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子猫とトランペット吹きコミュの大人の女性の“子猫とトランペット吹き”読書感想文

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堀北 純生 様

 本をお返しするのが大変遅くなって申し訳ありませんでした。
 いいわけになってしまいますが、正直なところ、仕事に追われて読む余裕がなかったのは事実です。
 ただ改めて読み終わると、難波のコーヒーショップであるにもかかわらず、号泣してしまいました。今、こうして打っているだけでも泣きそうになります(苦笑)
 読み終わって思ったことは、忙しくて読めなかったのではなく、仕事の合間合間に読むには、あまりにも自分には深くて、こうして腰を落ち着けて、煙草を吸いながらリラックスして、この本と向き合いたかったのかもしれない、と思いました。

 堀北先生の想いが、ずっしりと詰まった本だと思いました。それだけ言葉の一つ一つが重く、深く、だけど心地よく、身体の奥にしみわたって行くのを感じます。

 私自身も、他人には言いませんが木や動物とよく話をします。だから、サンシャインやツツジさん、ラブやポプラの木の会話は、すごくわかるような気がします。
 また失われていく広場への想い、見慣れた光景が、時の流れで消えていく、人の記憶の中でも薄れていく、愛しくもせつない瞬間も、想像して泣きそうになります。
 何よりも、サンシャインの気持ちが、まるで自分の子どもの頃のように思い出されて、それだけに読むのに、少し心構えが必要でした。

 私は堀北先生にお会いした時、「○○先生に似ている!」と思いました。
 ○○先生とは、私が小学校の頃に通っていた日曜学校でお手伝いをしている先生でした。彼も、脊椎の異常を持っていて、いわゆる「せむし」と呼ばれるお姿でした。残念ながら、当時は子どもだったので、詳しい病気は知りませんし、知ろうともしませんでした。それだけ、○○先生は私の中で自然な存在でした。あ、誤解を招いたかもしれませんが、○○先生が障碍者だから似ているのではありません。堀北先生が持つ雰囲気や面影が本当に似ているんです。
 子どもたちが、教会で遊びまわる姿を写真に撮ったり、お世話をしてくれたりする先生で、私は本当に彼が好きでした。冗談を言ったり、私が知らないことを教えてくれたりして、毎週私は彼に会うのが楽しみでした。「これを聞いたら、○○先生は何と答えてくれるだろうか」とか、「○○先生は、こんなのが好きなのかな」とか、話をするのが好きでした。
 だけど、小学校2年生の夏のキャンプの時、急に○○先生と話すのが苦しくなりました。話していると息苦しくなるのです。緊張するのです。だから、○○先生を見ると、わざと無視したりしました。なのに、○○先生が見えないと、必死で探しまわります。そうです。私は○○先生に恋をしたんです。私の初恋だったかもしれません。この本を読んで、私は子どもの頃の記憶が一気に蘇りました。サンシャインの行動や気持ちは、当時の私の心の動きと同じだったからです。
 それだけに、仕事で荒んでいた私がこの本を読むということは、少々敷居が高く感じたのかもしれません。それほど、この本は私に重くて深いです(これは悪い意味ではありません)
 そして、仕事が一段落して、この本と向き合って読ませていただいて、やっぱり「やられました」(苦笑)こんなに自分が人前で涙を流すとは思いませんでした。

 この本の内容は、本当に今、私が思っていること、私が仕事で行っていることに驚くほど一致します。「できることを感謝してすればいい」「与えられた役割を受け入れる」「自分が喜び、他人が喜ぶことをすればいい」「『してあげてる』は、いつか疲れる」「木や動物、植物やそして、命を差し出してくれた食べ物に感謝する」私が43年間生きてきて、培ってきた哲学がそのまま書かれていました。こんなに、自分と同じ考えをしている人がいると思うと、それだけでうれしくなります。
 
 今、私は、その話を、高校生大学生に伝える仕事をしようとしています。
 雇用基金とは全く別のお仕事で、なかなかそういう機会が得られず、営業に回る日々です。教育をお金に換算しないといけない立場だけに、矛盾を感じていました。
 だけど、この本を読んで、心が洗われました。

 また新しくこの本が出版されるとのこと。私は絶対に買います。そして、仕事で疲れた時に、この本を読み返したいと思います。
 長い間、お借りしていて本当にすみませんでした。
 本当はもっと感想を書きたいくらいです。もっとゆっくり堀北先生と、この本について、あるいは堀北先生が持つ哲学について、もっとお話がしたいです。
もしお時間がいただけたなら、今後とも、どうぞよろしくお願いします。

 堀北先生、この本を書いてくださり、本当にありがとうございました。
 本当に素敵な時間を、素敵な機会をいただきました。ありがとうございました。

               ×× ××

コメント(1)

この本を読んで喫茶店で号泣?

でも今、文芸社より「後半をもっとメルヘンチックに」って指摘され編集してるんだけど、読み直したら・・・自分でも泣いたなぁ・・・アホや俺!

弟子がヒントをくれて“マザー・テレサ”の部分に加筆しました!

来年の全国発売時にお確かめください!

しかし、文芸社の編集者はプロですわ!

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