ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ハイドン大好きコミュのハイドンと日本

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 ハイドンが生前に日本と関わった事が在るでしょうか? 関わらなくても、僅かでも接点や日本の事について知る機会が在ったでしょうか?
 恐らく無いでしょう。ハイドンの活躍していた1700年代後半は、日本では江戸時代真っ盛りで、鎖国で外国との交流はごく一部に限られていた時期です。美術や工芸品が欧州に伝わって、特に興味のある人なら、「遥か遠くに日本と言う、よく判らない国が在るらしい」位の事は知っていたかも知れませんが、それ以外の人にとっては、国名も存在も知らなかったと思います。
 私もそう思っていましたから、ハイドンと日本に僅かでも接点が在るなどとは、考えもしていませんでした。

 ところが先日、唯一持っているハイドンの歌劇「オルランド・パラディーノ(騎士オルランド)」のDVDを、初めて字幕機能をONにして観ていました。輸入盤ですから、字幕と言っても日本語が出る訳ではなく、イタリア語で歌われるこの曲に、英・独・仏語を選んで表示させられるので、僅かなりとも解りそうな英語を表示させて観賞させていました。
 
 そうすると第1幕の半ばで、主人公オルランドの家来のパスカーレが、自分の現状を説明するアリア「私はフランスやスペインを旅して来ました」の中で、びっくり!! 「Japan」の文字が出て来たではないですか!
 このDVDには歌詞カードが無いので、持っているLP(別演奏)の歌詞カードを見ました。
 それがこれです↓

I have travelled in France, in Spain, I have whiriled about Germany, Saxony, and in Turky; but I swear on my honour I'm so hungry I could die.

I have fought at Varadino, I have been in Peking, I've even seen the Tartas; but I swear on my honour I'm so hungry I could die.

I have been in Japan, in Croatia, in Bressanone, in Apuglia, and in Soria; but I swear on my honour I'm so hungry I could die.

in Morocco and in Algiers I fought a hundred cavaliers, I was lord of Wallachia; but I swear on my honour I'm so hungry I could die.

Only you, lovely girl. can refresh me.

【パソコン翻訳】
 私はフランス、スペインを旅し、ドイツ、ザクセン、トルコをぶらぶらしました。 でも名誉にかけて誓いますが、私は死ぬほどお腹が空いています。

 私はヴァラディーノで戦ったこともあるし、北京にも行ったことがあるし、タルタ族も見たことがあります。 でも名誉にかけて誓いますが、私は死ぬほどお腹が空いています。

 私は日本、クロアチア、ブレッサノーネ、プーリア、ソリアに行ったことがあります。 でも名誉にかけて誓いますが、私は死ぬほどお腹が空いています。

 モロッコとアルジェで私は百騎兵と戦い、ワラキアの領主でした。 でも名誉にかけて誓いますが、私は死ぬほどお腹が空いています。

 あなただけです、素敵なお嬢さん。 元気が出ます。

 真ん中辺りに「日本に居た事がある」と歌っています。
 イタリア語→英訳→和訳ですので、多少違ってる箇所があるかも知れませんが、各地を旅して手柄も立てたとホラを吹くパスカーレが、羊飼いの娘エウリッラに一目惚れしたシーンの様です。

 まあ、ここでパスカーレが歌っている内容とかはどうでもいいんです。ただ少なくともこのアリアを作曲した時に、ハイドンは「へぇ〜・・日本と言う国がどこかに在るんだ」と言う事を知ったのは間違いなく事実です。
 ハイドン77年の生涯の中で、少なくとも一回は、その脳に日本がインプットされていたという事に、ちょっと驚きました。

 この歌詞の中には、何処の事なのか解らない地名も出て来ますが、反面モロッコとかアルジェとか北京など、当時の欧州から遠い地名もポンポン出て来ているのが面白いです。

コメント(3)

ハイドンと同時代人の哲学者カントの本に日本について出てきますからね。
ヨーロッパで一応話題に上る程度に知られていたのでしょう。

詩なので、音節数とアクセントの位置で地名の中から選ばれただけという可能性は大きいですが。
>>[1]へ

 コメントありがとうございます。

 そうですねー。仰る通り音節とアクセント優先で、台本作家が適当に選んだのかも知れないですね。それでも僅か1回でもハイドンの頭の中を、日本と言う単語が現れたという事にびっくりです。
多分18 世紀くらいからヨーロッパの知識人階級の間で東洋趣味が流行したのでしょうね。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ハイドン大好き 更新情報

ハイドン大好きのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング