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幼稚園・保育園の求人・募集コミュの【mixiコラムより】 怒ってしまってもいい、でもちゃんと叱らないと“躾”はできない

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親になってまだ数年なのに“叱る”“怒る”“注意する”の使い分けをするのはハードルが高いことです。

「叱らない子育て」は将来の成功に結びつくのか。親にとって都合のいい“子育て論”の落とし穴

『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、子どもへの伝え方について、お話したいと思います。

■“躾”は怖がらせることではない

テレビで連日、痛ましい虐待事件のニュースが放送されます。最近では埼玉県狭山市で3歳の娘の顔全体に火傷をさせ死亡させた事件があります。

“虐待の連鎖”と言う言葉がありますが、その親もまたその親から虐待を受けているケースも数多く、根深いものがあります。暴力暴言で子どもをコントロールする躾方はどうなのでしょうか。

虐待する親は子どもに暴力を振るった理由を「躾のため」とよく言いますが、一歩間違えるとそこまで針が振れてしまいます。これほど子どもの躾は難しいものですね。

事件にならなくとも、子どもが言うことを聞かない時、大きな声で怒鳴りつけたり叩く人がいます。
単に感情を弱い立場である子どもにぶつけているだけです。これは“叱っている”のではなく、躾と言う名のもとに“怒っている”だけですね。

これで子どもがおとなしくなって「躾はやっぱり厳しく叩いて教えないといけない」と思っているのは大人の錯覚です。

子どもは親の後姿を見て育ちます。
親の権利を振りかざして、躾というの名のもとに怒りの感情を露わにしても、子どもは叩かれる痛みと恐怖心で親の言いなりになっているだけで、親が伝えたいことはまったく伝わっていないのです。

■でも“怒らない”なんて難しい

そうは言っても、1歳児のママは親になってまだ1歳、3歳児のママは親になってまだ3歳、小学校1年生の子どもを持つ親はまだ小学1年生です。プロの教師ではありませんからうまくは出来ないですよね。

お母さんだって人間ですから、“子どもを躾けるつもりでも感情をぶちまけてただ怒鳴っている”そういうこともしょっちゅうあります。
特に、家事に育児にと日々やるべきことに追われていると気持ちの余裕もなくなってきてしまいます。

それに、もし“家事なんてやらなくていい”“子どもがどんな子に育とうと私には関係がないわ”の産みっぱなしの状態であればそもそも怒りの気持ちも起こらないはずです。

ですから、天使のような寝顔を見て「ああ、今日もたくさん怒ってしまった」と反省しているだけでそれに気が付いていない親に比べたら、その気持ちを持っているだけで一歩前進しています。

■“怒る”と“叱る”の違いってなあに?

“怒る”のは自分の感情をぶちまけていること、要は頭にきて八つ当たりしているわけです。

これに対して“叱る”とは相手のことを考えて教え導くことです。

でも、頭に角を生やして顔を真っ赤にしているのは、それが叱っているつもりであっても、受ける子どもはどっちも変わり映えがしないものです。叱る、怒る、注意する、小言を言う・・・どれもこれも同じようなものです。

ある意味他人はそこまで子どもには思い入れがありません。親だからこそ「子どもの将来を考えて」「良かれと思って」の気持ちがあり、我が子だからこそ冷静にはなれず怒ったり怒鳴ったりします。

けれども、どんなに感情的に八つ当たりしても子どもは親のことが大好きなのです。
そのことにあぐらかいてはいけませんが“感情的になれるのは親の特権”なのです。思わずカッとなってしまうのは仕方ありません。

たまに他人行儀に「子どもに嫌われたくないから」と叱らない親がいますが、絶対にそんなことはありませんよ。どんなママでも親のことが大好きなのが子どもなのです。

■先生はある意味、責任がない

私は長い間、幼児教室の先生として子ども達に指導をしていますが、先生仲間の会話である衝撃の言葉を聞いたことがあります。

「私がこの子どもの親だったら、もっとしっかりと躾をする。このまま育ったらどんな大人になるか末恐ろしい…」

私はその言葉を聞いて「この先生はプロとして失格だな」と思いました。

なぜ、親に進言しないのか聞き返したところ「保護者との人間関係を悪くしたくないから言えない」と返事が返ってきました。
その先生は自分の担当生徒に対しても「怖い先生と思われたくない、嫌われたくない」の一心で躾が出来ない先生でした。

人に気を遣っているように見えて実は自分に一番気を遣っているのですね。愛情をもって子どものことを考えているとは言えないと感じてしまいました。

子どもの親となったら責任が生じます。

万が一、子どもが成長して犯罪を犯した時、警察は親に連絡をしてきます。子どもが未成年でなくても「どんな家庭に育ったか」とマスコミは騒ぎます。マイクを向けらえて「私の育て方が悪かったのかもしれません。昔はいい子だったのに」なんて謝罪している親もいます。

親はいくつになっても子どもの人生を背負わされるものなのですね。

■親はどうすればいいのか

親だからこそ感情がこもり過ぎて声を荒げてしまっても仕方がありません。
反対に感情が入らないで怒っているんだかそうではないのかわからないような言い方、例えば、普通の顔をして普通のトーンで話すと注意は耳から耳へ抜けていきます。

感情を込めて、でも口から出る言葉の内容を変えればいいのです。

■例1)子どもが勝手に親の許可を得ないでお菓子を食べたとき

一言、どすのきいた声で

「今、何をしている?」

すると子どもは伸ばしている手をさっと引っ込めます。

すかさず「そうだよね。わかっているよね」と言います。

■例2) 子どもがスプーンで食器を叩いたとき

怖い声のトーンで

「食器は叩くものですか」

すると子どもは一瞬、叩くのを止めます。

すかさず「そうだよね。よく気が付いて止めることが出来たね」と褒めます。

これだけで頭から出る湯気、目の奥に燃える炎で子どもはただならぬ雰囲気を察します。

これで“怒っている”のではなく“叱っていること”になるのです。
更に「気が付いて手を引っ込めたね。食べたいのを我慢出来て立派だね」と褒めます。これで子どもの行動は改善されます。

「こら!」「だめ!」「いい加減にしなさい!」「なんでいつもそうなの!」「何度言ったらわかるの!」はNGです。

心の中では怒っていても口からは叱る言葉を出せばいいのです。

経験値の少ないママでもできます。これだったら簡単に出来ると思いませんか。

■忘れてはならないこと

子どもの心に言葉が伝わるとその直後の態度は必ず改善されます。それなりに努力しているのです。
これを無視しないでタイミングを逃さずに鬼の形相からモナリザの微笑みになって「はい、きちんと片付けて頑張ったね」と認めてやりましょう。
これをうっかり忘れてしまう親がとても多いのです。

叱りっぱなしですと、せっかく改善されたのに元の木阿弥、態度は元に戻ってしまいますよ。

“頑張って気持ちのコントロールをしたらちゃんとママはそれを見ていてくれた”こんな気持ちを子どもに持たせることで躾もうまくいきます。




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