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「短編小説」コミュの暗黒天使−10

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第3章「記憶」

浦部は美村春の存在が多少は気になった

先程のほくそ笑んだ顔にか

それとも、そのルックスの良さにか

そうこう考えていると時間は昼になり

浦部は休憩をとるために機械を止めた

そして、浦部はニコニコして食堂に向かった

「山崎さんいるかな・・。」

と心の中で思った

浦部の頭にでてきた山崎さんとは

女子社員の山崎順子(やまざきじゅんこ)で

会社では人気の高い女子社員の一人だった

浦部と山崎は付き合いだしたばっかの二人だった

付き合うきっかけは浦部の猛アプローチが成功したのである

浦部が食堂に入ると山崎はすでに中で食事をとっていた

浦部は山崎を見つけると

軽くアイコンタクトを送った

しかし、山崎は気づかずに誰かと話していた

山崎の隣には先ほどの三村春が座っていた

「なんで、あいつがあそこに・・・」

浦部はその光景に多少の嫉妬を頭に抱いてしまった

浦部は弁当を持ち、席で食していたが

山崎と三村に視線はおのずとそこにいってしまうのだった

浦部はいらいらして二人が気になって仕方なかった

三村は山崎に自分の携帯の待ち受けを見していた

それを見て山崎さんは

「可愛い〜〜〜〜!!」

と声を出しはしゃいでいた

浦部のイライラはピークに達していた

そんな、浦部の心理状態を感じず三村は山崎さんと

仲良く話していた

山崎さん食事を終え、三村に挨拶をして

浦部を見つけたので浦部の前まで行き話しかけてきた

「浦部さん、お疲れ様。」

「山崎さん、お疲れ様

なんか楽しそうだったじゃない三村君と話していて

で、三村君どんなやつだったの?」

「どうしたのよ、まさか焼いたの三村さんに?」

「いや、三村君は感じがいいけど

実際はどんな人かと気になって?」

浦部は心とは真逆の事を口に出した

「面白い人だと思うよ

さっきなんか可愛らしい犬の画像を

見せてくれたし。

そうそう、今日の夜に三村さんの歓迎会

を開くのだけど

浦部さんも来て下さいね。」

「う〜〜〜ん、わかったよ。」

と口にはだしたが浦部の心は複雑だった

山崎は笑顔で食堂を出て行った

そして、浦部も食事を終わり容器を片付け

帰りしな一人でコーヒーを飲んでる三村に近づき

「犬、飼ってるの?」

と声をかけた

「はい、飼っていますよ。

この犬です。」

と三村はいい携帯の待ち受けを浦部に見せた

その犬は朝の倒れていた犬にそっくりだった

「この犬は・・・」

浦部はそう口にしたが

あきらかに犬の姿は浦部の記憶の中には残っていた

「知っているですか?」

三村が話しかけてきた

「いや、可愛いなと・・・」

浦部はそう口にしその場を去った

浦部は思うのだった

あの犬は自分の記憶の中にあるという事を

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