THE　半ば面白い話（仮）コミュの日々のトレーニング?　(ｻﾞﾊﾞｽ)

３９.１℃あった熱はなんとか３８℃まで下がった俺。

金がないから病院に行けなかった俺はとりあえず栄養を取ることを第一に考えた。

あまり食欲はなかったがこういう時こそ食わなければ。

風邪の時はニンニクがいいだとか、野菜がいいだとか。そしてきっちり三代栄養素も取らなければならない。

俺は迷わずラーメン二郎に行った。

おかげで大分体調も回復し、昨夜はなんとか公園に行くことができた。

しかしまた先客が。

…最近多いよマジで。
場所変えようかな…

そんな事を考えながら今日はどんなやつかと思い近づくと

若いカップルが例のベンチでいちゃついていた。

こいつら俺のＳＡＳＵＫＥの聖域を勝手に性域に変えるつもりか。ふざけやがって。

イライラしたがウブな俺は同時にムラムラしてつい見入ってしまった。

その様子に気づいたのか、オラオラ系？の彼氏が

『なに見てんだこらぁ！？』

めっちゃキレとる(笑)

そんな事言うならこんなとこですんなよ…

彼氏『じじい来いこらぁ！！』

は？

おじさんは百歩譲って許せるがじじいは許せん。

そう思った時だった。

？『すみません…すみません…』

ホームレスらしきじいさん（HP 2）が現れた。

そっちかい(笑)

彼氏『なに見てんだって聞いてんだろこらぁ！！』

男はベンチから立ち上がり戦闘態勢に入った。

このときジャージをはいていたため、
下半身も戦闘態勢であったのがバレバレだったが
それは多分俺しか知らない。

ホームレス『ひぃ…ごめんなさい…』

本当に怯えていた。

俺のＳＡＳＵＫＥの練習の邪魔をするだけでなく

深夜の公園で大声を張り上げ団地の住人に迷惑をかけ

さらには弱い者イジメ

これは罰を与えねば。

彼氏がじいさんに手をあげそうになったその時

俺はダッシュで男に近づき言ってやった。

『お前がオラオラなら…俺は無駄無駄だこらぁ！！！』

真面目に助けるつもりがついふざけてしまった。

彼氏『ジョジョかよ！？』

俺『！？』

まさかここでもジョジョを読んでる奴に会うとは…
それよりも瞬時に今のボケにつっこめるとは…

まぁ今はそんな事は関係ない。

弱い者イジメがいけない事くらいガキでもわかる。

お前、年いくつだよ？

そう質問するはずだった…

俺『お前、第何部だよ？』

間違えた(笑)

俺『お前…何…もういーや。とりあえずその人に手出すな』

彼氏『なんでてめーにんなこと言われなきゃいけねんだよ！？
ぁああ！？』

男は俺に向かってファイティングポーズをとった。

まったく…最近のガキは礼儀も知らんのか。

しかし喧嘩が大嫌いな俺は提案をした。

『俺と闘いたいなら腕相撲で勝負しねーか？お前が勝ったらこの人の事も俺の事も好きなようにして構わねえ。カツアゲでもなんでもしろ。しかも俺は指二本で相手してやる。そのかわり俺が勝ったら１０秒以内にここから消えろ。どうだ？』

彼氏『ばかかてめーは！？』

…しかしなんだかんだ腕相撲することになった。いつの間にかホームレスのじいさんがレフェリーになっていた(笑)

１分後

まぁ…そんな感じで指二本の俺に負けた彼氏は５０ｍ走６秒フラットぐらいのペースで逃げていった。彼女を置いて。

俺『なんか…ごめんね？』

彼女『…いや、むしろつきあう前に残念さに気づけてよかったです。じゃ。』

まだつきあってなかったんだ(笑)

一方ホームレスのじいさんはというと俺の両手を握り締め、ありがとうございますを連呼してきた。
そして感謝の気持ちに何かお礼がしたい、とポケットをあさり、何かを俺の右手の中に入れて立ち去っていった。

まぁ…あの男にはちょっと可哀想なことしたけど
じいさんがあんなに喜んでくれたからいいか…。

そう思いながら、何をくれたのだろうと右手を開いてみた。

将棋の駒の『飛車』だった。