シャーク◎市屋の面白い話コミュの怒

先日の出来事。

どうしても周囲に駐車場を見つけることが出来ず

愛車を小一時間路上駐車した。

用事を終え車に戻ると運良く駐車違反にはなっていなかったが

助手席側の窓が開けっ放しのままだったことに気付いた。

しかし、よくあることなので然程気にすることもなく

新人キャバ嬢のマヤちゃんに教えて貰ったばかりのメルアドに

「ねーねー。パンツ何色なん？ねー。何色なん？えっ何色でしょう？

早速クイズ？ズイクー？ちょっとありきたりのパターンじゃない？じゃない？

でも俺絶対に当てちゃう。俺適当に当てちゃう。だって俺エスパーだもん。

多い日でも安心くらいエスパーだもん。えっとぉ。マヤちゃんのおパンツの色は

ー・・・レインボー？僕のあそこはうまか棒。やだぁちょっとお下品。超ウケ

るんですけどぉ。」

とメールを送りつつ、飲酒運転、いや*手淫運転で帰った。

(*手淫運転の意味が判らないちびっ子はダディに聞いてみよう！）

翌朝。

日曜日だった為

目覚ましも掛けることなく気持ちよく寝ていたが

自宅の電話が鳴る音で起こされた。

携帯に目をやるとまだ9時少し過ぎ。

何故かマヤちゃんからメールの返信はなかった。

より一層出る気にもなれず再び布団をかぶって

ちんこの皮もかぶったままで眠りに就いた。

しかし、5分も経たない内にまた鳴り響く電話。

子機を窓から投げ捨てようとしたが

後悔するのはメイビー自分だと気づき

仕方なく不快感を露にした声で出た。

「もしもし・・・」

「シャークさんのお宅ですか？」

「そうですが。」

「警察のものですが・・・」

「違います。」

「いや。違いません。警察ですが、シャークさん本人ですか？」

二度目の警察という言葉でようやく意識がはっきりして来た。

警察？警察が何の用だ？

もしかして逮捕されるのか？

高校時代に購買で揚げパンを盗み、一口だけかじった物を翌日元に戻したり

中学校時代に女子更衣室からヒモパンを盗み、一口だけかじった物を翌日元に戻したり

小学校時代にクラスのアイドルだった子の水着を試着し、陰部にブイーンと

激しく食い込ませたり

そしてつい先日、近所に住む女児の縦笛をアナルで横笛にしてみたり

その他数え切れない程犯した今までの悪事を悔いた。

もう秋だと言うのに嫌な汗で背中がじっどりするのを感じた。

不用意に生まれてきてごめんなさいと口走りそうになる。

しかしここで謝っては駄目だ。逮捕されてもいないのに謝ったら

容疑を認めてしまうことになる。

そうだ証拠がない。

でも水着や縦笛に残してしまったかもしれない

いじっぱりな尻毛をDNA鑑定されたら俺の人生は

T　H　E　　E　N　D　O

って遠藤かよ！！

もう一度。

DNA鑑定されたら俺の人生は

T　H　E　　B　A　N　D　O

って英二かよ！！

もう一度。もうええわ。

家宅捜査に入られる前に

体操着と上履きとジャポニカ学習帳は処分しなくては。

あと、何かと気になるお風呂とおトイレも掃除しなきゃ。

クイックル買いに行こうかしら。

と対策に頭をフル回転させていると、その警察官が言った。

カバンが落し物で届いてますよと。

え？

俺はカバンを落とした覚えも無くした覚えも盗まれた覚えもない。

ちゃんと車の中にある。

昨日もこの目で確かに見ている。

これは警察の罠なのか？

それはランドセルですか？と俺の口から言わせる気か？

マナカナが大学に入った途端興味が失せましたと言わせる気か？

恋の罠には何度でも引っかかるが 警察の罠には引っかかるわけにはいかない。

落としてません。何かの間違いでしょう。

そう言い電話を切ろうとしたその瞬間

はうっぁっ！

脳裏に開けっ放しのままだった愛車の窓の情景が浮び

割り箸で遊んでいたら肛門裂傷になったあの日の

夕暮れの様な衝撃が全身を巡った。

本当にカバンが盗まれたと言う事にその時初めて気づいた。

ヤヴァンゲリオン！

（惣流・アスカ・ラングレーの読み方を小学生に教わりました）

仕事で使っているカバンだが、他人の個人情報が流出する様なものは

何一つ入っていない。しかし、あれが入っている。

もしあんなものが誰かの手に渡り俺の性癖が知られたら・・・

今更慌ててもしょうがないのだが

取りあえず時速119kmで警察署に取りに行った。

ポリスから渡されたカバンの中身を確認すると、

名刺、書類、あんなもの、松井秀喜ホームランカード。

全て無事だった。

ホッと一安心してこの件は一件落着したかに思われた。


しかし、この事件にはまだ続きがあった・・・

月曜日。

仕事中暇を持て余した俺は

ネットショッピングをしていた。

秋だしオシャレな長袖シャツを一枚 。

そう思いP&Gと入力しエンターを押すと パンパースが出てきた。

やっぱり秋には秋用のオムツがねって

なんでやねーん。 すっきやねーん。

再度気を取り直しD&Gと入力しエンターを押した瞬間

すねに巻いたガムテープを一気に剥がしたような衝撃に襲われ

このまま一生思い出さなければ良かったことを思い出した。

D&Gのネックレスが盗まれたカバンの中には入っていたのだ。

衝動買いしたものの チェーンが短くつけようとしたら窒息しそうになり

チェーンを交換しようにも トップの穴が小さすぎて交換出来ず

いつか彼女が出来たらあげようと固く心に誓ったレイニーデーを思い出した。

ダッシュでロッカーに向かいカバンを隅々まで調べたが

無かった。

ケースの欠片も無かった。

俺に彼女が出来る気配はもっと無かった。

泥棒の馬鹿野郎！！


未来の彼に謝れ！！