ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

小説・ストロベリーコミュのストロベリー・7

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

衝動


やはり、眠れなかった
疲れてはいたが眠れない
いや、眠りたくはなかった
私は布団の中で考えていた
ふと、今日の出来事を思い出してみた
何かの影が見え隠れする合コンへの参加
ミクシィでの仲の良いDAIHUKUとの出会い
恋愛観や幸せについて話した後の私の些細な暴走
愛美の私の過去についての告白
どれもこれも私には衝撃的な出来事だった
愛美の気持ちも嬉しかった
朋も私に優しかった
新屋さんや若林さんの私に対しての気遣い
私は皆に愛されている
DAIHUKU事山下豊とは知り合いだったのか・・・・?
別にその事に対して驚いたという実感はない
「そうだったのか・・・」というのが私の本音だ
それほど、ミクシィの時も通じて彼とは気が合ったという感じに私はなっていたからだ
仲の良さはメールのやり取りで分かり波長の良さはビシビシ感じていた
こんだけ、仲がいいとは確実に惹かれあうという感じがしていた
嬉しさよりやっぱりという答えが正解なのかもしれない
愛美が寝付く前に「ありがとう」といったのは愛美達が色々影で動いてくれた事が嬉しくてでた言葉だった。そしてこれから自分が知った過去以上に知りたいのは・・・そう私が知りたいのはその時の私の思っていた気持なのかもしれない
気持ち?正確にいえば山下豊さんに対しての感情なのかもしれない
どういう感情といえば一言ではでてこないのである
それは愛情なのか友情なのか
私はその時の私の気持ちを知りたかった
私がどう思い山下さんに接していたのか愛美から聞くのでなく自らの記憶としてその事を実感したかった。どうすればその事が分かるの?誰に聞けば正解は出てくるの?色んな答えが私の頭の中に渦巻いていた。
その事を山下さんから聞く?いや、あの人も私の記憶がないという話だ、その事は今日の合コンでも分かる事だった。山下さんは私に安心という気持ちにさせてくれて何かの自分にとって求めているものを与えてくれる人といった感じを私は今日抱いているのも事実だった。私は山下さんとのミクシィでのやり取りを思い出してみた、その事で真っ先にでてきた事の一つである山下さんの書いた日記を思い出してみた
山下さんの書いた日記青い鳥は彼の心の中の失っている記憶が書かせた日記のような感じを私は思ってしまった
青い鳥を見て
どうすれば幸せになるとか?どういう事が幸せなのか?
山下さんは幸せの意味や本質を探している?
その事に私は協力したい、その気持ちは今も変わらない
なら、彼に対しての私の感情は愛情なのか・・・
その事を確認したい気持ちは私の中に大きく芽生えてきた
隣で眠る愛美の顔を私はまじまじ見つめていた
友達思いの私にとっての大切な親友、菅生愛美
私を心配して記憶を取り戻させるために色々動いてくれた
不安や混乱した私を一人にはさせられないと真剣に心配してくれて私のそばにいてくれている。私は嬉しくて涙が出てきた「私はいい友達をもったよ・・・。」そう私は独り言のように小さな声で呟いてみた
私は考えこと再び始めた
今の私は何をすればいいのか?
私は何をしたいのか?
私にとっての幸せとは?
山下さんとの記憶を取り戻せない私も何かに飢えているのも私は気付いてしまった
それは、山下さんと同じように幸せという言葉にだと私は思った、記憶を取り戻したいという気持ちが私の中でだんだん強くなってきた。ふと、部屋に飾ってある青い鳥の絵が目に入ってきた。多分、この絵は山下さんが描いて私にプレゼントしてくれた絵だと私はすぐにそう思ってしまった。
改めてみると私はその絵に癒しを感じていた
この青い鳥の絵は以前から私に何かの癒しと幸せという感覚を私に与えてくれていた、山下さんの温もりがこの絵から感じられた
私は絵をまじまじ見つめて何かの衝動が心に沸き立ってきた
それは何かに気付いたという表現なのかもしれない
私の中で今までなかったものが動き出してきたような感じだった
なかったもの?いや、正確にいうのならば思い出してきたという事である
私は隣の愛美を再び見た
愛美は今日の合コンの事や私の事での疲れもあり確実に熟睡していた
ただ、安心している愛美の寝顔を見ながら
「ごめん・・・愛美・・・。」
と私はそう呟きパジャマから私服に着替えていた
それは私が失くした何かを見つけるために
棚からバックを取り出し出かける用意をしだした


姫野さんが・・・


俺は新屋とかれこれ1時間くらい話していた
記憶を失っている?それは本当なのか?
姫野さんと俺との関係は?
新屋は俺をアパートまで送ってくれた
俺は車から出てドアを閉めた、窓ガラスが開いて新屋が声をかけてきた
「山下、今日は済まなかった。」
新屋の口から出てきた言葉は謝罪の2文字だった
「別に新屋は悪くないよ、お前の話を聞いて誰も悪い奴なんていないじゃないか。だから、謝るのは間違っているよ。」
「そうか・・・。」
「むしろ、俺はお前たちの俺への友情が再確認できて嬉しいくらいだよ。」
「そう言ってくれると俺は嬉しいよ。」
「いや、素直な気持ちだ。だから、俺はお前にお礼をいいたい、ありがとう。」
俺はそう新屋に最後に「ありがとう」と言いたかった、新屋と俺の失くした記憶の話を聞いて改めて新屋達のとった一つ一つの行動に対して嬉しいという気持ちしか俺には浮かばなかった。だから、俺は素直に新屋達の友情に関して「ありがとう」は伝えるべきだと思いその事は口に出したかった。
新屋は俺の言葉に「照れるよ。」と口にして手を挙げて車を発進して自らの家に向かっていった。
俺は新屋の車が見えなくなるのを確認した後に自分の部屋に戻った。
部屋に入った俺に極度の疲労が襲ってくると同時に姫野さんのとった行動を考えたくなっていた、姫野さんの過去の記憶を失っても再度再開した姫野さんに俺は改めて恋をしてしまったのだった。
今日の彼女との会話の一つ一つが俺の頭の中でムービーのように流れていた、先ほど自分が思った「姫野さんに会いたい」という気持ちは一人になった俺はさらに強くなっていたのだった。
記憶の失った姫野さんは先ほどの菅生さんからもし事実を聞いたのならこの俺に対してどう思っているのだろうか?再び俺に対して好意を抱いてくれているのか?俺は以前もそんな気持ちに彼女に対してなっていたのかと思うとその時の自分の気持ちを知りたかった。
ミクシィ内でのマイミクのストロベリーに対しての感情が今は確実に仲の良い友達から恋へと俺の中で変わっている事に気付いた、俺はすぐさまPCの電源を入れてミクシィをする事にした。
PCの画面が開かれ俺はすぐさまにミクシィを開き自らの画面を見た後にマイミクの中のストロベリーの画面を開いてみた。
ストロベリーはミクシィを開いておらず画面は二日以内と表示されていた
ミクシィ内で自らの画面を開くという作業を行っていないとすると他人から見た自分の画面にはその日以内だと分単位で表示されるのだった、そのほかには時間単位で表示されるのであった。一日以上開いた場合は一日以内や二日以内と表示され、三日以上放置していると画面は三日以上という表示がされるのだった。最近はミクシィ以外もツイッターなども人気が出ておりミクシィ内で、登録して開いていないユーザーが多くなり三日以上と多く表示はされていたのだった。
二日以内とは表示を見た俺は彼女が今日は開いていないのか…と思いつつも合コンでは姫野さんの携帯番号やアドレスを聞いていないのでこちらから連絡が出来ないな・・・と思いミクシィでなんとか連絡を取りたかったのだが開いていないのでは仕方ないと思いPCを開きながらも俺はミクシィの自分のブログというか日記を更新しようとした。
まあ、今日の姫野さんの最後にとった行動を考えればミクシィを開いてはいないだろうなと自分自身も薄々感づいてはいたのだが俺は姫野さんをもっと知りたくはなっていた。
姫野さんを知れば自分の記憶が戻ってくる?失くした何かが分かる気がしていた、失くした何かが分かれば自分が探していた幸せというものについても分かる気がしていた。
しかし、俺は疑問に思う所があった。それは、二人ともがお互いの事を覚えていないという事だった。何故、俺が姫野さんを忘れて姫野さんが俺を忘れたのか?その原因はなんなのだろうか?健忘(けんぼう)という言葉だけでまとめていいものだろうか?ふと、俺は思い出してみた。以前に自分が書いた日記の青い鳥についてであるあの日記に姫野さんはコメントをしてくれていた、そのこめんとの内容を頭に思い浮かべてみた。
姫野さんの書いてくれたコメントは「青い鳥の意味とDAIHUKUさんの幸せに対しての意味に感動しました。私はその事に対して心から応援したいと思います。別にただ応援という感じでなく自分も負けられないという気持ちや自分も幸せに対して前向きに前進して行きたいなと思い。願わくお互いが切磋琢磨できるような関係になりたいですね。」コメントを思い出して俺は思った、姫野さんは俺の日記の応援という言葉や自らも切磋琢磨できるような関係になりたいとまで書いてくれていた、俺はお互いが忘れていた関係であってもお互いを必要しあっている感じのような気がしていた、俺には姫野さんが必要だ・・・だが姫野さんには俺が必要なのか?彼女の気持ちは?俺はそんな事を考えながら自らの思いを日記に気持ちを込めて書いてみた。この日記を一枝さんが見てくれれば何かこの先の二人に変化があるだろうと思いつつもPCの電源を切った俺に先ほど自らが感じた疲労がピークに達して睡魔が激しく俺の脳を刺激してきた。もはや疲れのせいもあり、起きていられない俺はそう思い布団に入り今日一日の出来事を必死に考えていた、自らの失った記憶や自分の大切にしていた女の子の事、色々考える俺はいつのまにか深い眠りについていた。
どれだけ寝たのだろう?眠る俺に携帯の関東G1ファンファーレが目覚ましのように鳴り響いていた、俺は時計をみた朝の6時だった。
「誰だ、こんな時間に?」
俺はそう独り言のように口にした後に携帯を見た、俺に電話をかけてきたのは新屋からだった。新屋がどうしてこんな時間に?俺は疑問に思いつつも電話に出て
「どうした、こんな朝早くに?」
俺は電話にでて新屋にそう訪ねた
「姫野さんがいなくなった・・・。」
新屋はそう俺に口にした
俺はその言葉を聞き何か胸騒ぎを感じていた


友達


大切な関係と思っている
一生付き合って生きたいと思っている
私にとって姫野一枝と元宮朋は大切な友達だ
そんな一枝が事故にあったと聞いた
朋から私に電話があったからだ
私は会社を早退してまでその現場にかけつけた
朋の話では重症で意識不明と聞いていた
病院に駆けつけた時は治療などの処置が終わっていてベッドに横になっていて
その病室で家族が見守っていた
一枝はベッドの中でぐっすり眠っていた
絶対安静だが命に別状はないという一枝の母の言葉を聞いた時の私の安堵した気持ちは今でも私は忘れていなかった
だから、一枝の大好きな人の記憶が無いと私が聞いた時は私が率先して何かしたかった
一緒にいた山下さんの記憶だけない?私の事は覚えているのに?何で?私はその話を一枝の両親から聞き何かの混乱を頭に描いてしまいつつも私は何かしたかった。悩む私に孝史が相談したいと言ってくれた。
孝史も山下さんの友人だから俺も協力するといってくれた
若林さんや朋も力を貸したいそう言ってくれた
一枝の主治医の神谷先生も自分が出来る事なら何でもしてあげたいと言ってくれた
二人が助けた女の子も女の子の両親も何か出来ませんか?そう私達に話してきた
私は一人で出来ない事も朋や孝史や若林さんとならそれは出来ると思っていた
人は一人でなく支えあい何かの目的に皆の気持ちが一つになればそれは大きな力になる、そう私は皆と話し意思が一つになっていると実感した
友人の幸せを考えるのも私にとっては大切な事だった
しかし、私達の計画は一枝が全てを受け止められないという失敗の形として現実の私の前に覆いかぶさってきた
私は一枝の質問に全てを回答した
一枝はそれをどれだけ理解してくれたのだろう?
私の隣に一枝は私の話を全部聞き一人になりたいと言い出した
今の一枝を一人に?私はそんなことはさせられなかった
大切な一枝を今の情緒不安定な今、一人にだと・・・
隣の一枝の小さい「ありがとう・・・。」という一言が私に聞こえてきた
私はその一言に小さい涙を流しつつもなにかの安心を感じて
自らの体と精神の疲れに勝てずに熟睡するかのように眠りについたのだった
夢の中で一枝は山下さんの描く絵を後ろから眺めていた
この二人のそんな感じを見て私は嬉しくなった
これは夢なの?それとも現実なの?
私がなってほしい現実なの?私は幸せそうな一枝を見て心が嬉しくなった
どれだけ、私は寝ていたのだろう
寝ているときに何かの気配を感じた時もあった
しかし、合コンの事で私の精神も身体も疲労という現実に嘘はつけずに私は熟睡のせいで起きる事もなく朝方の6時近くまで眠りにふけていた
何かの虫の知らせを感じた私はふと眼を覚ました
時計を見た朝の6時だった
私は何気なく
「一枝?」
そう一枝を言葉にして呼んでみた
呼んでみたのは虫の知らせを感じたからかもしれなかったが
一枝の返事は返ってこなかった
私は嫌な予感を感じて大きな声でもう一度一枝を呼んでみた
「一枝、寝ているの?」
私の大きな声にも一枝の返事はかえってこなかった
私は眠気と闘いながら布団からでて一枝のいるベッドを見た
そこには一枝の姿はなかった
「どうして?」
私はそう独り言のように呟いた
目が虚ろになっている気がした
心が何かの胸騒ぎを感じた
不意に「一人になりたい」といった一枝の言葉が思い出してきた
慌てた私は携帯を持ち一枝の携帯にかけてみた
受話器から聞こえる音声は
「おかけになった番号は電波の届かない所にいるか電源が入っていないため・・・」
という機械音の言葉しか聞こえなかった
慌てた私は朋に電話した
電話の向こうでの朋もすぐにそっちに向かうとい返事をいい電話をきった
その後に私は孝史にかける事にした
孝史は私がかけるとすぐに電話にでてくれた
孝史には今日は一枝の部屋の泊まるつもりとは連絡してはいた
「何かあったか?」
孝史はすぐに異変を感じてそう私に話しかけてきた
孝史の声を聞き私は何かの安心を感じた
「孝史、一枝が・・・・一枝が・・・。」
私は朋の時とは違い心の中の何かが折れるように孝史に対して涙を流しながら一枝の行方が分からなくなったとそう伝えたのだった
孝史は「分かった、今から山下を連れてそっちに向かう。愛美はそこでおとなしくしていろ、一枝ちゃんが帰ってくるかもしれないからその場で俺が来るのを待て!!!」
孝史はそう言い山下さんを連れて来ると言ってくれた
私は孝史と電話で話した後に一枝のベッドに疲れた体を休ませるようにその場でしゃがみ込んでいた。今の私は何もする気にはなれなかった・・・


友情


朋から朝一に俺に電話が合った
内容は姫野さんが姿を消したと菅生さんから電話があったという事だった
確かに昨日の姫野さんの行動はおかしかった
俺は姫野さんと同じくらいに朋や山下の今が心配だった
朋はすぐにでも姫野さんのアパートに行きたいと言ったが
「俺も一緒に行く!!!だから、しばらくそこで待て!!!」
俺はそう朋に言い着替えをして車に乗り朋のアパートに向かった
俺がアパートに着くなり朋は着替えを終えて外で俺が来るのを待っていた
俺の車が止まるのを見た後に朋は俺の車に乗った
「ごめんね、光彦。」
「いいよ、そんなこと。それより、新屋も姫野さんのアパートに山下と一緒に向かうって言っていたよ。」
「電話があったの?ダークホースから?」
「今は作戦中でもないから新屋でいいだろう、真面目だな、朋は・・。」
「ごめんね。」
「謝らなくていいよ、そんな事は・・・。」
俺はそう朋と話して姫野さんのアパートに朋の案内で向かった
朋のアパートから姫野さんのアパートは車で5分ぐらいなので新屋のさっきの電話の話だと俺達のほうが先に着くなと俺は心の中でそう思った。
俺は朋もそうだが姫野さんと一緒にいた菅生さんも心配だった、「責任を感じていなければいいのだけどな・・。」俺はそう何気なく朋に話すと、朋は「うん・・。」とだけ呟きやはり元気が無かった。
「私もいれば良かったとか思うなよな・・。姫野さんが居なくなったのは菅生さんのせいでもないし朋が悪いわけでもないから。」
俺がそう朋に話すも朋はただ首を振りつつも
「ううん、私がいれば愛美だけなら一枝がどこかへいけたのだけど、私もいれば一枝はどこかへ行けなかったはず・・。」
そう話す朋の表情はやはり虚ろだった
「朋、姫野さんに何かあったわけでもないのだぞ!!!友達を信じるのも友情じゃないのか!!!朋がそんな顔だと菅生さんも自分を追い詰めて辛くなる!!!今は俺の前でならそんな顔もしていいのだが菅生さんの前では今の朋の顔は駄目だぞ!!!」
俺はそう朋にきつめな言いかたをしてしまい自らの心を痛めてしまったが、今の朋の顔は菅生さんには見せるわけにはいかないと心の中で思ったのだ。
朋は俺の言葉を聞き何かを考えた後に自らを納得させるように頷いた後に
「光彦さんありがとう、私は友達を信じる。一枝や愛美との友情を信じる。気付かせてくれてありがとう。」
そう朋は言い俺の顔を見た、その顔を見て俺は大丈夫と思い小さく頷いた
俺の車はそうこうしているうちに姫野さんのアパートまで着いていた
「この近くに停めて。」
朋はそう言い何もない空き地を指差した
俺は「了解。」とそう言い車を駐車して二人で姫野さんの部屋に向かった
俺は周りを見渡すと新屋の車が無かったのでやはり俺たちが先だったかと思いつつも朋に連れられ姫野さんの部屋の前まできた
朋はカバンから姫野さんの合鍵をだしてドアのカギを開けて俺たち二人は部屋に入って行った
朋は入るなり「愛美、私よ。」と声をかけて部屋の中に入って行った
俺は初めて入る女の子の部屋に何かドキドキを感じつつも今は異常事態だぞ!!!と心の中に訴えかけ朋の後ろに着いて行った
俺たちが部屋に入ると中では菅生さんが先ほどの朋以上の虚ろな表情を浮かべて静かに泣いていた
朋はすぐに菅生さんに近づいて「大丈夫?」と声をかけていた
菅生さんは朋の顔を見て何かの安心を感じて朋に抱きついていった
朋はそんな菅生さんを優しく抱きしめてあげた
そんな朋の気丈な姿を見て先ほどかの朋の姿から180度一変した行動に女の強さを俺は感じていた
俺は部屋を見渡した
何かの手紙みたいなものはないのか?というのが俺の答えだった
菅生さんには黙って消えた姫野さんだったが合コンの時に見た印象ではそんなに無責任という感じがしなかったので何かの置き手紙はなるものがあるのではないのか?そう俺は思い部屋中を込まなく見てテレビの上にある一つの手紙を見つけた
「これだな・・・」と俺はそう思い手紙を手に取った
そんな俺の行動に菅生さんを抱きしめている朋が話しかけてきた
「どうしたの?」
朋が俺に訪ねてきた
「多分、これは姫野さんの置き手紙じゃないのかな?多分、菅生さんにだと思う。」
と俺はそう言いその手紙を朋に渡した
朋はその手紙を受け取り菅生さんに「愛美、多分一枝の置き手紙だけど読める?」そう菅生さんに訪ねた。
菅生さんは小さく頷き朋から手紙を受け取った
その時、誰かの携帯が鳴りだした
着信音は嵐の「Belive」だった
しばらく携帯は鳴り続けた、誰もその携帯には出なかった
ふと、朋が菅生さんに話しかけた「この着信音は愛美のじゃないの?」
そう朋が言うと菅生さんは朋から離れて鳴り続けている携帯を持ち「孝史だ・・・。」とそう口にして携帯に出た
「着いたの?分かった、外に出るね。」
菅生さんは新屋と話していた
「若林さん?朋ともう来ている。待っていて・・今、そっちに行くから。」
菅生さんはそう言い携帯をきった後にコートを着て外にでようとしたので「俺が迎えに行くよ。」と俺はそう言い姫野さんの部屋に山下と新屋を呼ぶために外に出る事にした
今の俺たちが部屋に入るというこの少ない時間の間だけは菅生さんには朋と二人にさせてあげたかった。そう思う俺はふと気になる事が二つでてきたのだった、それは姫野さんが消えた理由と姫野さんの置き手紙には何が書かれているのか・・・・

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

小説・ストロベリー 更新情報

小説・ストロベリーのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング