Ｔ○Ｙ●＝Ｎ◎ＶＡコミュの【6/5】Do you feel loved?

「―報告に参りました」
「研究の首尾は順調だろうな？」
「確かに首尾は上々でした……が、所長、あれは兵器としては欠陥品です」
「何故だね？」
「範囲は１株につき半径１００ｍ強。これが継続的に増大していきます。除去は困難な上持続時間も―まぁ、半永久的としておきましょう」
「それの範囲が海を越えて拡大する、というのは考えうるかね？」
「いえ、兵器の性質上それは考えづらいと思います」
「ならば素晴らしい。わが社の求めていた最高の兵器だ」
「冗談じゃない！日本を死の国にするつもりか！……所長、私は『Eden』の研究凍結を提言します」
「結構。なら君はもう用済みだ」
トロンからくぐもった銃声と何かの崩れ落ちる音が聞こえた。あぁ、私のお父さんは死んだのだ。
お母さんは手に持ったトロンを愛用の黄ばんだ白衣のポケットに入れ、震える私を抱き寄せた。
「荷物は持ったわね」
私は頷く
「Edenは？」
「データは全部消去した。サンプルは……」
私はアタッシュケースの黒いグリップを握りしめた
「ここから先は二手に分かれましょう」
私には頷くことしかできなかった。
「ママ！」
弟は母に抱きつき、大粒の涙を流す
私は弟をお母さんから引き剥がした
「お母さん、困らせちゃだめだよ」
「いやだ！ママ！」
私は暴れる弟の肩を抱きしめる
「行こう、ミキヤ」
弟は、ミキヤは恨めしそうな目で私を見る
「さよなら。ミキヤ、ミツコ」
母は行ってしまった。倉庫街の暗闇が小さくなっていく母を飲み込む
『お母さん！行かないで！』
喉元まで押し寄せる言葉を飲み込み、私はミキヤを連れて母とは反対の方向へ駆けだした

トーキョーN◎VA　the detonation『Do you feel loved?』


ハンドアウト

PC1：タタラ
コネクション：叉宗ミツコ
　木更津タタラ街のタタラは殊に変人が多いが、彼女もその例にもれないだろう。せっかく器量も良く、才能もあるのにあらゆる分野の研究に手を出すせいでどの分野でも名前を上げられないでいる。

PC2：イヌ
コネクション：千早冴子
　むせかえる錆びた鉄と古びた紙の匂い。丸電球の証明と換気扇の音。あなたが招集をかけられたのはブラックハウンド機密資料室だ
「存外こういったCDな手法が帰って機密上強固だって上は言っているけど、それにしても不便ですね」
千早冴子は本棚から容赦なく埃を吐き出す資料を手に取り、テーブルの上に叩きつける
「まずはこの資料に目を通していただけますか。イワサキが開発した細菌兵器の情報です」
「これを研究していた人間が木更津タタラ街に潜伏していることが発覚しました。あなたにこの細菌兵器、『Eden』の抹消を命じます」


PC3：クグツ
コネクション：千早雅之
あなたは何をしでかしたのか、社長室に呼びつけられた。道中に大理石の床、何でできているのかよくわからないニューロ高そうな装飾品の数々、これまた高そうな天然木の扉が開かれると、その先は一転、落ち着いた雰囲気のおしゃれ空間が広がっている。あぁ、ここが社長室か
「このような形で呼びつけてしまってすまない。私は千早重工社長、千早雅之だ」
知っとるがな
「今回は君に特命を受けてもらう」
「本土からイワサキの情報処理局員が派遣されたとの情報が入った。なんでも奴らは強奪されたバイオ兵器の行方を追っているそうだ。場合によってはN◎VAにおけるわが社の権益が侵されかねん。なんとしても、君には連中の目論見を阻止してもらわねばならない」


PC4：カブトorチャクラ？
コネクション：陳元義
「ここの景色はどうかね、（PC4）……さて、おまえさんに受けてほしい依頼じゃが」
彼はあなたにPC1の顔写真とアドレスを手渡した
「これから彼（彼女）はある組織に命を狙われる……カーライル・シンジケートといえば通りは良いかのう」
「なんでも依頼人は事を荒立てたくないそうで、『そこで見たもの、知ったものを全て忘れろ』と言っておる。まぁ、お主なら大丈夫じゃろう。期待しておるよ」

PC5：カゲorカブト
※キャラ見てから決めたいです。特になければキリングマシーン導入