THE　半ば面白い話（仮）コミュの全力で面接！(仮）【ｻﾞﾊﾞｽ】

俺の名前は片桐明(かたぎりあきら)。

明日は俺の再就職のための大事な面接がある。
明日に備えて今日は早めに寝…おっと電話だ。ん？非通知？

片桐『もしもし？』

？『片桐明だな？』

片桐『どちら様？』

？『そんな事お前が知る必要はない。これから俺の指示に従わなければお前の愛する妻と娘を殺す。いいな？』

片桐『は？変なイタズラはやめてくれ。』

？『イタズラではない。本当に殺す。例え逃げても地の果てまで追いかけて必ず殺す。警察に言ったら三回殺す。』

なんだよこいつ…やべーよ…。

絶対に頭悪いけど本気だよ。

片桐『…わかった。言うとおりにするから家族には手を出さないでくれ。要求はなんだ？金か？』

？『そんなものはいらん。ただ明日は大事な面接があるだろう？』

片桐『それがどうした？』

？『面接官の質問すべてに五十音順にあいうえお作文で答えろ。いいな？』

片桐『ちょっ、おい!!そんな無茶な…』

？『出来なきゃ殺す。ちゃんと見てるからな。じゃあな。ブツｯ!!ツー…ツー…ツー…』

ちゃんと見てる…だと？こいつ一体何者だ？
…そう思ったが片桐の小さい脳みそではコナン君はおろか小島元太程度の推理しか出来ずに終わったため寝ることにした。

片桐『あいうえお作文…やるしかないのか…。』

翌日。

━面接会場━

結局電話の主の正体は全く分からない。

こうなったら、あいうえお作文で見事に面接をクリアするしかない。

よしっ!!!行くぜ!!!

面接官『こんにちは。まずは名前をどうぞ。』

片桐『(あ…あ…)Akira Katagiriです。』

面接官『えっと…片桐明さん？』

片桐『(い…い…)イエス。』

面接官『？…日本語でお願いしますね。』

片桐『(う…う…)うん。』

面接官『いや、うんって…まぁいーや。まずは志望動機を教えてください。』

片桐『(え…え…)駅から近いからです。』

面接官『あの…それだけですか？』

片桐『(お…お…)御社の個性豊かなアイディア商品に魅力を感じました!!!私も発想力には自信がありますのでそれを武器に会社に貢献していきたいと思います。』

よし…ここまではギリなんとかなってるだろう。この調子で…

面接官『ほう、例えばどんなアイディア商品を？』

片桐『(か…か…)か、紙で出来た…………カスタネット…とか。』

俺のバカやろう!!!!

なんだよ紙製のカスタネットて!!!!!

音ならねーよ!!!!!

くそっ!!早くもしくじった!!!

面接官『…他には？』

片桐『(き…き…)北朝鮮に負けない…テポドンとか。』

作れるわけねーよ!!!

なんでドン・キホーテで売ってそうな物作ってる企業で兵器作んなきゃいけないんだよ!!
くそ!!ヤバいな…。

面接官『あの…ふざけてます？』

片桐『(く…く…)クルミ…が割れないクルミ割り人形とか…。』

あ━━━━━!!!!!

もう…あ━━━━━!!!!!

面接官『それはもうただの人形ですよね。機能性ゼロもいいところですよ。』

おっしゃる通りです。

片桐『(け…け…)消せない思い出も消してくれる…消しゴムとか。』

死にたい。

面接官『今の技術でどーやるんです？大丈夫ですか？』

片桐『(こ…こ…)こ、こう見えても大卒なんですよ？』

面接官『どこの大学だよ!?』

片桐『(さ…さ…)さ、さて問題です。私はどこの大学出身でしょーか？』

もう…どうにでもなれ。

面接官『私が聞いてんだよね！？バカにしてるの？』

片桐『(し…し…)冗談ですよ!!冗談!!ほら、場を和ませようと…』

面接官『なんで君が場を和ませようとしてるの？』

片桐『(す…す…)す、すみません。』

くそ!!!もうぶち壊してやる!!!!!

とにかく妻と娘の命を守るんだ!!!!!

面接官『ったく…。もう商品はいいです。趣味はありますか？』

片桐『(せ…せ…)セッ○スよりも…野球が好きです。』

面接官『【セッ○スよりも】いらねーよ!!!!!』

片桐『(そ…そ…)そ、そうですよね。失礼しました。』

面接官『野球は昔からやってるんですか？』

片桐『(た…た…)多分…昔からやってます。』

面接官『多分て…自分の事ですよね？』

片桐『(ち…ち…)ち、地井武男ではなく私自身の事です。間違いありません。』

面接官『なんで地井武男出てきたの!?関係ないよね！？』

片桐『(つ…つ…)つまらなかったですか？』

面接官『なんでウケ狙ってんの!?』

片桐『(て…て…)出来心です(笑)』

面接官『笑ってんじゃねーよ!!!』

片桐『(と…と…)トイレ行ってきてもいいですか？』

面接官『いい訳がないよね！？なんで済ませとかないの！？我慢してください。次。休みの日は何をしていますか？』

片桐『(な…な…)ナルニア国物語のＤＶＤを観てます。』

面接官『限定なの！？そこは映画鑑賞でいいと思うよ！？他には？』

片桐『（に…に…）人間観察が好きなのでよく公園や喫茶店に向かいますね。見てて面白い人とかいるので。』

面接官『例えばどんな人がいますか？』

片桐『(ぬ…ぬ…)温水洋一似のおばさんとか…。』

面接官『……はぁ。』

片桐『(ね…ね…)猫ひろし似のおばさんとか…。』

面接官『…………そうですか。』

片桐『(の…の…)野田総理似の…上島竜兵とか…。』

面接官『それ上島竜兵じゃねーか!!!!次!!尊敬してる人はいますか！？』

片桐『(は…は…)浜田雅功です。』

面接官『なぜ！？』

片桐『(ひ…ひ…)ヒゲをちゃんと剃っているところが偉いなー…なんてね☆』

面接官『もういい!!!特技は!!!!!？』

片桐『(ふ…ふ…)普通の人間じゃ出来ないような事が出来ます…。』

面接官『具体的に何!!!!!？』

片桐『(へ…へ…)屁が……いや、屁で呼吸できます。』

面接官『嘘付けぇええええええええ!!!!!』
片桐『(ほ…ほ…)本当です!!!』

面接官『じゃあやってみろやぁあああああ!!!!!!!!!!』

片桐『(ま…ま…)待ってください!!急に言われても…。』

面接官『てめぇが出来るっつったんだろがぁああああ!!!!!!!!!!』

片桐『(み…み…)ミが出ちゃいますよ(笑)もうとっくに限界です…。』

面接官『もうトイレ行ってこいやぁあああああああ!!!!!』

片桐『(む…む…)む？引っ込んだぞ!!!バンザ━━━イ!!!!!』

面接官『知るかぁああああああ!!!!!』

片桐『(め…め…)目が…血走ってますよ？大丈夫ですか？』

面接官『お前のせいだよ!!!!!』

片桐『(も…も…)もう漏らしちゃいました。すみません。さぁ面接を続けましょうか。』

面接官『トイレ行けっつったろーがぁあああああああ!!!!!!ってかなんで冷静なんだよ！？ああっもう!!!!!面倒くさい!!!次!!!１０年後どうなりたい！？』

片桐『(や…や…)や、やさしくなりたいです。』

面接官『そーゆー事聞いてんじゃねーよ!!』

片桐『(ゆ…ゆ…………………ゆ！？)』

面接官『？』

片桐『ゆ……………ユンケル!!!!!ユンケル!!!!!』

面接官『は！？ちょっ何言って…』

片桐『(よ…よ…)世の中を変える人物になりたいです!!!!!』

面接官『お…おぅ…具体的にどうやって変えるんですか？』

片桐『(ら…ら…)ラーメン屋で天下を取ります。』

面接官『じゃあラーメン屋行けよ!!!!!ちょっとでもお前に期待した俺がバカだったよ!!!短所は！？』

片桐『(り…り…)陸上部よりも…足が遅いです。』

面接官『絶対他に言うことあんだろ!!!!!』

片桐『(る…る…)流川楓に１ON１でまだ勝てません。』

面接官『勝てる奴そういねーよ!!!しかもいつかは勝てるかもみたいな言い方しやがって!!』

片桐『(れ…れ…)冷蔵庫の中の物をすぐに腐らせてしまいます。』

面接官『だからそーゆー答え求めてんじゃねーよ!!もういい!!最後に言いたいことは!？』

片桐『(ろ…ろ…)老後ハゲちゃいますよ？そんなに怒ったら(笑)』

面接官『余計なお世話だよ!!!てかお前のせいで怒ってんだからな!!!もう帰れよ!!!!!』

片桐『(わ…わ…)私の戦闘能力は５３００００です。』

面接官『帰れっつったろーがぁああああああああああ!!!!!!!二度と来んじゃねぇええええ!!!!!』

片桐『んだらば☆』

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ああ…妻と娘よ…許せ。

仕事は頑張って他を探すよ…。

お前たちの命が助かるならそれでいいさ。

しかしよく考えたら俺…娘どころかまず結婚してないし童貞だったわ。

おわり