映画館では音をさせず静かに作品を鑑賞するのが普通のスタイルだが、応援上映とは、観客が登場するキャラクターのかけ声や名セリフを一緒に叫んだり、歌を歌ったり、場合によってはペンライトやコスプレもOKという上映スタイル。キャラクターにより強く感情移入したり、音楽ライブのように他の観客と一緒に盛り上がることのできる鑑賞方法として定着している。来場者層は10代〜30代の女性が中心。ひとりで来場する人も多く、応援上映を通じて生まれる周りの人たちとのコミュニケーションを楽しみにしている人もいるという。新宿バルトナインで最初に応援上映された作品は、2016年1月公開の『KING OF PRISM by PrettyRhythm』。この『KING OF PRISM』や『名探偵コナン』などの応援上映が話題となり、今や社会現象になるほどの人気を博している。
応援上映がヒットした作品としては、前述の『KING OF PRISM』『名探偵コナン』などのアニメ作品が挙げられる。この人気アニメ2作については、SNSを通じてのネットワークが強く、コアファン同士で楽しむ傾向がある。特製うちわなどの応援グッズを作る人や、何十回と鑑賞しているツワモノも存在するという。現在『KING OF PRISM-Shiny Seven Stars-』が公開中で、3/21時点で興行収入1億円、観客動員数6万人を突破。さらに4/12からは『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』が公開予定で、SNSでも盛り上がりを見せている。