THE　半ば面白い話（仮）コミュのキツ姉と黒爽(絶望)

※狐憑きにあった方はお気をつけください。

｢ウチのガッコーに新任教師が来るんだって！｣

私ことマダオ(仮名)の通っていた小学生にそんな噂話がチラホラ騒ぎ始めていた頃。

私は私で、気にも止めずに視えている幽霊との格闘の方が大事で日常茶飯事。

なにせ、白装束姿のお爺ちゃんがニタニタ笑って背後にピッタリとくっついてきたり、坊や視えてるんだろぅ？と、体の一部が欠損した人が気さくに声をかけてくるんだから精神衛生的に良いとはいえなかった…。
だが、打開策がなかったわけじゃなくて。

たいがいは、｢キツ姉に言いつけて食べてもらうぞ！｣

と、威嚇すれば霊は退散する。

セリフにあるキツ姉とは、笑った顔が狐みたく細い目をしていたことからアダ名(諸説あり)で呼んでいたお姉さんだ。

キツ姉は近所に住んでいた母の友達の娘さんで、とある事情で殆んど武家屋敷の家から出たことがない。

でも、当時の私からしたら強い味方だった。

｢キツ姉～？だれかしら～？そんなことよりも、ほらほら捕まえるわよ～｣

こんなことを言って、私の忠告が効かない輩もおり、キツ姉の家まで走っていくこともしばしばあった。

放課後の夕方４時ごろ、誰よりも先に学校を飛び出した私。

その時、私の背後には血だらけのスーツ姿の女性がハイヒールを勢いよくカツカツ鳴らして追ってきていた。

女性は学校の三時間目あたりからつきまとっていた霊だった。

こういう場合、後ろを振り返るとトラウマに近いものがあったためひたすら走る。

背後では汚い言葉と猫なで声で私を呼ぶ声。

それに混じって｢腰抜け坊やちゃん｣の一言。

さすがにそれにはカチンときた小学生の私。

振り返った矢先、私の体はドスッ、と何かに当たった。

私は尻餅をついたお尻を撫でながら見上げると上から下まで黒い女の人が立っていて片眉を上げながら言った。

｢君、追われてる？｣

｢え…ぁ、は、はい…？｣

私はまさかと思い、つい疑問系で返してしまう。

女の人はタバコを取り出すと手慣れた手付きで火を灯す。

私を庇うように立って。

｢私は黒爽忌子(くろさわいみこ/仮名)よろしく｣

と、タバコをくわえながら何故か自己紹介した。

黒爽と名乗った女の人は霊に向かい、クイクイ、と手早く人差し指を動かして｢オン・バサラ…｣と告げる。

すると、霊はのたうちまわり奇声をあげていた。

私は唖然となってそれを黒爽の足の間で見守る。

最後に、フゥ、と黒爽がタバコの煙を吐き出すと霊はスッと消えてしまった。

｢す、すげー｣

私は思わず呟いた。

｢タバコの煙もお線香みたいなものだからさぁー、君大丈夫？｣

黒爽はジャケットを翻し向き直って手を掴んで私を立たせながら笑っていた。

私は握った時の手が氷みたいに冷たく感じパッと手を離しながらなんとなく、この人はキツ姉みたいだな…と、思ってしまう。

また、それとは別に嫌な予感みたいなものがしていた。

｢君これからどこにいくの？霊が視えるみたいだけどあんなことはしょっちゅうじゃないのぉ～？良かったらお姉さんついていこうかぁ～？｣

予感が当たったのか、黒爽は語尾を伸ばしてあれこれと私に質問してくる。

私は死んだ人よりもある意味厄介だな…と思った。

｢さっきはありがとう！でも『知らない人とは話しちゃダメ』って親に言われてるから！｣

と、私は言い繕いその場を走って逃げた。

そのまま尾行されないように路地や同じ道をグルグル回り頃合いを見てキツ姉の家に上がり込む。

｢今日も霊に悪さされなかった？｣

と、心配げに鼻をクンクンさせながら聞いてくるキツ姉に抱かれつつ私はさっきあった出来事を話した。

キツ姉は眉間にシワを寄せて始終難しそうな顔をして聞いていた。

私が言い終えるとキツ姉に｢二度とそんな人には近づいちゃダメだよ！｣と理由もわからずに一喝された。
翌日、学校に行くと頭が痛くなった。

特段、霊の類いではなく。
上から下まで黒い姿の教師が嬉々として黒板にチョークで名前と年齢を綴っていたのだ。

名前は｢黒爽忌子24才

｣

昨日、霊を退治した女の人だ。

噂の教師はこの人だったのだと、その時私は気付くことになる。

｢え～私の特技は呪いやおまじないの類いかなぁ～恋占いもできちゃうから女子には必見だぞ！？あと、ついでだけど国語の担当教師だったりしまぁす！｣

特徴ある語尾の伸ばしも健在で、ついでって何！？と、クラス中から笑いとツッコミながら溶け込む黒爽。
そんな表の顔とは裏腹に、この人は何かある…と、私は勘ぐる。

教師の自己紹介が終わり、生徒の自己紹介に移行すると不意に、黒爽と目が合う。

黒爽は意味ありげに目を細めて笑う、見つけた！と言わんばかりに。

その日は、早く学校から逃げようと掃除当番を、だるい、という適当な理由でサボり黒爽がいないことを見計らい下駄箱に走り、靴を手にした所で他人に制止された。

｢サボりって先生感心しないなぁ～？それとも何か後ろめたいことでもあるの？よかったら先生が相談に乗ろうか？｣

見れば黒爽本人がセミロングの黒髪を揺らして笑っていた。

これが、私と呪術先(黒爽のアダ名)との出会いと、出会ってはいけないキツ姉と呪術先の始まりだった。
｢な、何のことかわかりません…すみません失礼します｣

私は黒爽の出現に、声を震わせた。

心臓も痛い。

｢大丈夫？声が震えてるよ～｣

｢大丈夫です…先生、色々大変でしょうから、もう学校に戻って下さい｣

｢いやいやアタシ、実を言うと、仕事は上手いこと抜けて来たんだよね～だから早いとこズラかりたいのよ～｣

｢……｣

あはは、と笑う黒爽

私は、この人大丈夫？と思った。

霊と戦えて怪しいけど、先生なのに…と。

私は靴を履いて、さようなら先生…面白い冗談ですね？と、言ってその場を後にしようとする。

｢君の体からは狐の匂いがするんだけど…何か変わったことはない？｣

不意に背後からかけられた言葉に、私は足を止めた。
｢なんのことですか？…狐なら山に行けばいたりしますけど？｣

震えそうになる言葉を堪えながら私はとぼける。

｢へー、でも山に行ったりしてるの～？危ないなぁ。断然、先生ついてくよ｣

黒爽はいつのまにか靴を履いて隣に立っていた。

こちらを覗き見る瞳に、私が映っている。

私はこの時、黒爽忌子という教師を間近で見てしまった。

今思い返すと、彼女は少女の面影が残る、柔らかな顔立ちをしていたと思う。クリクリと丸い瞳は視ていると吸い込まれそうだった。

黒い髪の毛は日本人形のように切り揃えられていて、案外几帳面なのかな？と、思ってしまう。

着ている服装は、黒いジャケットにジーンズ、草履。
一色に統一された姿はお洒落とも思えたが、昨日のことも考えると変な印象を受けた。

｢大丈夫です、家にまっすぐ帰りますから。｣

｢まぁいいから…昨日みたいに霊が襲って来たら大変だからさぁ｣

｢はぁ…｣

昨日助けられた一件、それを言われると断りきれない。

それにこの日は霊の類いを視ていないこともあり、多少なりとも黒爽が関係しているのではないかと思っていた。

私は、今日はキツ姉の家には行かないことにしよう、と思い首を縦に振った。

私と黒爽は二人で下校することとなる。

掃除に勤しむ生徒の一人が窓越しに囃し立てる声を聞きながら。

キツ姉の家を目指す中で、私はわざと遠回りの道を目指した。

子供心に、キツ姉に会わせたくない、という気持ちが強かったから。

｢マダオくん、先生に何か隠し事してない…？｣

夕日も山に隠れそうな頃、川辺を歩きながら何度も、黒爽は笑顔で問いかける。
皮肉といったことを抜きにして、純粋に聞いてくる。
太陽みたいな笑顔を浮かべて。

私はそれを見ると、チクリと胸が痛んだ。

でも、黒爽が何か企んでるんだ！と決めつけた。

｢そーいえば、先生って彼氏とかいるの？｣

話を逸らす私。

当時、こういった質問をすると大人が慌てるのは立証済みだったから。

｢いないかなぁ、アタシはタバコを吸うし｣

｢昨日のあれ…？｣

｢そう、子供は吸っちゃダメだよ？｣

｢吸わないよ…｣

｢それは関心♪｣

黒爽は片手でタバコを吸う仕草をしながら笑う。

意外に慌てた様子はなく、少し残念なような嬉しいような不思議な気持ちになった。

結果的にみれば話は逸れたからそれで良いので、私は話しに合わせることにする。

同時に、大人はなんでタバコなんか吸うのだろう、と思った。

私の父もタバコを吸った。
家にいればタバコ嫌いの母に隠れて一服する様をたまに見たが、あの煙のヤニ臭さは好きになれなかった。
それは現在も変わらないくらいだ

だが、黒爽の一服する様を見ると何故か眼を奪われて顔が紅くなったのは記憶に強く残っている。

｢先生はなんでタバコなんか吸うの？｣

｢先生、タバコを吸わないとね…｣

｢先生……？｣

思い立って聞いた矢先だった。

私は数メートル歩いて、気付くと黒爽は俯いて歩みを止めていた。

ポケットに手を突っ込んで心なしか震えていた。

なんとなく、怖かったが気になって聞いてみた。

｢先生どうしたの？気分でも悪い？｣

｢いいや、先生は至って健康そのものだよ～｣

｢じゃあ、なんで急に歩くの止めたりしたの？｣

｢そ・れ・は…タバコを切らしたからだああああ！！｣

｢うわああああ！？｣

黒爽は、ウガー！と口を広げて雄叫びをあげると両手を広げて走ってきた。

私は豹変した黒爽に、やっぱり何か企んでたんだ！？と、思い必死に走った。

川辺をまっすぐに伸びた道をどこまでも走り抜けるような気持ちで。

でも、大人と子供の足だ。
現実には背後から抱き上げられてすぐに捕まった。

｢うわ～！？離せ！｣

｢悪い悪い、冗談！なんかマダオくん、浮かない顔をしてたから｣

｢ぇ…そうなの？｣

黒爽はニタリと笑って私の顔を覗き込んでいた。

この人は…なんだか恥ずかしくなってきた、と私は思った。

だが、悪いことに、たまたまその光景を見ていた自転車に乗ったお巡りさんが黒爽を捕まえた。

子供をさらおうとしてるな！？と。

黒爽は青ざめて事情を説明して頭をペコペコ下げる羽目になった。

私も一緒にペコペコ頭を下げて身の潔白を訴えた。

お巡りさんは腕組みをして、私達の言葉を黙って聞き終わる頃には、プッ！と笑った。

紛らわしいですな！？では本官はこれで！と、言ってお巡りさんは敬礼すると自転車に乗って走り去った。

それから、私は黒爽に手を引かれて家路に着くこととなった。

それからというもの、私は霊はもとい黒爽から逃げ回る毎日を送ることとなった。

立ちながらトイレで用を足していると、ふーん、と隣にいて笑って覗いてたり…。
(ここは…男子トイレです先生。何見てるんですか…)

帰り道で肩を叩かれて、振り向くとタバコをくわえて、火持ってない？と聞いてきたり。

(火なんか持っていません…)

ことあるごとに現れる黒爽。

同時に霊との遭遇も少なく長距離走が得意になったことは救いだった。

その場で、黒爽が霊を退治してしまうし、本人に悪戯半分本気半分で追いかけられるから。

放課後。

私は、いつものように掃除当番を、だるい、という理由でサボった。

クラスメートも、またか、という風に片手を振ってくれる。

｢黒先(黒爽のアダ名の一つ)によろしくな！マダオの愛の逃避行を見てるからさ｣

このように、余計なセリフは多々あったが。

私はランドセルをひっつかむと引き戸を静かに開ける。

首だけ出して。

左よし、右よし。

左右の確認は忘れずに、信号ならグリーンで渡って良い。

後は振り返らずに下駄箱まで走る。

廊下で雑巾がけしている人影をハードルの選手のように飛び越えて。

｢痛っ！踏んだぞマダオてめぇ！｣

｢マダオくん！廊下を走らないでよ！危ないじゃないっ！｣

｢ひゅーひゅー、黒先にモテるね～！｣

背後で聞こえる雑音は無視する。

いちいち、構ってられない。

コメント(3)

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[1] mixiユーザー 06月10日 22:27

いつだったか、違う先生に黒爽が学校をサボってることを告げ口したことがある。

だけど、先生達は皆気まずそうな顔をしたり話題を変えようと躍起だった。

噂では、黒爽は校長の孫だとか…弱味を握っているだの色々あったが…

真実は定かではない。

なにしろ、教師達は口を割ろうとはしないのだから。

下駄箱に着くと手早く靴を履いて校門に向けて走る。

もう、ここまで来たらいちいち隠れても仕方がない。

先回りしている可能性もあるが、体力には自信がついてきたこともあって走りたくてウズウズしていた。

両手両足を大きく振って、鼻から二回吸って口から二回吐く。

父直伝の走り方と呼吸法。
たった一人。

走って学校を出るのは、囚人が脱走するみたいで面白い、と当時は思えた。

走っている時に嗅ぐ土の香りも、普段とは違ったものに思えた。

走って、走って。

路地に入れば徐々にスピードを落とす。

周囲を警戒して電信柱の影でバテる。

水が恋しくなる。

心臓がバクバク。

敵は黒爽、タバコをくわえてキツ姉に対して何を企んでいるやら。

子供心にそれは、阻止しなきゃ、と思っていた。

でも、その前に水が欲しい。

体が水分を求めている。

私は、穴が空いた塀の下から他人の家に不法侵入する。

備え付けの蛇口を捻ると、乾いた喉に水を流し込む。
決まって、その時は砂漠に水が沸いたようなイメージが頭をよぎった。

砂漠に行ったことはないのに。

｢マー君(私のアダ名)、また鬼ごっこかい？｣

私が不法侵入した家主が声をかけた。

名前は｢おしのさん(仮名)｣
子供好きな良いおばあちゃんだった。

怪我をした子供を見かけると薬草と包帯を巻いてくれ、駄菓子をくれることで学校では｢薬草おばば｣と有名だった。

｢うん、水ごちそう様｣

｢マー君、服に砂がついてるよ？また塀の下から入ったのかい？｣

｢だって、正面から入ったら鬼に見つかるかもしるないし｣

私は砂を払うと、心配そうに見つめてくるおしのさんを尻目に塀の下から路地を駆けた。

何度も同じ道をぐるぐる回ったり。

[2] mixiユーザー 06月10日 22:28

違う道を行ったりして時間潰し。

大丈夫だと思った時にキツ姉の家の敷居をまたぐ。

縁側にはキツ姉が背を向けて横になっていた。

傍らには毛布がずり落ちている。

私は、風邪ひくよ、と内心苦笑した。

不意に、私の肩に手が置かれた。

見覚えがある手だった。

｢やっと入れた～…ふーん｣
見ると、黒爽がタバコをくわえて笑っていた。

｢なんでここにいるの！？｣
私は驚いた。

時間を潰して細心の注意を払ったのに黒爽本人が隣にいたのだから。

黒爽は、場所が分からないんじゃなくて入れなかっただけだからさ、と笑って答えた。

私は首を傾げた。

意味が分からなくて。

｢マーくん。隣の…タバコ臭い人はだれ？｣

不意に、キツ姉が起き上がり声があがった。

この時、キツ姉の周りの空気がピリピリしていた。

タバコ臭い人、という語気は明らかに侮蔑が込められていたし、肌を尖った針が突き刺す感じ。

無数の狐霊が私と黒爽を取り囲む。

それは、幽霊を退治する時と同じ雰囲気だった。

｢学校の先生だよキツ姉…いつのまにかついてきて｣
私は説明した。

キツ姉は私が話していた黒爽に関する予備知識があったため、私に微笑して見せる。

状況が飲み込めているようだった。

同時に私は黒爽から離れようとしたが、私の肩を掴んだ手はそれを許さなかった
｢ついてきました～でも、そうじゃなきゃ敷居はまたげなかったからね？｣

｢当然よ…あなたみたいなタバコ臭い輩が入らないように人払いは欠かさないもの｣

｢随分な言い分だね～お嬢さん…所でこの物騒な狐達を退けてくれないかな～？危なくてしょうがない｣

｢マー君を離したら考えてもいいわ｣

｢離したら生きた私を魂ごと八つ裂きにするんじゃないかい？｣

｢子供を盾にするなんて…教師のすることとは思えませんが？｣

｢痛い所を突くね？でも生憎、危険を犯してまでここに来たのはお嬢さんが目的だ｣

黒爽はタバコの煙を吐き出す。

灰色の煙が広がると狐達は警戒するように距離を取っていた。

だが、狐達以上に警戒していたのはキツ姉のようにも見えた。

｢視る所、お嬢さん…狐憑きじゃないかい？｣

｢……だったら？｣

キツ姉は眉間にシワを寄せて黒爽を睨んでいた。

いつのまにか狐の尾が九本ユラユラと揺れていた。

｢命の保証はしない、狐なんて飼い慣らせているうちはいいが…いつまでも尻尾を振っているとは限らないよ？｣

｢あなたに何が分かるの！？帰ってちゃうだい！｣

キツ姉が今まで視たこともない鬼の形相で叫ぶ。

狐達もそれに請応するように牙を剥き出しにして吠えていた。

今にも黒爽の喉笛に噛みつきそうな勢いで。

私は、忠告するように黒爽の袖を引っ張ったが本人は至って涼しい顔をしていた。

｢そんなに怒ったら可愛い顔が台無しだよ？おや…タバコが切れた｣

黒爽はポケットからタバコの箱を取り出し、切れていることに気付くと私の肩を離した。

｢タバコが切れたのも節目だ。私はそろそろおいたまするよ。マダオ君また学校でね？｣

怒り浸透のキツ姉に黒爽は勝手な理由で切り上げ、私にウィンクすると背を向けて歩き出した。

それを追うように狐達は飛んでいたが。

｢私を襲ってくれるなお嬢さん…生きた人間を殺す業の深さも知らないわけじゃないだろ？それにその子が視ているじゃないか！｣

黒爽は振り返って、ニヤリと笑ったままそう答えた。
キツ姉は唇を噛んで狐達を下がらせた。

対象的に黒爽は鼻唄混じりに帰っていた。

※一応ここで閉めていきます。

[3] mixiユーザー 06月10日 22:30

前の話 http://m.mixi.jp/edit_bbs.pl?id=70031315&comm_id=5743141&guid=ON

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