abeni-pufferコミュのドリームメイカーズ

未完成品を並べてる僕ら
夢を作り続けてた
あれこれ　　考えてはいるが　
いつも始めの一歩がない
ある日君から聞いた
「あした僕はプロポーズをするよ」
夕方の街は今日も遠いともしび
いつも通りに夢をここで作ろうよ
雨降り明日へと　
レシピをため込むドリームメイカー
思い通りの明日へと
溜まった夢は壁一面に
倒れる寸前の自己満足
使う為に考えたものが
考えることが目的になり
結局何もせずに、たまっていくレシピは
本棚を埋め手段忘れた主人見つめている
「じゃあ今日はこれで帰るよ
明日の準備があるから
結婚してもまた２人で
こうして夢を語りたいね
彼が帰ってから僕は
ふと明日の天気が気になった
この雨は上がるのだろうか？
錆びついたレシピをもう一度ひっくり返し
もっと　ちがうと
やっと見つけた最初の一歩(ひとつ)
「出会ったときと同じくらい
君の事が好きなんだ
僕らだけ見える価値だけど
精一杯の本当を詰めたよ」
夢追い人が伝える
一世一代の言葉達が
雨音に邪魔されこんなんなら
別の日にすればよかった
「さぁさぁ街の皆様方、
このロケットは雲に水分を
含ませて重くして下に
落してしまうものです」
もう一人のドリームメイカーの
カウントダウンが雨を裂き
雲が激しく動き出して
地面に向かって落ち始めた
一瞬の激しい雨　
上を見上げると眩しい晴れ
水滴は輝く街の宝石
そんな中、聞きなれた声に
耳を傾けるドリームメイカー
「私もあなたと同じ気持です」
何も邪魔をしない声は街の
全てに聞こえるように広がった

君とみてる世界は
奇跡のようなことが山積みで
不思議な話なんだけれど
同じじゃない自由を選んでゆく
どんな立派な人だって
無駄だと笑う人の中で
最初の一歩はでたらめで
めちゃくちゃなものをカタチにして
誰もがみんな有り余る
ほどの何かを持っている
そんな一歩を踏み出せた人に
絶対おとずれる笑顔の特許