アングラ狂葬曲・変態自慰の憂鬱コミュの「シザーマン」裏話

実はこれ、元々UNDER GROUND MEWのために作った曲ではありません。
この曲ができたのは、10年位前に小・中学の時の同級生Ｕ君とやっていた、お笑い・ヘビメタバンドがきっかけです。

「泉ピン子はピンコ勃ち」
･･･「渡る世間は鬼ばかり」のテーマ曲をパクッてメタル風にした曲
　
「カミング・アウト」
･･･ごく普通の恋愛ソングだが、サビの最後で同性に対する恋心だったことが判明する曲

「ハイパー・ハイパー」
･･･当時僕らが通っていたキャバクラには、1時簡毎に“ハイパータイム”というのがあって、その時の店員さんの「ハ～ィパ～、ハ～ィパ～ッ！」という掛け声が妙に面白く、そのままサビに使った曲

というような、完全内輪受けの曲ばかりやっているバンドでした。

ある時、「何かもう一曲作ろう」と思ってギターで遊んでいたところ、いきなりイントロのギターリフと、「殺せ～殺せ～」のフレーズが頭に浮かんできました。
後はＡメロ、Ｂメロ、サビとすんなり作れたような気がします。
ほぼ曲の全体が完成するまでに、トータル1時間くらいかかったかな？

ちょっと悩んだのは、サビの1･2回目の「お～じ～さ～ま～」はＤのコードからスタートしますが、このままイントロのギターリフに戻すと、聴き手があまりインパクトを感じないという点です。
そこで3･4回目の「お～じ～さ～ま～」をＥのコードに転調させたところ、結構ドラマチックな展開になりました。
僕は曲作りにおいてあまり転調を使わない方なので、「シザーマン」のこの部分は思い出深いし、なかなかカッコいいんじゃないかな？と自負しております（苦笑）

Ｕ君にこの曲のデモテープを聴かせたところ、「すごくいい！」と喜んでくれましたが、なにせバンドメンバーの腕前が低く、結局まともに演奏できなかったと記憶しています。
その後このバンドは自然消滅しますが、今思えば「シザーマン」が大きく影響したのでしょうね･･･。

UNDER GROUND MEWが初めてこの曲をライブで演奏した時、Ｕ君には客席でしっかり聴いてもらいました。
「あの曲が形になってよかった」と心底喜んでくれたことをよく覚えています。
彼とは訳あって疎遠になってしまいましたが、地元で漫画喫茶をやっているので、また交流を復活させたいです。