続いてきた。
今年の公演は指揮がミヒャエル・ギュトラーMichael Güttler。ドイツ人の彼は1966年生まれなので53歳程度だが実に若々しい。序曲の「嵐」で度肝を抜かれてしまった。そして幕が開きマッテオ・マクシオーニMatteo Macchioniの漁師の何とも素晴らしい声に完全にこの公演に引き付けられてしまった。テルを歌うアンドレア・ボルギーニも実に良い声なのだがこの後次々に出てくる歌手に比べると声量が物足りない。ただし声量が無いと言うわけではなく、その他の歌手があまりにもすごいのでそう感じてしまうのだ。そしてアルノルドが登場する。この役を歌うのはスング・ミン・ソングSung Min Song。またしても韓国人歌手だ。この歌手がとてつもない。2017/2018シーズンにザールブルッケンのシーズンにアンサンブル・ミットグリーダーだ。ハンサムでないのが玉に瑕だが、フローレスに引けを取らない歌唱力で、声量はずっとある。そしてマティルデを歌ったジョージア出身のソフィー・ゴルデラーツェSophie Gordeladzeがまたすごい。容姿はなかなか良いし、繊細な歌い方もできるし、また声量も実にある。そしてフォルテッシモになっても聞きづらいと言うことが全くない。したがって彼女はスーパー・スターになっておかしくない。ジェンミ―のビアンカ・トグノッキBianca Tognocchiは2016年に続いての出演だが、さらにうまくなり声量も増したように思える。ヘドヴィックのアンナ・ルチア・ナルディは今回あまり印象は強くなく、ゲスラーのジョヴァンニ・バッティスタ・パローディも今回はあまり良いとは思わなかった。
これほどまでに集中して観ることのできた「ギョーム・テル」は初めてなので、相対的にみると、今回の公演はオーケストラも歌手も非常に良かったのでペーザロのものを凌駕していたと思う。一方演出はかなり修正されているが、やはり12体の約4mの女神像?や吊るされたクロスボウやリンゴそして帽子以外目立った大道具もないこのプロダクションではあるが、案外検討していると言えるだろう。今回は1回限りの公演なのがもったいない。皆さんもぜひエルルに足を運んでロッシーニを観てください。

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