ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

広野町を応援しています!コミュの野球チームで大活躍 避難所の兄弟 三郷・広野町

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

鈴木さん一家。左から父淳也さん、飛樹君、拡樹君、姉梨夏さん、母しゅう子さん=三郷市半田運動公園

 東日本大震災による東京電力福島第1原発事故で、三郷市瑞沼市民センターの避難所で暮らす福島県広野町の小学生兄弟が地元の少年野球チームに入団した。長引く避難所生活で疲れ、ふさぎがちだった兄弟が、練習や試合で大活躍。「真面目で一生懸命」とチームの信頼も得た。「すごい。見直した」と中学生の姉は言う。父母は「この子たちが、あんなに楽しそうにしているのは久しぶり。温かく迎えてくれた三郷の人たちのおかげ。感謝したいです」と語る。

■「野球をやろう」

 兄弟は瑞木小6年生の鈴木飛樹(たかき)君(12)と、同小4年生の拡樹(ひろき)君(10)。4月初め、市少年野球連盟が避難所に掲示した「野球をやろう」の呼び掛けに、「僕、やる」と兄弟が応募した。

 「広野にいるころは消極的だった。ここでは自分で決めて入団した。練習の前の夜は、私が何も言わなくても早く寝たりする」と父淳也さん(37)。

 淳也さんは広野中、福島県立双葉高校時代は野球部のキャッチャー。3年生の夏に準優勝。甲子園にいま一歩だった。「チームワークだけは一番。三つ下の後輩は甲子園に行った。双葉高校もどうなってしまうのか…」と淳也さん。

■大逆転

 先月末の日曜日。快晴の三郷市半田運動公園の市少年野球連盟の春季大会で、飛樹君の幸房スターズが優勝候補の強豪チームに大逆転で勝利した。

 背番号15番。ライトで構える姿は一人前。四球を見抜き出塁したり、サードコーチにも立った。「あいつは何か持ってるかも」と父はうれしそうだった。

 ネット裏には、母しゅう子さん、姉の瑞穂中2年生の梨夏(りな)さん(13)が応援していた。

 「15番、声が出てないな」と父。「緊張している。自分の責任を感じているんだよ」と姉。

 梨夏さんは「あの弟が積極的にやっている。チームになじんでいる。あれだけ打ち込む姿を見ると、いいな、すごいなって思う」と話す。

■監督は

 北側の球場で拡樹君のブルーエンゼルスも健闘していた。背番号は兄と同じ15番、守備はセカンド。試合は22対0の大差で負けたが、母は「楽しくできてよかった」。

 試合が終わって、兄は「今日の試合は最高。避難所は窮屈だけど、球場では自由だ。ここに来れてうれしい」。弟は「今日は緊張した。野球はずっとやりたい」。

 兄のチームの監督で会社員の生方涼一さん(37)は「タカキは真面目。練習に来るたびにみんなと仲良くなってる。彼が来てから3連勝。ラッキーボーイだ」。弟のチームの監督で会社員の渡辺貴史さん(38)は「ヒロは足が速い。頑張ってますね」。

■母と姉は

 母は「兄はなかなか難しい子で心配性。弟は自分で何でもさっさと率先してやる」。姉は「弟は一人でも生きていけるタイプだね」。

 3月11日の大震災。12日、「南か西へ避難してください」という広野町の防災無線放送を聞いて、一家は車で町を出た。避難先を転々とし、3月17日夕、三郷に落ち着いた。それから間もなく50日になる。一家にとって、野球場に出掛けることが楽しいという。家族の絆を確かめられる。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

広野町を応援しています! 更新情報

広野町を応援しています!のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング