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タイ仏教コミュの第十二項、子供を育てる

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果実の味がおいしくなければ、人は自分でこの果実の樹を切り、誰も続けて栽培しようとは思わない。反対に、もし果実の味がおいしければ、樹を植えた人は自然と水周りを整え、肥料を施しこれを護る。果実の樹の命の長短は、その果実のできにより決まる。

人も同じで、その子供がよい子なら、人々はその父母の子供に対する教育の適切さを称賛する。このように子供が幸福と美徳を父母へ運んできてくれる。反対に、子供が悪ければ、人々はその父母を罵る。
仏陀いわく、父母の喜びと幸運は子供の良さにより生まれる。反対に子供の悪行を止められなければ、悪運は子供から生まれるのである。

なぜ子供を育てなければならないか
皆が欲しい物は心に潤いを与える喜びや満足です。この感覚は、われわれの過去の善業とその結果生まれた果報により得られます。その善業が多ければ多いほど、喜びや満足の感覚はより深くなります。このため身体は健康になり、長寿になります。

修行者の最高の成果は自分の煩悩を滅することです。
一般の人の最高の成果は、末代までつながるよい子孫を育てることです。
もし育てた子孫が、没落すれば、その感覚は、刀で身を裂かれるより痛いものです。
飼っている犬が他人の家の犬に劣っていたら、われわれは心を痛めるでしょう。
育てた子供が、もし他人の子供と比較にならなかった、父母の心も傷つくでしょう。
両親の希望
(1)自分の育てた子供が年老いた両親を養えること。
(2)自分の育てた子供が自分に代わって事業を行うことができること。
(3)自分の育てた子供が家族のともし火を伝承することができること。
(4)自分が育てた子供が自分の代わりに財産をきちんと管理すること
ができること。
(5)自分が亡くなった後、子供が供養してくれること。

両親が子を授かりたいと願うのは、この5つの理由からくるのです。

子とは何か
子とは二つの意味を持っています。
- 家族の名声を護る人
- 両親の心を満足させられる人

子供の種類
子供の種類は自分の美徳によって3つに分けられます。
(1)両親より高い美徳を持っている子供一族に光を与え、家族の繁栄をもたらす上級の子供。
(2)両親と同じ程度の美徳を持っている子供一族を存続することができる中級の子供。
(3)両親より低い美徳しか持っていない子供一族の名声を損なう可能性のある下級の子供。

よい子を得る必要条件
(1)父母が必ずよい人でなければならない
良種の木が良種の苗木を持つように、たくさん功徳を積んできた父母は、はじめてよい子を持てます。お腹の子供が生まれるとき、両親と同じ美徳と功徳に近い子が生まれます。そのため、よい子供が欲しかったら、たくさん良い功徳を積んでください。よい行いが多いほど、よい子が生まれる可能性が高くなります。
(2)よい養育と教育を与える
次に説明します。
子供の育て方
子供の育て方は2つの方面の教育に分けられます。それは世俗的と仏法的な育て方です。両親は両方とも十分に施すべきです。

世俗的な子供の育て方
(1)あらゆる悪い事から隔てる。
この意味は、防備する、阻止するのほかに、禁止する、すべての方法で子供を悪い道に進ませないということです。大切なのは、子供を悪い道へ行かせないために悪い友達から引き離すということです。そのために両親は、子供に友達を家に連れて来るように言い、友達から悪い影響を受けていないかを確かめ、子供を指導しなければなりません。この点を気にせずに、子供が悪い友達と仲良くなってしまったら、その後に引き離す事は難しく、子供の成長の妨げにもなります。
悪いことから隔てるためには、子供が幼い時から始めなければなりません。友達についてだけでなく、すべての情報など悪影響を及ぼすものからも引き離します。それは例えば蚊を殺すテレビコマーシャルや暴力的なアニメや映画などです。テレビを見せるのであれば、善を好み、悪を嫌うようになるように指導します。よい番組を選び、見せてあげましょう。
しかし、時には親子の間に溝ができることもあります。その食い違いの原因は以下の3つの不一致です。

意見が同じでない
同じことも、違う角度から見ると、必ず異なった意見が生まれます。例えば、夜遊びを例にとると、若い人の場合は総じて夜遊びは悪いところはなく、人の輪に入り、見聞を広めるための必要な行為と思っていますが、両親の場合は、学習状況が悪化したり、生命の危機、心の中は男女の色恋沙汰になるなど、昼夜の区別の無い夜遊びのもたらす数多くの悪いところがあると認識しているのですが、善意でやめるように言うと、子供の不満を買い、融通の聞かない旧世代だと言われてしまいます。

客観的に言って、このような事について、子供は両親の意見に耳を傾けるべきです。それは両親が子供に対する善意を100パーセント持ち、子供より人生経験が深く豊富だからです。周りを取り囲む身近にいる友達の友情と、無私で偉大かつ高尚・純潔な両親の愛を比較することはできません。幼い頃私たちは、1000円より風船の方が価値があると思ったことがあるでしょう。心が子供なら見方も子供です。そのため、両親の忠告を聞くべきです。両親の方も、子供に説明したり、どんな意見を言うときも、理由を述べ、決して怒ってはいけません。
  
追い求める目標の違い
年齢が違うと好みも異なります。高齢者は、静かな生活を好みます。時には家で休息することもこの中に含まれますが、若い人はお洒落をしたり、外で遊んだりすることが好きです。これが両親と子供の間に隔たりを作ります。このため、両者は愛情を持ち、互いに理解を深めることが大切です。思春期の子供を育てることは、凧で遊ぶようなものです。糸を緩めすぎたら引っ張り、引き締めすぎたら緩めます。
  
煩悩
両者とも怒り、うぬぼれ、あるいは他の煩悩に支配されたら、お互いに理解するのが困難です。心を落ち着かせ、理性を持ってその溝を埋めなければなりません。両親も自分の道徳を持つように修行し、幼い頃から子供に理性的なよい子になるように教えれば、このような問題を減少することができます。
2)子供を良い方向に教え導くこと。
つまり子供が善い行いをし道徳を持つよう両親は子供を指導すべきです。これは、心が人間の行動を統制するからです。子供をよい方向に教え導くというのは、子供の心を向上させることです。
物は2種類あります。それは食べ物と使う物です。食べ物の方は、生きるために食べ物を食べなければなりません。使う物の方も必要に応じて使う必要があります。例えば、農民は農機具を持ち、事務員は筆記用具を持たなければならないなどです。

心の財産にも2種類あります。
−仏法 心の食べ物
−知識 心の道具

人間の身体は食べ物が欠けたら体力が不足します。心も同じように、仏法を持たなければなりません。ナイフのような使う物なら、一本でも家族の中で誰でも一緒に使用することができます。食べ物は使う物と違い、代わりに食べることができません。心も同じように仏法を持たなければなりません。両親の心には仏法があって、子供の心にはないということではいけません。知識は使う物と同じように知識が足りなければ、その知識を追い求めたり、その知識を持つ人に頼んだりすれば良いのです。仏法のたりない心は、食べ物の足りない身体のようです。知識の足りない心は、仕事のとき、道具の足りない人のようです。

両親は子供を良い方向に育てるために、仏法と知識を共に与えなければなりません。それは、
身を持って、自分を子供のよい規範にすること。
子供のために、付き合うべき友達を選ぶこと。
子供のために、よい本を選ぶこと。
よい教師、僧侶などのような賢者との行き来をさせること。


(3)教育を受けさせること。
当然、子供自身が将来自分の能力と知識を持つ手助けになるよう、教育を受けさせねばなりません。
現代の両親は、もっと子供の教育の面倒を見、よく学校と連絡し、子供のカリキュラム、成績、学校の要求した費用について聞くべきです。特に、両親の代わりに面倒を見てくれる人がおらず、子供を遠い地方に勉強に出した両親は、もっと子供を心配すべきです。必要が無ければ、寮に住まわせないでください。信頼できる子供だったら、規則の厳しい寮を探してください。
4)よい人と結婚させること。2段階に分けることができます。
(4)−1 両親が子供の結婚に対し、よい意見やアドバイスを述べ、できる限り援助する。
(4)−2 両親が子供に良い配偶者を持たせるように尽力する。
この2番目は、親子の間で食い違いが発生する可能性があり
ます。悪い事から遠ざけることに似ていますが、結婚に関しては、総じて意見の不一致が大きいものです。お互いに理解すべきで、不一致の原因は2つあります。
(4)−2−1両親が子供の恋愛の障害になるという問題
(4)−2−2誰が子供の結婚を決めるべき人かという問題

第1の問題は詳細に検討すれば、悪い結果よりもよい結果につながる事が多くなります。もし両親の理解が不足し、無理強いすれば、当然子供の抵抗にあいます。しかし子供の結婚について父母が口を挟むのは総じてよいことです。なぜなら子供は時には年齢が若すぎ間違った選択をしてしまうからです。誤った結婚は挽回し難い誤りとなります。

第2番の問題は誰が子供の結婚の決定権を持つか。子供が結婚すべき時が来たかどうか。誰と結婚すべきかということです。これらの問題は、双方が意見を交換し、互いに話し合わねばなりません、両親はただ、結婚の相談相手となるだけで、干渉しすぎてはいけません。つまるところ、愛情が結婚の基礎であり、子供は心から愛している人と結婚しなければなりません。子供は誰を選ぶかについて、両親の賛成を得なければなりません。両親を幸せにすることも親孝行だからです。しかし、このようなことができなければ、両親は以下のような原理に基づいて行ってください。

・両親が好きでも子供の好きではない人より、両親は好きではないが子供の好きな人の方を選ぶべきです。その相手が子供の運命の人だと思ってください。しかし、子供が愛している人が子供を悪い道に導く悪人だったら、いくら愛していても許すべきではありません。

(5)適切な時間になったら、遺産を渡すこと。
まだ渡すべきではない時に、財産を渡さないでください。例えば、子供がまだ若すぎて財産の価値が分からない時などです。これは大人になってから渡してください。あるいは子供がギャンブルや悪い友達との交流、飲酒の習慣など悪い行いに夢中になっている時に渡さないでください。彼が良い人に改善してから渡してください。

しかし、親は死ぬ前には、遺産の処理ははっきりしておくべきです。これは仏陀も賛成している行為で、そうすれば子供は遺産争いで兄弟関係が悪化することはありません。しかし、もし両親が遺言を残さず、財産を残したならば、必ず子孫の間で奪い合いになります。裁判で争ったり、お金を無くすだけでなく、子孫間の団結と和やかな気持ちも傷つけ、不必要な家庭紛争と禍根を残し、最後には悲劇で幕を閉じることになります。
仏法的に子を育てます。
(1)仏法を学ぶために子供を連れて行く。小さいときから仏法の学習を始める。
(2)毎晩、寝る前にお経を唱える習慣をつけさせる。
(3)布施をしたり戒律を守ったりする功徳を積む習慣をつけさせる。
(4)毎日両親と一緒に瞑想をさせる。
(5)息子だったら、仏法を学び、瞑想をするため出家させ、見習い僧や僧侶に
させる。

0〜3歳までに家族の温かみの必要性
医学的には、子供には6ヵ月以上母乳を与えること、0〜3歳までの家族の温かさが子供の成長には欠かすことのできないものだと言われています。6ヵ月以上母乳を与えられた子供は、怒ることが少なく、よく笑い、笑顔が素敵で幸せを感じた輝いた目をしています。一方、母乳ではなく粉ミルクばかりを与えてられていた子供では、全く反対の結果がもたらされました。

医師は次のように説明しています。母乳を与えられた子供は、抱きあげられ、耳で鼓動を聞いたり、目や肌で直接、母親の温もりを感じます。これにより、幸せを感じた子供はやさしく思いやりある子になります。母乳で育てられた子は、笑顔で満足し幸せを感じ、足りないと思う事はなく、心が安定し、道理を理解でき、待つということができるようになります。あらゆる状況に対し、忍耐強くなります。これは、粉ミルクを与えられて育った子供にやしさや思いやりに欠けている子が多く、母乳で育ったような状態はめったにみられません。

0〜3歳までの脳は、善と悪の情報を強く吸収するようにできています。3歳まで受けた情報は変え難いのです。たとえば、猫を怖がる人、雷を怖がる人、高い所が怖い人は、3歳までの経験が恐怖症の原因になっています。これらは直すことが非常に難しいです。よい子に育てるためには3歳までの養育がとても重要になります。
子供を養育する上での留意事項
(1) 愛しても甘やかしすぎないこと。
何でも子供の意のままにならないこと。子供が悪い性格になってしまうからです。甘やかしすぎる原因は、
− 子供を愛しすぎたこと。必要な罰を与えたり、説教ができないようになります。
− 子供を教育する時間がないこと。子供のための時間がないため、自分が悪いと思い、その代わりに子供を甘やかします。それは間違った解決方法です。

(2)規則に従い、厳しくすぎないこと。
甘さと辛さを織り交ぜることを理解すること。

(3)子供のための時間を十分に作ること。
いくら忙しくても、子供のための時間を作らないと、涙が出るほど後悔します。

(4)子供が悪い事をしたら、指摘し、指導・矯正して、改めるべき。
しかし、感情を露わにするのではなく、必要かつ十分な道理を持って指導して下さい。もし子供がよいことをしたら次ぎのよい行いに励むよう褒めるべきです。

(5)幼い頃から、仕事を練習させること。
暇で便利に暮らしすぎると、何もできなくなるという悪い結果になってしまいます。

(6)子供に必要な物をあげるだけではなく、仏法と美徳もあげなければならない。

子供を育てる果報
1.両親は喜び、誇りを持てる。
2. 家族が幸福に暮らせる。
3. 子供は国家の未来の主人公である。よい教育を受けた子供は、国家にとってよい人材となる。
4. 永遠の社会樹立のための良い規範となる。
などです。

賢者は父母より優れた美徳を持つ子弟または両親と同等の美徳を持つ子弟を待ち望み獲得する。だれも両親からほど遠い徳しか持たず、あるいは一族の名声を損なうような子弟を得ようとは思わない。

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