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ニランジャナセワサンガ コミュのスタディツアー報告2.授業

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スタディツアー報告2.授業

さて、今回のツアーのメインは、ニランジャナスクールの子どもたちに授業をすること。
クラス5.6.8(小学校中学年〜高学年)の子どもたちを3クラス集め、3日間かけて合同授業をすることに。

日本からミーティングを2度重ね、入念に準備してきたこの授業。
今回のテーマは、〜保健衛生〜身近にできる予防法と治療法〜
なぜこのテーマになったのか?
多くの子ども達は貧困家庭出身のため、病気になったとき、それを治すための薬を手にすることができません。
しかし、
薬を手に入れることが本当に必要なのか?
もし、病気を、自然にあるものを使って予防し、治すことができたら?
お金を使わずに、自然の力で病気を予防、治療する智恵をみんなで分かち合おう、そして
子どもたちの村や家に伝わる昔ながらの智恵や、日本に伝わる智恵を共有し、その後の生活に役立ててもらおう!
ということで私達はこの授業を3日間かけて子どもたちと一緒に楽しみました。

1日目:
? インドで流行っているコレラや肝炎などの感染症の原因などを寸劇や絵を使ってわかりやすく説明しました。特に汚い水や家畜、古くなった食べ物、未加熱の食べ物などが原因となって発生する病気が多いこと、身近にそれらを予防する方法を子どもの視点で解説しました。実際に子どもたちに、うがいの仕方や、風邪予防と治療に利く身近な野菜(生姜にハチミツ、黒湖沼をつぶしたもの)を使っての天然の薬作りを実践してもらいました。
絵や劇、実践を通じて子どもたちは私達の伝えたいことを最後まで熱心に聞いてくれました。途中、うがいになれていないのか、口に含んだ水を飲んだり、苦しくなって吐き出したりした子どもたちもいましたが、とにかく楽しく学びを終えることができた様子で、子どもたちの顔はイキイキとしていました。
?宿題として、家に帰り、両親などに本日習ったことを説明すること、そして知っている病気の病名と原因、家に伝わる解決方法などを自分のノートに記入してくることを指示しました。

2日目:
?持参した宿題をもとに、グループワーク。グループで一枚の大きな図を完成させ、それを教室の壁に並べて貼っていきました。子どもたち全員にすべてのグループの図を見てもらい、感想や新たに学んだことを自分のノートに記入してもらいました。
宿題をちゃんとしてきている子どもたち、やってこなかった子どもたち、いろいろですが協力してグループごと、カラフルな図が出来上がりました。
結核、肺炎、ぜんそく、コレラ、マラリア、風邪、タバコの害など、いろいろな病気とその原因、予防法を子どもたちは自由に描きました。
たいへんうれしいことに、子どもたちの中には、2006年夏のスタディツアーの内容で、ダイオキシンやゴミ問題が体に影響するという内容を覚えていてくれ、それを絵の中にも、プラスティックゴミを燃やさないようにするなどの対策を取り入れていた児童もいました。
? 宿題として、それぞれ学んだこと、新たに知ったことをノートに記入し、それを両親を含め周囲の人に話し、彼らよりサインをもらってくることを指示しました。

3日目:
それぞれ持ち寄った宿題を確認し、その後、日本に伝わる自然の薬のつくり方を絵と文字と言葉とを使って解説しました。
スタディツアーの参加メンバーもこの授業をするにあたっていろいろ調べるなかで、日本にはたくさんの自然療法が伝わっていることに驚き、それらを調べることによって自分たちにとってもよい勉強となりました。予想以外にたくさんの事例が集まったので、それらを英語に翻訳し、ラミネート加工をして一冊の本を作成し最後に学校に寄付しました。子どもたちが病気になったとき、困ったときにいつでも閲覧でき、元気になってもらえるようにという願いを込めて校長先生に、図書館に置いていただくようお願いしました。
さらに、子どもたちがグループワークで作成した図もラミネート加工し、学校の廊下や教室など、あらゆるところに貼りました。子どもたちがいつでもこの授業のことを思い出し、困ったときには実践に役立ててほしいと願ってのことです。




★ツアー参加者からの授業の感想(一部抜粋)★

*授業報告*
私は今回ニランジャナスクールでは三日間に渡って紙芝居や簡単な劇を交えて「保健衛生」の授業をした。メンバーのみんなが面白いアイディアをたくさん提供したり、下準備にすごく協力してくれたので授業は大方成功したと思う。一番心配だった言葉の壁も、プリンシパルが英語からヒンディー語に非常に真剣に訳し、子供たちに話してくれたおかげでみんなもしっかり聞いていた。プリンシパルの謙虚で新しいものを柔軟に吸収していく熱心な姿からも学ぶものが多かった。

ただ、ホーリーのため学校がお休みだったり、予想以上に時間がかかったりで授業が駆け足気味になり最後らへんは余裕がなく、一方的にこちらが指示することが多く、今回のもう一つの授業テーマでもある子供たちの「自主性」「自立性」を活かせなかったのも反省点である。またグループ作業の時は小さい子供ほど活発にみんなで意見交換していたように思うが、高学年になればなるほど女の子が仕切って、男の子はあまり積極的ではなかった。

しかし良かった点として、これは最初から私達が予想していたものではなかったけれども、自主性を活かすグループディスカッションなど日本の教育のスタイルそのものがインドではまだなじみが薄く、先生たちにも新鮮だったようで、先生にも影響を与えられたのではないだろうか。今後の授業に活かしてもらえると嬉しい限りである。またグループでポスターを書いてもらったときに去年のツアーの授業でやったゴミ問題の絵も描いてくれているグループがあり、前回の授業内容もしっかり根付いているようで嬉しかった。

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