ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

自分探しの就活しませんか??コミュのハイスコアより使った経験 就活英語「TOEIC800点」の勘違い

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 企業の公用語が英語になり、昇進にもTOEICの高スコアが課される時代。

 大学生の英語熱も高まるが、悩ましいのは「高スコア=内定」ではないことだ。

 「企業は学生にどのくらいの英語力を求めるんですか」

 「TOEICは何点以上だったらエントリーシート(ES)に書いていいですか」

 明治大学国際日本学部が就活を控えた3年生向けに開いた説明会。昨年から、英語に関する質問が急に増えた。これまでもなくはなかったが、

 「就活でここまで英語に関心を寄せるのは、いまの3年生からが顕著です」

 と、就職キャリア支援事務室の鍵山義尚さんは話す。楽天やユニクロが英語公用語に踏み切ったことが、大学生の心理にも大きく影響しているという。 


 ●英語は手がつけやすい

 企業が英語力を求めるから、ということだけが理由ではない。鍵山さんはこうも言う。

 「企業は『求める能力』として、コミュニケーション能力や主体性を挙げますが、学生にしてみれば、どう身につければいいのかがわからない。その点で英語は、TOEICなどで点数がはっきり出るのでわかりやすい。学生は、英語は手がつけやすいと考えるようです」

 実際、英会話スクールでは学生の受講者が増えている。

 マンツーマンでの指導が特徴のGABAでは、2009年度から10年度にかけて、学生の受講者が19%伸びた。でも、その1.8倍の33.7%も伸びたのが法人顧客。GABAマーケティング部門の鬼木まどかさんによれば、企業がリーマン・ショックを乗り切り、経営が持ち直したことから、研修費の削減傾向に歯止めがかかったのが大きいという。

 「加速度的な経済のグローバル化も背景にあって、ビジネス層に一定の語学力が求められています。そうした動きとリンクするように、学生の受講者も増えるというのは、これまでにない動きです。一昔前のように、趣味ベースで語学を身につけたいという動機とは大きく変わり、将来のキャリアを意識している学生さんが多いです」

 と鬼木さん。つまり、就活生の英語熱は企業の英語熱の「映し鏡」なのだ。

 法学部3年の田中沙季さん(21)は、昨年5月からGABAに通っている。3年生になってすぐ、就活を意識した。志望業種は銀行や生保、損保など金融がメーン。企業セミナーに行っても、企業はこぞって「弊社は海外でグローバルに事業を展開しており……」と国際色を強調するという。

 「これまで英語の勉強はまったくしていなかったのですが、どんな仕事をしたいかを考えたとき、英語が使えたら有利だと思いました。いまは一般職の枠が少ないので、どうしても総合職で応募することになる。総合職だと海外も含めて全国転勤があると言われていて、だったら『英語は話せます』と言いたい」

 TOEICの点数は「ESに書けるほどではないので書かない」という沙季さんだが、いま後悔しているのは、「留学しておけばよかった」ということ。

 「いまの就活は大変。1年たてば変わるかもしれないという気持ちがあります。就活を先延ばしにするために留学をする人も周りにいます」 


 ●点数は売りにならない

 授業はすべて英語で行い、学生の英語力に定評がある国際大学。3年の田中沙織さん(21)は、高校は英語進学科だった。発音には自信があったのに、外国人教員の授業では、頭のなかで考えていることがうまく話せなかった。ところが、1年生が終わると、ペラペラではないが外国人教員と話すことに躊躇がなくなった。大学の制度で、2年生の夏に4カ月間、アメリカのサンノゼ州立大学に留学した。入学時は約580点だったTOEICのスコアが、帰国後は約850点に。特にTOEIC対策はしなかったが、

 「読む、書く、話すができるようになれば、スコアは後からついてくるんだとわかりました」

 と話す。英検は準1級だ。

 就活では宮崎県内の企業を中心に、IT、サービス業など30社ほどエントリーした。

 「せっかく英語力がついたので、できればそれを生かせる企業に就職したいですが、入社してから必ずしも英語が必要な部署に配属されるとは限らない。面接では、TOEICのスコアよりも、大学の授業で培ったプレゼン力をアピールしたいです」

 製薬国内最大手の武田薬品工業が13年4月入社の新卒採用からTOEICで730点以上を義務づけることを発表するなど、就活とTOEICのスコアを直結させるところも出始めている。

 前出の明治大学の鍵山さんは、「TOEICの点数が800点台でも内定が出ない人もいれば、600点台でも総合商社に内定が出る人もいる」とした上で、

 「英語公用語を掲げる企業やTOEICの点数を課す企業では英語ができるのは大前提で、もはやTOEICの点数自体では勝負できない。400点台を800点台にしました、という話が売りにならない時代になっています。英語力を使って、自分の価値を発信した経験をどうアピールするかが勝負なんです」


 ●短期間では上げにくい

 東洋大学国際地域学部教授の久松佳彰さんは、ゼミで企業経済学を教えている。自身のブログでは就活に関する記述も多い。「就活にはIQと愛嬌が必要」が持論。だが、就活生の英語熱には首をかしげる。

 「英語力は中学、高校からの積み重ね。短期間では上げにくい。だったら、ウェブテストやSPI対策をしたほうがいい。企業が求めるTOEICのレベルはそれなりに高いので、あわてて対策をしても非効率です」

 学生には、TOEIC730点以上(どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている)、860点以上(Non−Nativeとして十分なコミュニケーションができる)とTOEICが示している基準を超えるような点数が取れるなら、頑張りなさいとは伝えている。

 ESにはTOEICの点数を書く欄がよくあるが、それをどう判断するかは企業によってまちまち。実際は、TOEICの点数より、英語のメディアで直接情報を取り、自分はどう考えるかを英語で語れたほうがいい。

 「だから就活生が付け焼き刃でTOEIC対策をしても意味がない。1、2年生だったら、勧めますけどね」

  ◇

●「英語漬けで就職率90%超え」の宮崎国際大学・隈元正行学長が語る「TOEIC偏重就活」への疑問

 本学は1994年に創立した、各学年定員100人の大学です。リベラル・アーツ教育を掲げ、教育方法はクリティカル・シンキング(批判的・分析的思考法)を基盤としています。教員の約8割が欧米やアジアからの外国人で、外国人教員比率の高さ、外国人教員1人が受け持つ学生の少なさは、ともに日本一。2年次後期には約16週間の海外研修を必修としていて、英語力には定評があります。

 TOEICは、入学から卒業までに平均して260〜270点くらい伸びる。工業、商業といった英語の授業が少ない高校からの進学もかなりあるので、これは胸を張れる数字だと考えています。

 しかし、いわゆるTOEIC対策の授業は一切していません。点数を上げるだけなら語学専門学校で十分。ネイティブの教員の中には「TOEICのスコアはあてにならない」という人もいます。本学の学生の平均点は613点で、就職に有利になるほどではありませんが、外国人と対等に議論しプレゼンテーションできる。開学以来就職率が90%を超えるのは、その成果の表れだと思います。

 対策をすればあと50〜100点の積み上げは可能。それをしないのは、TOEICにはライティングの項目がないなど、そこでわかる英語力に偏りがあるからです。卒業生からよく聞くのは、TOEIC900点台の人でも会議では発言できないということ。それでは意味がありません。

 産業界からはTOEICの点数への要望があります。指針がほしいのはわかりますが、一定の点数を課すなら、その点数に裏付けされたどんな能力がほしいのかを明確にしてほしいと願っています。


asahi.comより抜粋

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

自分探しの就活しませんか?? 更新情報

自分探しの就活しませんか??のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング