幕末に関するコミュ(^O^)コミュの吉野に散った天誅組?(^O^)

２０日、天誅組では『吉村寅太郎』『乾十郎』を十津川へ募兵のため先発させ、戦闘には不向きな五條から、要害の地に本陣を移すことにしました(^O^)

天誅組は、事態が急変したこの時点になり初めて十津川郷への連絡をとっておりその当初、計画には十津川郷との連携などなかったことを物語っています(^O^)
十津川郷は、江戸時代には “無年貢御朱印地”の特典をもち、南朝以来の由緒を誇る郷士は大坂の陣、北山一揆の鎮圧などの軍功により扶持米(ふちまい)が幕府から与えられ、苗字帯刀が許されるとともに有事の際の軍役を勤めることとなっていました(^O^)
郷内の勤王思想の高まりにより、１８５７(安政４)年には「護良親王御詠之碑」を滝峠(十津川村小原)に建てて、勤王由緒復古として『中川宮』の令旨(りょうじ)を奉じ、禁裏(きんり)守衛に出仕することになったのがこの年の８月１日、約２００人の郷士が十津川を発ったのが１２日、禁裏守衛の初日が１７日でした(^O^)
偶然とは言え、十津川郷士と入れ替わりに天誅組が五條に入ったことになります(^O^)
この時期の郷内の指導者である『上平主税(かみだいらちから)』『丸田藤左衛門』らは上京中で、在郷の『野崎主計(のざきかずえ)』と吉村は会見しました(^O^)

『中山忠光(なかやまただみつ)』以下は、南朝の賀名生(あのう)皇居と伝える和田(西吉野村)の堀家で昼食、南朝を偲びこの日は阪本(大塔村)の『側垣(そばがき)』宅に宿し、２１日天辻(てんつじ=天ノ川辻・大塔村)に引き返し、『鶴屋治兵衞(つるやじへえ)』宅を本陣と定めます(^O^)

天辻は、標高８００メートル、十津川街道(西熊野街道)の最高所にあり、当時は天川、紀州富貴(きしゅうふき=高野町)、高野山への街道が交差する物資の集散地としても賑わっていました(^O^)
鶴屋は「阪本の水(天の川)が逆さにながれても鶴屋の身上は亡(ほろ)びん」と言われた分限者(ぶげんもの)であったが、天誅組騒動でその全てを失うこととなりました(^_^;)
天誅組では、兵糧や武器をこの天辻に運ばせるため、旧五條代官所支配の村々に村高百石につき人足１人と草鞋(わらじ)１０足を出させました(^_^;)
これが吉野郡の村々で言う「百一人足」で、新暦では既に１０月に入っていて収穫期を前にして村々には大きな負担となりました(>_<)