The Poikilothermsコミュの「Wisteria」

「Wisteria」

[Aﾒﾛ]
君が手を振れば
僕はそっとただうつむいて
君のさよならの
言葉も聞こえない振りをした

昨日までとは違う
さよならを交わした後で
どこまでも続く
孤独な旅へ　足を踏み出した

[Bﾒﾛ]
無理矢理抱き寄せた小さな体
込めた力は想いの分だけ
力無き君の無言の返事に
深く頷いて　空を仰いだ

[ｻﾋﾞ]

"おやすみ"と
ひとことの電話で良い
繋がりを感じさせてはくれないか
君を描き　深まる夜に
酒がすすめば　また　歌に変える

[Aﾒﾛ]
今に思い返せば
浅はかな夢ばかりを浮かべた
夢で塗り固めた
未来だけが唯一の僕だった

[Bﾒﾛ]
時が経てば全て上手くゆくと
秘めた願いは星の数だけ
力無き僕の儚い夢は
遠く散らばって　雲に隠れた

[ｻﾋﾞ]
"おやすみ"と
ひとことの電話で良い
繋がりを感じさせてはくれないか
君を描き　深まる夜に
酒がすすめば　また　歌を歌う

"おかえり"と
それだけの言葉で良い
幸せの意味を教えてくれないか
君を描き　まどろむ朝に
酒が抜ければ　嗚呼　夢も消えていく

[ｻﾋﾞ](仮)
"さよなら"と
歌える日が来たときは
最後に笑顔を見せてはくれないか
君を描く　夢が醒めれば
一人の部屋に　酒が残って　けだるい朝を迎える

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

行き場の無い目覚め。

部屋に独り。

胃に残った酒の香りが部屋の隅を遠くさせる。

もうとっくに慣れてしまった二日酔いのけだるさ。

昨日の夜を思えばふいに孤独はやってくる。

二日酔いの朝は、君を失った喪失感と似ている。

毎夜浮かべる君と、酒で塗り潰す現実。

君の名を２度つぶやいて空を仰げば、

３度目を呼ぶ頃には、もうあきらめが浮かんでいる。

人の思いなんてこんなもんさと嘆き、笑う。ホラ吹っ切れた。

そしてそれを明日も繰り返す。

カーテンの隙間から気付けば優しい光が僕を誘う。

そして朝が小さく悟る。

「そうか、君はもう居ない。」