「狭山事件」推理・真相解明コミュの狭山事件をめぐる謎

狭山事件をめぐる謎について、ここで一度整理してみることにしました。これまで挙げられてきた主なものは以下の通りです。

?真犯人が未だ分からない
無期懲役に処された石川さんが今なお冤罪を訴え続けている。真犯人については、これまで長兄説・ＯＧ説・ＩＴ説・Ｙ枝さんの恋人説・Ａ先生説などさまざまな説が唱えられてきたが、未だ決定的なものはない。

?事件後、自殺・変死した関係者が５人もいる
事件の５日後に被害者宅本使用人のＯＧ氏、１０日後に「事件の日、薬研坂で怪しい３人組を見た」と証言したＴＮ氏、事件翌年に被害者の姉、事件の３年後に一部から容疑者と見られていたＩＴ氏、１４年後に被害者兄のＮＫ氏が自殺・変死している。

?所沢警察署長が「事件の届け出は公式のものより早かった」と証言
いわゆる「細田証言」。公式には脅迫状が発見された７時４０分から事件はスタートしているが、署長の証言通りとすれば５時頃にはすでに届け出があったことになる。

?被害者自宅に自転車が戻っている
なぜか被害者の自転車が自宅に戻っている。脅迫状を届けに来た人間が置いたとしても、なぜわざわざ歩いて帰ったのかが不明。長兄氏が車で自宅に戻ってから僅か１０分ほどの間に置かれている、というのも不自然な話。

?被害者が殺害される直前に季節外れのトマトを食べている
これから殺害する相手にわざわざ高価な野菜を食べさせる犯人など、普通いないはずである。

?死体第一発見者が２人いて、それぞれ異なる証言をしている
ＨＩ氏とＨＫ氏は当日別々に行動していたにもかかわらず、ともに「自分が第一発見者」と語っており、発見時の状況についてもまったく異なる証言をしている。

?死体に不思議な儀式（？）の跡が残されている
玉石や用途不明の荒縄が置かれてあるなど、死体周辺に謎の痕跡が見られる。

?５月４日に発見された被害者のカバンが６月２１日に別の場所で発見されている
カバンについては、死体第一発見者ＨＩ氏が「死体を見つける直前、自分がカバンを見つけた」と証言しているが、公式発表では１か月半経ったのち５００ｍ離れた場所から発見されたことになっている。

?捜査員が２度に亘って調べ済みの石川家カモイから、後日突然万年筆が発見されている
これは「ＳＧ巡査が仕掛けたもの」とする説が有力。

?被害者が事件当日、いつもとは異なる行動を取っている
自宅で誕生祝いの予定が無かったにもかかわらず被害者は「誕生日だから」と言って早めに下校、いつもとは反対方向に向かっており、その後ガード下で待ち合わせする姿も目撃されている。

?被害者の処女膜に事件以前の破損がある
被害者に交際していた男性はいなかったが、処女膜には破損が見られた。スポーツなどによる破損とも考えられるが原因は未だ不明。

?Ａ先生（＝被害者の中学３年時の担任）の存在が５月３日以降消されている
張り込みにも参加し、犯人の声を最も近くで聞いているＡ先生に対し、警察は調書さえ取っていない。５月３日以降は存在自体を無視しており、裁判でもＡ先生は「最初からいなかった」ことにされてしまっている。

?Ａ先生が嘘の証言をしている
Ａ先生は「東中へ生徒を連れて野球試合に行く途中、Ｙ枝に会った」と証言しているが、当日Ｈ中出場の野球の試合はなく、一緒に行ったという生徒も存在していない。

?事件当日の野球試合の開始・終了時刻が不明
ＯＴ君の目撃証言にもかかわる重要な事実であるが、証言がまちまちで未だほとんどが不明である。

?被害者姉が変死し、婚約者が法廷で奇妙な証言を行っている
被害者姉は石川氏の死刑判決後からノイローゼとなり変死。婚約者はのちに法廷でその際の事を尋ねられているが、なぜか「通夜にも葬式にも行かなかった」「何も覚えていない」などと不思議な証言している。

?「経営する店が大繁盛」していた次兄が「経営不振」のため自殺
被害者の兄・ＮＫ氏が経営する中華料理店は大繁盛していたが、やがてＮＫ氏は自殺。原因は「経営不振」とされ、妻もそれを認めている。

?地元でも「犯人身内説」が囁かれている
「Ｎ家は複雑な家庭だった」と証言する人は多い。兄弟に関しても「腹違い、又は種違い」との説がある。そのためか事件が起きた時は、地元でも「長兄が妹を殺したのではないか」との噂が立ったという。ただし、その理由については今もまったく不明である。