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小説・ストロベリーコミュのストロベリー・8

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お前にとっての幸せとは?


朝の早くに愛美からの携帯で俺は目が覚めた
朝のはやくに雀の鳴き声といきものがかりのSAKURAが流れた。
愛美からかかってくる電話なのに俺の心は嬉しさより何かの嫌な予感が頭をよぎった。
前日に愛美は記憶の錯乱という形になった姫野さんの部屋に付き添いたいという形で泊まるという連絡を俺はうけていた、愛美の優しさに俺は感心するも「無理はするなよ。」とその事だけ伝えてはいたのだが何かの緊張感の中、俺はすぐさ携帯にでて
「何かあったか?」
そう愛美に訪ねた
愛美は泣きそうな声で姫野さんが居なくなった事を俺に話してきた
俺は嫌な予感が的中してしまったかと思いつつも愛美には「分かった、今から山下を連れてそっちに向かう。愛美はそこでおとなしく一枝ちゃんが帰ってくるかもしれないからその場で俺が来るのを待て!!!」とそう話して俺は電話をきった後に山下に電話して事情を説明して今から向うから用意していてくれと伝えて俺はすぐさま着替え山下のアパートに向かった。
俺は車の中で昨日の姫野さんの行動を思い出してみた
確かに錯乱状態だったのは俺の目でもそう思ってしまったのだが、何故に姿を消したのかは理解出来なかった。姫野さん何故?一体どうして?確かに健忘という事実をしって自分の知らない自分を知ってしまったのはショックかもしれないが愛美に黙って姿を消すほどそれは辛い事なのか?俺は運転しながら色々考えていると車は山下のアパートの前に着いていた。俺はすぐさま山下に電話して山下を呼んだ、山下は俺が携帯をかけたとたんに電話に出た後にすぐさま部屋から出てきた。
山下の顔も何か青ざめた顔をしていた、山下も姫野さんの事を心配している様子だった、姫野さんの事を徐々に思い出してきているのか?という思いを山下の表情を見て俺はそう思ってしまったのだった。
山下は車に乗ってすぐさま
「姫野さんがいなくなったとはどういう事だ?」
そう慌てた感じで俺に訪ねてきた
「そうみたいだ、詳しくは今から姫野さんのアパートに向かうから愛美から聞くしかないが・・・・・・。愛美とは昨日の合コンに来ていた菅生さんの事だ。」
「分かっているよ・・。」
「じゃあ、今から向うな。」
と俺はそう話し車を発進させて姫野さんのアパートに向かった
車の中での山下はとにかくただ黙って何かを考えている様子だった
その山下の様子に俺は姫野さんの事を心配している様子にも感じられたのだがもう一つの考えが俺には出てきたのだった。その事は自分も姫野さんと同じく記憶を失った者という事にどう思っているのかだ?事故の事は前日に俺の口から山下に話したが山下はその事でどこまで思い出し理解したのかは俺には分からない事であるのは確かだった。
ただ、そういう山下の今の考えを聞くわけにもいかず俺は車をただ運転して姫野さんのアパートに向かう事にした。
運転中の俺に山下が話しかけてきた
「なあ、新屋、一つ質問していいか?」
「なんだ?」
「お前にとっての幸せとは何だ?」
「幸せか?」
「ああ、幸せだ・・。」
山下は俺にいきなり唐突な質問をしてきた
その質問は山下も何かの考えのあっての質問だと思い俺はふと考えてみた
幸せとは?簡単なような質問でも答えは俺にはすぐにはでてこなかった、俺は自らの幸せの時を思い浮かべてみた。すぐさまに愛美の顔が俺の頭に出てきた後に次に山下や若林との楽しく話す光景が出てきたかと思うと昔の俺が子供のころ親に連れられての公園で遊ぶ姿を思い出していた。懐かしさや愛おしい気持ちがでてきて俺は少し涙ぐんでしまった。
そんな、俺の姿に山下は何かを感じて「何か思いついたのか?」そう訪ねてきた
「ああ、俺にとっての幸せとは単純に未来も過去も俺が生きていて大切にしたいと思えた事を守っていきたいと感じる事だな・・・。」と俺がそう話すと
「何か奥が深そうだな・・・。」と山下はそう俺の話について答えてまた一人考え混んでいた。俺はそんな山下に何か出来る事はないのかという気持ちになったが今は姫野さんと愛美の事を考えるべきと思いその事を心に伏せた。
車は姫野さんのアパート前まで来たので俺は愛美に電話をかけた
しかし、コールは鳴るが愛美は携帯に出なかった
愛美が携帯に出ない俺は焦りが出し
「何かあったか?」と俺は再び嫌な予感が頭に浮かんだ
そんな俺の表情に隣の山下も何かを感じて心配そうに俺を見た
しばらくのコールの後に愛美が電話に出てきた、俺は愛美の声を聞き少しの心に安心を感じた。
「愛美か?」
俺はそう話すと
「孝史・・・。」
俺は愛美の声のトーンでさっきより元気が出てきた事が分かってすこし良かったと安心した
「俺たちは今アパートの前には着いたよ、ただ姫野さんの部屋はどこか分からないから出てきてくれないか?」
俺がそう話すと
愛美は俺たちを部屋まで迎えに来てくれるとゆってくれたので俺は
「頼むよ、それより若林は着いているのか?」
俺はそう訪ねると
愛美は若林と元宮さんは先に着いているよと話してきたので愛美が少し元気になった理由が理解できた。
元宮さんと愛美は親友同士だからなと思い少しの安心を感じながら俺は電話をきった
車のエンジンをきった後に車からでて愛美が迎えに来るのを山下と待っているとアパートの部屋のドアが開きそこから若林が出てきた後に若林は俺たち二人を見つけて歩いて向かってきた
「若林・・・・。」
山下がそう言い若林が来たのを意外そうに見つめた
「二人ともちょっといいか?」
若林はそう言い俺ら二人に何か深刻そうな話をしようとする雰囲気が感じられたので俺と山下も若林に近づきながら「どうした?」と若林に問いかけると
「今のあの部屋には朋と菅生さんの二人にしばらくさせてあげてくれ。」
と若林が俺たちにそう話してきた
俺はその一言で若林の愛美に対しての心遣いを感じてすこしジーンとくるものをかんじてしまった。こういう事を考えるのは彼氏の俺の役目だぞと自分に言い聞かすも今は若林の優しさに俺は甘える事にした。
山下はそんな若林の心遣いを理解しつつ俺と若林に「あそこに自販機があるからジュースでも飲みながら、俺達3人で話さないか?俺も二人に話したい事があるから・・。」
と言い自販機を指差した、山下も山下で自分が失った記憶が何かなのかを思い出そうと一生懸命なのを俺はその山下を見ながら感じとっていた


手紙


私の顔を見た愛美はなんとか自分を取り戻しつつあった
私は愛美からの電話で一枝の部屋に光彦さんと真っ先に駆けつけた
部屋の中の愛美は青ざめた表情で私を見ていた
一枝が居なくなった事に着いて責任を感じている様子だった
光彦さんからの激励がなければ私も今の愛美みたいに虚ろな感じになっていたのかもしれないが今の私は友達のために気を確かに持とうとこの部屋に入ってきたのだ。光彦さんのゆうとおりだった一枝に今は何かあった訳ではない今は何故に一枝が居なくなったのとそれは愛美のせいではないという事を愛美にも教えるのが私の役目だと思った。
適材適所という四文字熟語がある
これは四文字熟語好きの一枝の受けおりだが私はこの四文字熟語が好きだ。私の好きな四文字熟語「適材適所」、その意味は「人の能力・特性などを正しく評価して、ふさわしい地位・仕事につけること」という意味である。
光彦は愛美の代わりに新屋さんや山下さんを迎えに外に出た、今の私は愛美を自己責任でなくそれは不可抗力でありそうなった事実は合コンを開いた私達他の3人にも責任がある、そう愛美に私は話してその意味を分かって欲しかった。
そして、愛美は愛美で昨日は一枝と一番近い距離にいたので一枝の心理状況を辛い事だが自分が感じた事を光彦さんや新屋さんやもちろん山下さん達に話す必要性があるのも確かだった。まさしく、適材適所という感じで各々が各自でやらなければいけない事を今はやる必要性があると私は思うのだった。
手紙を持つ愛美に私は「愛美、確かに起きた事は悲しい事だけどさっき若林さんも言った事だけど一枝の身に何かあった訳ではないのよ。一枝のとった行動は確かに私達には今は分からない事だけど一枝を信じてあげられるのも私達だけではないの?そして、一枝を助けてあげられるのも私達だと思う・・・。」私はそう愛美に話し愛美を真剣そうに見つめた
愛美はしばらくの間、私の話を聞き何かを考えている様子だった
私はそんな愛美を優しく見つめてそばにいてあげた
愛美は何かの考えをまとめた後に私を見つめ返してきた
「朋、ありがとう。なんとか元気になれてきたよ。」
愛美はそう言い私に笑顔を見せた
「そうでこそ、いつもの愛美だよ。」
私もそう言い愛美に笑顔を見せ返すように私も笑顔になったのだった
「一枝のやつはどこに行ったのだろう?」
私はあえて愛美に冗談ポクそう話した
「どこに行ったのだろう?あんまし、見当もつかないよ・・昨日の一枝は何か思いつめていた感じだったし・・・。」
愛美はそう昨日の一枝の様子を話しつつも機能を思い浮かべている様子だった
「取り敢えず、一枝の手紙を呼んでみれば?」
私がそう言うと愛美はコクリと頷き手に持っていた
一枝の私に宛てた手紙を読むことにした
手紙の内容は
「愛美へ
ごめんなさい、だまって姿を消して
正直、記憶を失くしたという事実を愛美から聞いて私はショックをうけました
愛美やその女の子が悪いわけではないのだけど
私は思ったの、記憶を失くしたという事より
その失くした物が私にとって凄く大切な物のような気がしてなりません
大切な物という気が何故するのか根拠はないけど
山下さんが大切な人?確かにあの人は私にとって心を癒してくれるような暖かい心の持ち主という感じが昨日の合コンでそう思いました
ただ、私はそこから新しい恋が始まってもいいとは思いました
彼となら幸せが見えてくるような気がしてきました
でも、私はそれと同じくらい失くした記憶を取り戻したい私の存在に気付きました
失くした記憶がなんなのかは今の私には完全には見えていないけれど
それはとても大切な事である事は感づいています
だから、記憶が戻るかはどうかはなってみないと私には分からないけど
そのきっかけとなるものが今の私には見えてきた気がします
きっかけは何なのかは言葉には出来ないからいえないけど
その失くした記憶がなんなのかを私はここ数日で探したいと思います
また、私の事で心配させると思うけど、私を信じて数日待ってください
私は必ず皆の前に帰ってきます
最後に、こんなわがままな私の友達でいてくれてありがとう。」
                               一枝
愛美の手紙を持つ手が震えていた
しばらくの時が経ち
愛美は手紙を読み終えそれを私に渡してきた
「愛美・・・・。」私がそう言いかけたが愛美にはその言葉は聞こえてはいなかった
愛美の顔は何かを考えている様子だった
私は手紙を受け取りその手紙を読むことにした
愛美が何を考えているのかはこの一枝の手紙を読めば少し分かる気がすると思うのだった


姫野さんに会いたい


俺は若林と新屋に熱い缶コーヒーを3本購入して二人にそれぞれ一本渡した
寒い時期はこの缶コーヒーが体を温めてくれるものだと思い蓋を開けて軽く俺は一口それを飲みながら俺はある事を二人に話したかった。
それは俺が昨日の夜に書いた日記の事でさっきその日記のコメントを見てある事に気付いたからだった。まずは二人にはその日記から話さないといけないと俺は思っていた。
二人とも缶コーヒーを開けてそれを一口飲み終えたのを確かめた後に俺は二人に話しかける事にした
「新屋、若林、俺の話を聞いてくれないか?」
俺がそう二人に問いかけると
「ああ、聞くよ。」
と二人ともそう話し俺を見た
「俺は今日の朝に新屋から姫野さんが行方不明になったと聞いて驚いたのが本当だがやっぱりという気持ちが俺の中で半分あった。」
「半分とはどういう事だ?」
新屋が何かを考えながら俺に問いかけてきた
「昨日、俺は合コンの事で自分が思った事を日記に書いてみたのだ。その内容はさっき新屋にも訪ねたが「幸せの青い鳥を見つけたようなきがする・・・・・。」というタイトルで俺は日記を書いた。」
「「幸せの青い鳥を見つけたような気がする?」どういう意味だ?」
若林がそう言い喰い付いてくるような感じで俺に訪ねてきた
俺は自分の携帯でミクシィを開き二人に俺が昨日書いた日記を見せる事にした
タイトル
「幸せの青い鳥をみつけたようなきがする・・・」
今まで分からなかった、幸せの意味
俺はその日は幸せを見つけたような気がしました
正確にいえばそれは失くしていた大切なものが見えてきたという感じです
見えてきた?と書けば何それと思う人はいるかもしれませんが
今の俺にとってそれは殆ど正確に事実を書くならばこの表現が一番正しいと思い
私はこういう表現をとりました。
この前から本日は合コンに参加するとは日記でも書いていましたが
その合コンに何かの光が見えたのです
それは例えるなら幸せの青い鳥なのかもしれません
合コン自体は友人が善意というか友情で開いてくれたものでした
その事に俺は友人には感謝という気持ちで一杯です
ただ、それだけでは私は幸せの青い鳥を見つけたようなきがするという答えにはなりません。正直に書きますその友人が開いてくれた合コンで俺は自分が失くした物が一瞬ですが目の前に現れて現実に存在する様な感じまで具体的に俺の前にそれは見えてきたのです。
後は僕がその幸せの青い鳥を友人の手助けではなく自らの力で手にいれたいと思いました、最後までこの日記を読んでいただいてありがとうございます。次回は幸せ見つけた私の青い鳥というタイトル書けるように僕は頑張ります。
俺は自分が手に入れたかった幸せ?どうすれば幸せになれる?色々、悩んでいたが実際の俺は自分が失くした幸せを再び手にいれたくそれを探していただけにすぎなかったと自らの考えをまとめてその事を俺は日記に書いたのだった。
俺の日記を二人は読みながら何かを強く考えている気配を二人から感じた
俺は二人がどう思いどう回答するのかを黙って待つ事にした
真っ先に口を開いたのは若林だった
「山下、記憶は取り戻したのか?」
若林の問いかけに俺は首を横に振った
俺のその行動に若林は残念そうな顔で
「そうか・・・。」
そう若林が話した後に新屋はちょっといいか?という感じで俺を見て
「お前の日記を見て思う事を話すぞ、お前は自分が失くした大切な物を自分一人の力でそれを取り戻そうとしているそう受け取っていいのか?」
新屋はそう言い俺の回答に何かの答えを求めていた
「俺一人ではないよ、新屋・・。」
「どういう意味だ?」
「コメント欄を見てみてくれ・・・。」
俺は新屋にそう言いその日記のコメント欄を見てくれと携帯の画面下を指差した
新屋は携帯の場面を下にさげて日記のコメントを見た
DAIHUKUの書いた幸せの青い鳥を見つけたような気がするという日記に一件のコメントがされていた
新屋はそのコメントとそのコメントを書いた人物を見て再び驚いた顔をした
そのコメントと書いた人物は・・
「あなたの考える幸せの青い鳥を見つけてください、私は待っていますから・・・。」
コメント者・ストロベリー
そう書かれていた
ストロベリーとは言うまでもなく、今行方不明になっている姫野さんの事だった
「まさか・・・・。」
新屋と若林はそう言い俺を見た
俺は自分の中で一つの答えが確実に出てきていた
姫野さんは俺を待っている、お互い失くした幸せを求めている
俺は自分の中の強い気持ちを二人に言うように
「姫野さんはこの俺が探し出す。そして俺は自分が失くした大切な物を姫野さんと二人で二人の力でその物を取り戻す。」
俺はそう言い二人に自らの思いを伝えた
あらためて心に思うのは姫野さんに会いたいという単純な事だけだった


失敗は成功への近道


マンションの一室で一人の男がモーニングコーヒーを飲んでいた
片手にはバターをのせたトーストがある
男の名前は記憶を失くした姫野一枝の担当医の神谷文吾であった
神谷はある事を考えていた
それは昨日の電話の事でその後どうなったのかという事だった
何かあったら電話してくださいと伝えていたので神谷は携帯電話を自分の部屋まで持ち込んでいた、そして、ふと思った。
昨日の菅生さんの電話から感じた事は
失敗という事ではなく成功という事に繋がっているのではないかという事だった
確かに姫野一枝のとった行動は正常者から見れば異常にもとれるだろうが
本当にその事を異常ととっていいのだろうか?
健忘になった姫野一枝
一番、大切な物を失った彼女が次にどういう行動をとるのかは私には分からない
ただ、言える事は姫野一枝自身にとっていまは必死に自分と向き合っているという事だった、しかし、その事が大切であり大事なのではないのだろうか?
過去に失くした自分の記憶とはなんなのか?その事を考え必死に答えをだそうとした姫野一枝。そして、その姫野一枝と山下豊を影ながら力になりたいと必死に尽力してきた菅生愛美やその友人達、彼らの失敗を恐れずにひたすら自らの大切なものへ向かうその姿勢に私は純粋に力を貸してあげたかった。
そう考えている私の携帯に電話がかかってきた
時計を見る、まだ、朝の7時30分であるこんな朝早くに誰だ?
と一瞬思ったが、昨日の菅生愛美からかかってきた電話が頭にあったのでその用件だと思い私は電話に出た
「はい、神谷です。」
そう、私が電話にでると
電話越しから菅生愛美の声が聞こえたので私はどうした?という気持ちになっていた
「菅生です、神谷先生。一枝が姿を消したのです。」
その言葉を聞き、私は姫野さんが行方不明?と頭に思いつつも何かの回答を頭で考えながら「菅生さん、落ち着いてください。姫野さんは何かメッセージを残して行きましたか?」
私がそう言いメッセージの事を訪ねると菅生さんはしばらくの沈黙の後に
姫野さんの置き手紙を電話越しの私に朗読してくれた
私は手紙の内容を聞き終えその事から今の姫野さんの心理を考えてみた
姫野さんは姫野さんで自分の失くした記憶が幸せに繋がっているという思いになっている事が手紙の内容を聞き真っ先に思う事だった。
次に思うのは何で黙って消えたのか?そして、姫野さんは何を待っているのか?何を探すために外に出たのか?何でそれを一人で行動に出たのか?
衝動的にそんな行動に出た?
いや、手紙を残す事から考えて姫野さんは冷静に行動を起こしている
私は手紙の内容から考えられるのは誰かを待っているというか幸せには誰かの力がいるという事がこの手紙から感じる姫野さんの心理だった
そう考える私に菅生さんが話しかけてきた
「神谷先生、何か分かりましたか?」
菅生さんの問いかけに私は自分の考え着いた事を話す事にした
「菅生さん、姫野さんは多分ですが山下さんを待っているのだと思います。それは事故の時の二人が何を考えていたのかは二人にしか分からないのですから、今は山下さんを姫野さんが一番必要としている気がします。ただ、まだ山下さんも記憶を取り戻していないのですね?」
「はい、そうですけど・・・・。」
「私の今から言う事を山下さんに伝えてください、その事が山下さんにとって大切なヒントとなるのですから・・・。」
私はそう言い何かを菅生さんに伝える事にした、私の考えが正しければ今の山下さんも姫野さんからの信号をキャッチして何かを思い出そうとしている事を私はそう思っていた。
私は菅生さんに自分が思った事を全て話した後に二人の事を考えてみた。
事故で記憶を失った二人は確かにその事は失敗だったかもしれないが、これだけ多くの友人が力を貸してくれている。多くの仲間が二人を心配してくれている、幸せになりたいという成功への大きな道があるのなら彼らが記憶を失くした事は幸せへの近道だったのかもしれないと私は心の中でそう思ったのだった。どんな、成功という道を行くにはそれと同じくらいの失敗という道もあるのです、大切な事は失敗を恐れる事ではなく進む事、私はそう思い、その事に向かい真っすぐに突き進む若者たちに何かの成功が見えるような気がしていた。

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