ツキのネットワーク＠Mixiコミュの面白いほど成功するツキの大原則

ブレイントレーニングのオーソリティー、西田文郎氏の著作『面白いほど成功するツキの大原則』の全文要約を見つけました。長いですが、素晴らしい内容なので一気に紹介します。

西田先生のセミナーを受講したことがありますが、目から鱗の出るようなお話ばかりです。
「ツイている、ありがとう」の感謝の想いを活かして成功する秘訣を大脳生理学的な理論で分かりやすく説明してくれるのが素晴らしいです。

最後の方で「夢を持つ秘訣は、自分以外の人の幸せを思う心である。」とあります。この点を西田氏はセミナーで特に強調しています。西田氏はこれをよく「他喜力」と表現しますが、人を喜ばせる発想の実践が社会的な成功のために必要だと説きます。

（以下、要約）
西田文郎氏は1949年生まれ。イメージトレーニング研究・指導の日本のパイオニア。1970年代から科学的なメンタルトレーニングの研究を始め、能力開発プログラム「スーパーブレイントレーニングシステム」を構築。国内のスポーツ、ビジネス、受験、その他多くの分野に科学的、実践的なメンタルマネージメントの導入を行う。

あらゆる分野で成功者が続出するため、「能力開発の魔術師」といわれている。現在、トップスポーツ選手のメンタルアドバイザーや(社)日本能率協会、(社)中部産業連盟、経営合理化協会などの講師をはじめ、企業の社員教育やビジネスマンの潜在能力開発セミナーの講師としても指導にあたっている。

・ツキとは「出会い」である。運とは「ツキの持続」である。ツキには原則があり、ツキの大原則に従って生きてさえいれば、いやでもツイてツイてツキまくる人生になる。

・ツイている人間は、必ずツキを大切にしている。

・「実力」とは、ツキと運の積み重ねである。

・どんな夢も願望も、自分一人の力では決して実現できない。ツキや運は、自分の努力ではつかめない。他人が与えてくれるものである。自分の力だけに頼ろうとする人間は、結局ツキや運をつかみ損ねることになる。

・ツキを変える基本は次の二つである。

1. 自分自身を知ること：まだ成功していない。これは自分に何か問題があることを意味する。しかし自分の問題に気づかない。あるいは気づこうとしないからである。「頑張る」とは、自分の方法に固執することだ。

2. 成功者のマネをすること

・成功した人間には、次のような四つの共通点がある。
1. 「とんでもない夢」を持っている：成功者とは、確率など無視してかかる非常識人間であり、誰が考えても「できるはずのない」ことを、「できる」と思ってしまう錯覚人間である。

2. 「強い熱意」をあきれるほど長く持続する

3. 「徹底したプラス思考」の持ち主である

4. 「ツキのある人間」が集まってくる

・成功できる人間は、夢を抱き、その夢を語り続け、その夢の話を真剣に聞いてくれる友を持っている。夢を語るほどありありと目標をイメージし、目標へ向かう闘争心がますます燃え上がる。成功するという確信が固まっていく。これは、最良のイメージトレーニングだ。

信頼する友人がうなずきながら聞いてくれれば、喜びも湧いてきて、半分成し遂げたしまったような気持ちにさえなってくるのだ。感情もプラスになるから、完璧なプラス思考が実現している。

・悪い予感の方が当たるのには、それなりの理由がある。その一つは、悪い予感は努力の必要がない。一方、よい予感が実現するには、何らかの努力が必要となるからだ。もう一つの理由は、同じように的中しても、悪い予感の方が記憶に残りやすいのだ。

なぜなら、悪い予感は多くの場合、身の安全とか生命が脅かされるような、私たちにとって著しく不利益な事態と結びついているからだ。自己防衛本能が発動し、そのことをより強い記憶として残す。だから私たちの脳は、成功よりも失敗のデータをたくさん持っている。同じように的中しても、よい予感の方は忘れられてしまう。

・「よい予感」をより多く持った人間が勝つ。これがツキの原則である。予感がそのまま結果になる。予知能力が結果を作りだす。どんなジャンルでも最終的にのし上がっていくのは、このツキの原則を上手に活かした人間だ。

・予感には、過去の裏付けがある。成功の予感には、成功した過去の記憶データがあり、失敗の予感は失敗の記憶データから出てくる。

・成功体験が多いほど、成功を予感できるようになる。予感がそのまま結果になるから、そのよい予感がどんどん実現し、とんでもないミラクルを成し遂げてしまう。

・「できる」と「したい」の間には信じられないほどの距離がある。「～したい」「～であってほしい」という希望の裏側には、「無理かもしれない」という予感が必ず潜んでいる。どちらが実現しやすいかといえば、表側の意識的希望より、はるかに強力な無意識的予感の方である。

・ツイていない人間は、自分を変える必要があるにもかかわらず、自分は変わらない、変えられないと思い込み、そのうち変わらなくてもいいと諦めてしまう。ツキのある人間は、すでに充分自分を変えてきたのに、まだ変われる、もっと変われると思い込み、常に自分を変革し続けていく。

・この世には三種類の人間しかいない。「できる」と予感する人間。「できないかもしれない」と予感する人間。「できっこない」と予感する人間である。その予感は、脳に蓄えられた過去の記憶データから来る。「できなかった」という不快なデータを多く持っていれば、当然、「できない」を予感する。

自己防衛的な心配や不安が入り込んでいるから、能力が委縮し、できることもできなくなる。逆に、「できた」という快適な記憶データばかりなら、「できる」脳になり、できる前から、もうできた気がして、心がワクワクしてくる。そのウキウキワクワクする予感が活性化し、能力をぐんぐん引き出し、実際にできてしまうのだ。人間とは、記憶データ以外の何ものでもない。

・ツキを左右しているのは、人間的な理屈脳(大脳新皮質)ではない。“ツキの脳”は、扁桃核と呼ばれ、感情脳(大脳辺縁系)にある。直径15ｍｍ、アーモンド(扁桃)の形をした小さな神経組織だ。この小さな神経細胞の塊が、その人のツキや運を決めてしまう。

扁桃核は、大脳辺縁系にある「海馬」と連動し、私たちの記憶に強い影響を及ぼす。大脳辺縁系と脳幹の中間には、“生命維持の司令塔”と呼ばれる「視床下部」があり、それが全身の自律神経やホルモン系をコントロールしているが、その司令塔を更に扁桃核がコントロールしている。

また、理性や知能、理屈の脳である大脳新皮質や、大脳基底核という運動の脳とも情報を交換し、それらの調節も行っている。つまり扁桃核という“ツキの脳”は、脳の働き全体の中心にあるといっても大げさではない。

・「快」と感じるか「不快」と感じるか、「好き」と感じるか「嫌い」と感じるか、それによって脳全体の働きが、まるで違ったものになる。天才と凡才の違いは、どれだけ好きになったかの違いだ。

・「成功するためのソフト」をインストールするには、三つのスイッチを「プラス」側にオンすればよい。思考、イメージ、感情の三つがプラスに切り替われば、脳というスーパーコンピュータは、「成功するためのソフト」を自動的に実行し始める。

成功しようと思わなくても、たとえイヤでも成功してしまうのである。「間違いなく成功する」と思える。「成功した自分」をリアルにイメージできる。「成功の喜び」が感じられる。心がウキウキワクワクし、夢や願望の方へ現実をぐいぐい引き寄せずにはおかない。

モチベーションが高まり、やる気が驚くほど出てくる。脳内の神経伝達物質や脳内ホルモンのバランスが変わってくるから、他のソフトでは考えられないようなひらめき、インスピレーションもどんどん湧いてくるのだ。三つのスイッチがプラスになるか、マイナスになるか、その鍵を、扁桃核の「快不快」「好き嫌い」が握っている。

・金持ちになる人間ほど、お金はすばらしいものだと思っている。一方、金持ちになれない人間には、お金は汚いという潜在意識がある。無意識のうちにお金に対して脳が「不快」になる。もっとお金が欲しいという自分の意思に反して、扁桃核がお金を嫌い、お金を儲けることが何より嫌いになり、お金を遠ざけるように働いてしまう。

・ベンチャー企業を立ち上げ、いまや業界トップ企業に昇りつめたＣ氏は、現在まで必ず実行していることがある。サイフからお札を出す時、「ありがとう」と心の中で声をかけるのだ。そして、「仲間を連れて、戻っておいで」と付け加えるのである。

・お金持ちは、お金に感謝し、お金を大切にしている。

・感謝というのは、脳を「快」にし、ツキを呼び込む究極のワザである。

・お金にツキのある人間は、次の三つの能力を必ず持っている。この三つをバランスよくもった人間は、イヤでも金持ちになってしまう。

1. 稼ぐ能力

2. 貯める能力

3. 使う能力

・三つの能力はいくつかのサブ能力からなっている。

1. 稼ぐ能力―願望力・チャレンジ精神・行動力

2. 貯める能力―ケチ・計画性・分析力・自己管理

3. 使う能力―明るさ・決断力・勇気・経験力

・大切なことは、ケチになること。お金を貯めることだ。まず小金持ちになってしまうことが、お金にツキのある人間になる第一歩だ。ケチになり、少しでも貯めることで、お金に対するツキを徐々につけていく、それが大金持ちへの近道になる。ケチは決してしみったれていない。

貯まっていないお金に比べると、貯まったお金のパワーはものすごい。100万円貯まると私たちの脳は、貯まった100万円の三倍くらいのことをやすやすとイメージできるようになる。500万円貯まった人は、1500万円程度のことを無意識のうちに考え出す。それだけ願望の器、思考の器が大きくなるのだ。

1000万円貯めた人は、3000万円くらいの夢を平気で見るようになる。ところが1億円以上の資産になると、5倍にハネ上がる。1億円あると、それを5億にするにはどうしたらいいかと考える。イヤでも考えたくなる。プラス思考、プラスイメージ、プラス感情で考えるようになり、その方法をワクワクしながら探っている。お金がある。これは文句なしに人間の脳にとって「快」なのだ。

・成功できなかった人は、能力があると信じられなかっただけ。成功した人は、能力があると信じただけ。

・人間の脳は、無意識のうちに他人に貼られた自分のレッテルに反応する。知らないうちに自分をレッテルに適応させていく。だから、「他人にどう思われるか」が大切だ。

・熱意と感動は、ツイている人間を引き寄せる磁石である。なぜなら、成功者は、他人に感動する能力をもった人間である。熱意が生み出すパワー、感動が引き出すエネルギーを知っている。だから感動できる素直な人間を大切にし、感動できない人間は徹底的に嫌う。

・ツイている人間と付き合うための方法

1. 物事を強気に考えて、相手と付き合う習慣を身につける

2. 情熱を吹き込む。情熱以上の説得力はない。

3. No.1のイメージを持ち、いつもNo.1のイメージで語りかける。

4. リスクにはすすんでチャレンジする。相手は、リスクなくして進歩なしを知っている。

5. 一貫性を持って接する。一貫性は継続的能力の表れであると相手は知っている。

6. 自分の全てをさらけ出してはいけない。相手の目には見苦しいだけだ。

7. いかなる弱みも見せない。長所だけを相手に見せる。

8. 夢を見続け、夢を語り続けること。夢のない人間は相手にされない。

9. 相手は、不満を言う人間は弱いと知っている。絶対に不満や言い訳を口にしない。

10. 人の噂話をしない。ゴシップは信用されないどころか不信感を与えてしまう。

11. 100％自信がない話はしない。99％では0％と同じだ。

12. 謝るようなことはしない。謝罪する人は、約束を守らない人と同じとみられる。

13. 親密すぎる交際は避ける。親密性は信頼を失う。節度ある付き合いを心がける。

・ツキは他人が運んできてくれる。となれば、目立つのでなければダメだ。いい意味でも悪い意味でもとにかく目立つほうが勝ちだ。

・自信のある長所は、他人の目には必ず短所となって映る。短所は、それに自信を持てば、他人の目に長所として映る。自分の頭の悪さに自信を持っている人は、アホが長所になる。自分の弱点や欠点に自信を持つには、自慢してしまえばいい。ウソでもいいから自慢してしまう。

・状況がまずい時、人はどうしても消極的になり、マイナス思考に流れる。だから、物事がうまくいかないときこそ何も考えず、思い切りよく行動する。
「まずいとき→考えない→行動する」を実行する。事態を打開する新しいヒントやアイデアは、理屈から生まれるのではない。行動から生まれる。

変化の中から生じてくる。考えることが必要なのは、むしろ幸運の時だ。好調なときに浮かれると“図に乗っている状態 ”になり、反省のチャンスを失う。そのために失敗やミスが多くなり、災いを招くことになる。

・脳は、予知・予感を実現するために全力を挙げる。その予知・予感が、自分の望むものであろうとなかろうとおかまいなしだ。だからイヤな予感や悪い予知は、よい予感やよい予知に書き換えてしまわなければならない。

したがって、マイナス思考やマイナスイメージ、マイナス感情が起こるたびに、ひとつひとつクリアリングし、つぶしていくことが大切だ。

ツイている人間は、忘れることが得意で失敗などはすぐ忘れてしまう。

・意識的にクリアリングし、自己暗示をかけ、ツキを条件づけて、ウキウキワクワクする必要がある。朝は気を高め、脳をワクワクさせるサイキングアップを行う。

1. 「今日はツイている気がする」と自分に語りかける(今日の商談はうまくいく気がする、など)…数回。

2. 「今日はツイている」と断定的に語りかける(今日の商談はうまくいく)…5回以上

3. 「ツイている」だけを反復する(商談はうまくいく)…何回でも。

・夜、就寝前に気を鎮めるカームダウンを行う。「ツイている」という朝の自己暗示に対し、「ツキがあった」「運があった」と実感するのが夜の自己暗示だ。まず、今日一日に体験した否定的記憶を肯定的に塗り替え、「快」の扁桃核にしっかり戻しておく必要がある。寝る直前の感情を最高の状態にし、今日一日とても「運」があったと感じられるように自己暗示する。

1. 「今日も一日無事に終わり、運があった」と自分に語りかける…数回。

2. 「今日は運があった」と断定的に語りかける…5回以上。

3. 「運がある」だけを何回も反復する…何回でも。

・暗示で大切なことは必ず断定の形にし、3にあたる暗示は現在形にすることだ。

・ツキのある人間を育成するのは簡単だ。まず、夢や願望を持たせる。そして、その夢や願望の実現に対し、扁桃核が「快」になるよう、徹底的にホメ、かつ期待するのである。

・ピグマリオンミーティングとは、徹底的に相手をホメ続ける集まりだ。何分間かの時間をあらかじめ決め、一人をみんなでとことんホメてしまう。吊るし上げるようにして、ホメ上げてしまう。これをすると他人の長所に目が行くようになり、自分の長所にも気づける。

ホメることが平気になる。ホメられた人間は扁桃核が「快」になり、期待される通りのビジネスマンになってしまうのだ。

・ 2対6対2.これは一つの組織に属する人間を、その能力に応じて分けたときの構成比だ。最初の2は、突出した能力を発揮し、組織全体をリードしていくグループ。6は、自分の役割をこなしながら、リーダーについていく平均的なグループ。

残りの2は、ちっとも能力を発揮しない、組織のお荷物的なグループだ。2対6対2の構成をもう少し細かくセグメントすると、 ?環境変革型(5％)、?環境改善型(10％)、?環境順応型(35％)、?環境逃避型(45％)、?環境破壊型(5％)という五つのタイプに分かれる。

・脳の働きは、全体の90～95％が潜在意識で占められている。わずか5～10％の意識に対して、潜在意識は大きな影響力、強い支配力を持っている。
この潜在意識の正体は、膨大な過去の記憶データである。潜在意識にストックされたデータと照らし合わせながら、脳は分析し、判断し、私たちの思考や感情、行動の全てを裏からコントロールしている。

どんなに「勝ち組」になりたくても、潜在意識が「ダメ」を出す。だから、いくら意識改革しても、なれそうな気がしない。むしろ、「負け組」になる予感がする。
自分が「勝ち組」に値する人間とは思えない。つまり人は、心の中に壁を持っているのだ。

過去の記憶データが作りだす「心の壁」が目の前に立ちふさがっているので、「ダメだ」と思ってしまう。無意識のうちに「できない」というイメージを抱いてしまう。不安や恐れが湧いてくる。「心の壁」に邪魔されて、自分が本当になりたいと思う人間になれずにいるのだ。

「心の壁」を突き破るのに必要なのは、ツキと運である。ツキと運だけがそれを可能にする。人と出会い、モノと出会い、自分以外のどこかからすばらしい力をもらうのである。

・夢を持つ秘訣は、自分以外の人の幸せを思う心である。

・心の支えがある人は強い。では、心の支えをつくるにはどうしたらいいか。自分がこれまでお世話になった人、自分のことを心配してくれた人、自分の努力や成功を喜んでくれそうな人をすべて書き出す。そして、まずその人たちに感謝しよう。

次にその中から、とくに自分のことを一番心配してくれる人、自分の努力や成功を一番喜んでくれる人、一番大切な人を一人選び、「心の支え」として設定する。

そして
1. その人にいつも感謝する：感謝の感情は自分を素直にし、心を強くする

2. その人に承認されたいという心理が働き、モチベーションを高める。

3. その心の支えを思い出せば、どんなつらさも耐えられる。

（以上）