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和柄デザインコミュの風邪に舞い散る花びらはなぜ美しいのか

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デザイナーなら誰でも知っている『黄金比』
黄金比はパルテノン神殿やピラミッドといった歴史的建造物、美術品の中に見出すことができるという。
また、自然界にも存在し、植物の葉の並び方や巻き貝の中にも見つけることができるらしい。

一応、黄金比の事は私も知識として持っているが、その比率を使って何かを表現したことは一度もない。
正直なところ、黄金比を元に何かを描く気などさらさらない。
『この世で最も美しい比率』・・・本当だろうか?

美は様々な要素が絡み、絶妙なバランスの上に成り立っているもの。
黄金比だけで美の基準として取り上げるのは、血液型だけで人間を判断しているに等しいと言えるかもしれない。
逆に黄金比などという型にはまった考えが感動を阻害している場合もある。

しかし、私も自分なりに美の基準として重要視していることがある。
それは『ゆらぎ』だ。

それを「f分の1のゆらぎ」という。

ご存知の方も多いと思う。
「ゆらぎ」とは、理路整然と並んでいるものが少しずれることを意味し
ものの予測のできない空間的、時間的変化や動きの事を言う。

連続的だけれど一定でない。
例えば、そよ風やさざ波。

風速の変化を分析してみると、「ゆっくりした変化ほど変動の度合が大きく、
速い変化ほど変動の度合が小さい」という性質をもっている。
言い換えると、変動の大きさが振動数に反比例している。

一定期間内の同じ振動状態の繰り返しを、周波数fで表すことから、
このような変化を「f分の1ゆらぎ」と呼んでいる。

近年、ゆらぎ理論が注目され、特に人に快感を与えるリズムとして、
人間工学的に研究されているのは既にご存知の通り。

f分の1ゆらぎは、そよ風の他、せせらぎや潮騒の音の強弱、心地よい音楽
、絵画の濃淡の変化など、身の回りに広くみられる現象だ。

私の大好きな尾形光琳や俵屋宗達などの『琳派』の絵画の中にもゆらぎ理論が取り入れられていのを見ることができる。

『黄金比』の「必然性」の対局とも言える『ゆらぎ』の「偶然性」。
優れたアーチストはその偶然性を必然的に生み出す。

例えば、優れた庭師が造った庭は、文字通り人工的なのだがとても自然に見える。
京都の名庭園と呼ばれる庭にはすべて『ゆらぎ』がある。

逆に自然の風景の中で一定の秩序を持ったものや整い過ぎたものを見ると、人工的で不自然な感じすら受ける。
人間は宇宙の法則(秩序)の中に生きている。無意識のうちに「ゆらぎ」を求めているのかもしれない。

私は「ゆらぎ」の中で「ひらめき」を得る。

そして、「心のゆらぎ」は「ときめき」を生む。

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