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金融・経済用語知識を増やすの巻コミュの金利について

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「金利」は経済のキホンですが、経済の勉強を始めたころ(十数年前・・・)、このキホンを説明したものが意外に少なく、戸惑った記憶があるので「金利」についてわかりやすい説明にtryしてみたいと思います。

普通の人々にとって「金利」といえば預金金利ですが、経済の世界には様々な種類の金利があり、主に短期金利と長期金利に分けられます。
短期金利とは1年以内の金利、長期金利とは1年超の金利のことです。これまた経済用語の基本ですが、金利に限らず、原則として「短期」は1年以内、「長期」は1年超です。

さて問題、期間5年の長期融資を受けました。金利は6ヶ月毎に支払い、元本は5年後に一括で返済するものとします。適用される金利は短期金利でしょうか、長期金利でしょうか?

答えは「どちらも有る」。5年間一定の金利なら利払いが6ヶ月毎でも長期金利ですし、6ヶ月の利払い毎に金利見直しがされるのであれば短期金利です。

短期金利・長期金利は一度決めた金利が続く期間で分類します。なお、銀行からの融資は長期融資(返済が1年超)であっても短期金利が普通です。保険会社が保険金の運用として行う企業融資などでは長期金利が一般的です。

金利には主なものとして、以下のような種類があります。

短期金利
 ├ 短期プライムレート(短プラ)
 ├ LIBOR
 ├ TIBOR
 ├ コールレート
 ├ CD
 └ 公定歩合
長期金利
 ├ 長期プライムレート(長プラ)
 ├ 国債クーポンレート(発行レート)
 ├ 国債流通利回り
 └ SWAP金利

金利を表す用語はこれ以外にも膨大にありますので、気が向いたら主なものを少しづつご説明していきたいと思います(でも、あまり期待しないでください)。

コメント(6)

ひろさん勉強になりますっす。ありがとうございます!

いやぁ短期と長期は一年以内か、それ以上かで原則で決まってるんですね。知らなかった!
長期金利かぁ。興味深い。
>チンギスさん

一年以内か一年「超」か、です。1年ちょうどは「短期」になります。
細かいですけど。

>ふぉーりー!さん

後々説明しようと思っていたんですが、実は長プラはいまではほとんど使われていません。どちらかというと、金融ビッグバン以前に主流だった金利です。
現在では、
短期金利の場合は、短プラ、LIBOR、TIBORなどを基準に、
長期金利の場合は、短プラ、スワップ金利(国債流通利回り)などを基準に、
というのが主流になっています。

実は、普通の銀行も長信銀も長期の融資をやっていました。ただ、資金調達方法が、普通の銀行は預金中心、長信銀は金融債中心だったために、長期融資の金利が、普通の銀行は短期金利、長信銀は長期金利を基準金利にしていました。簡単に言うと、銀行が集めるお金と貸し出すお金の金利を連動させていたということです。

長プラ(旧長プラ)は長信銀が発行する5年物利付金融債(「リッコー」「リッチョー」「リッシン」など)の金利+0.9%で決められていましたが、5年物国債が発行されるようになって意義が失われ、新長プラ(短プラ+α%というふうに短プラから決まる)に変わっていきました。結局みんな短プラを基準に融資するようになってしまったわけです。

但し、昔は護送船団方式で短プラも長プラも全銀行一律でしたが、今では各行で独自に短プラを決めることになっています(長プラは事実上みずほコーポレート銀行のみ)。

なお、読み方はLIBOR(ライボー)、TIBOR(タイボー)です。
短プラは日本の銀行が個別に勝手に決める金利なので、国際的には通用しません。世界的に使われる金利指標といえば、やはりLIBOR(ライボー、London Inter-Bank Offered Rate)です。

LIBORとは一般にBBA LIBORを指しますが、BBA(英国銀行協会、British Bankers' Association)が毎日11時半頃に公表するものです。
http://www.bba.org.uk/bba/jsp/polopoly.jsp?d=103

LIBORの種類は、通貨で、Australian Dollar (AUD), Canadian Dollar (CAD), Swiss Franc (CHF), Danish Krone (DKK), Euro (EUR), Sterling (GBP), Japanese Yen (JPY), New Zealand Dollar (NZD), Swedish Krona (SEK), US Dollar (USD)の10種類、期間で、over-night、1week、2weeks、1〜12monthの15種類です。

決め方は日本円の場合以下の16銀行が11時頃にそれぞれBBAに対して自行の金利を提示します。その中から高いほう4つ、低いほう4つを除いたのこり8つの平均を出してBBA LIBORとします。
Bank of America
Barclays Bank plc
Citibank NA
Deutsche Bank AG
HSBC
JP Morgan Chase
Lloyds TSB Bank plc
Mizuho Corporate Bank
Rabobank
Société Générale
Sumitomo Mitsui Banking Corporation Europe Ltd (SMBCE)
The Bank of Tokyo-Mitsubishi Ltd
The Norinchukin Bank
The Royal Bank of Scotland Group
UBS AG
West LB AG

ちなみに、各銀行が提示する金利もLIBORと呼ばれますが、BBA LIBORと区別する意味でour LIBORと呼ばれます。各銀行の金利を指すときにはCitibank LIBORのように銀行名をつけて呼ばれます。

企業が銀行から融資を受ける際の基準金利がBBA LIBORかour LIBORかで若干の差が出ることになります。昔、日本の銀行がつぶれそうだったころ、邦銀の信用力が低い→邦銀の調達する金利が高い→提示する金利が高い→高いほうの4行で計算上切り捨てられる、といった傾向がありました。このときのBBA LIBORと邦銀のour LIBORの差がジャパン・プレミアムと呼ばれたものです。

最近では邦銀の信用力が回復してきたのでジャパン・プレミアムは問題にならなくなってますが、外銀より邦銀の信用力がまだ低いため、BBA LIBORより邦銀のour LIBORの方が高い傾向はまだ残っているようです。
出張続きでご無沙汰してました。久しぶりのカキコミです。

LIBORを金利に使う際(特に円レート)には日本では以下の問題点があります。

1)東京−ロンドン間の時差が9時間(夏は8時間)あるため、ロンドンで出た金利を使えるのは日本では翌日。その間の情勢変更によって金利情勢が変わる。
2)金利を提示する銀行は信用力の高い外銀が多いのに対し、邦銀は相対的に信用力が低いので、邦銀がLIBORで融資しようとすると逆ザヤになりやすい。

2)は主に銀行の都合なのですが、これらの問題に対応できるよう、全銀協TIBOR(又は単にTIBOR、Tokyo Inter-Bank Offered Rate、「タイボー」と読みます)が作られました。これはLIBORと似たようなやり方で東京で出す指標です。日本の全国銀行協会が発表するので、全銀協TIBORと呼ばれます。

LIBORは360日ベースですがTIBORは365日ベースで算出されます。これは、欧米と日本では金利計算基準日数の”デファクトスタンダード”が異なることによるものです。TIBORでもユーロ円TIBORは360日ベースで表示されますが、これはユーロ円が国外取引に基づくためで、日割りににすればTIBORと同じになります。

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