THE　半ば面白い話（仮）コミュのニューヨーク、ニューヨーク　（ＫＩＤ）　　　

俺がニューヨークに留学していた時の話

友達のスティーブの家に遊びにいく途中

ストリートには危ないキッズ達がたむろしていたんだ

少年達は流暢なニューヨーク弁で俺に詰め寄ってきた

少年Ａ『兄さん、ここ通りたいんでっか？なら通行料ちゅうもんを払ってもらわなあきまへんなあ。なあＢ？』

少年Ｂ『…モグモグ。ニューヨーク名物のたこ焼きうまいわあ』

少年Ｃ『おのれはまた、たこ焼き食うとんかいな…』

この隙に…

少年Ａ『おうおう、このまま行ける思うなよ。いてもうたろか！？』

俺『ぐっ…てめえら！こうなったら俺も本気を出すしかないっ！！！凍りつかせてやるっ…』

どぅばばばばばばばばばば
ぴゅーっ

チュドーン！！！

ぴゅー

チュドーン！！！

↑という効果音を俺は口で鳴らした

俺『どぅばばばばばばばばばばどぅばばばばばばばばばば♪』

すると…

少年Ａ『どぅばばばばばばばばばばどぅばばばばばばばばばば♪』

少年Ｂ『ぴゅー…ちゅどーん！！！♪』

少年Ｃ『どぅばばばばばばばばばば♪』

俺『どぅばばばばばばばばばばどぅばばばばばばばばばばどぅばばばばばばばばばば♪』

少年Ｃ『どぅばばばばばばばばばば…おう？あれやったれや！！！』

少年Ａ『兄さん…よう見とけや…これがニューヨーク名物パチパチパンチや！！！』

そう言うと少年はおもむろにスチール製の灰皿で己を殴りリズムを取り始めた

パチン
パチン
パチン
パチン！！！

フッ…

己を打楽器にするとは
粋なマネするじゃねえか…

どぅばばばばばばばばばばどぅばばばばばばばばばばどぅばばばばばばばばばば♪

俺達はひとつになった。

そう！！！！

音楽に国境はあらしまへんのや！！！

音楽でひとつになった俺たちを

通天閣が優しく見守っているようだった。