東工大準硬式野球部ゆかりコミュコミュの１年生機械系のみなさんへ

こんにちは、準硬式でお世話になっている上月です。

今日は私の所属しておりました機械知能システム学科について宣伝をしたいと思います。機械系に行きたいみなさん、是非目を通してください。

機械知能の特色・かつ他の機械系の学科と比べた大きな利点は3点です。
１）特殊な授業形態
２）豊富な産学連携に伴う圧倒的な資金力
３）先生同志が非常に仲が良く、学科としても連携性に優れている

後でも書くけど研究室なんて大学院で選べばいいからなぁ、そう考えると研究室の資金力はそんなメリットじゃないかも．．．でも研究室が金持ちかどうかって本当に大切です。

まぁいいや、まず１）から説明します。

【２年次における３コマ通しの講義】

ここでは「変形と振動の力学」という講義を具体例として挙げたいと思います。この講義は基本的には材料力学と振動力学を基盤においた講義です。この２教科は他学科でも普通に行われている基礎科目です。これを１つの講義にしている所にミソがあるのです。

まず前期は前半６回で振動力学、後半６回で材料力学を扱います。しかしそれぞれ１日３コマずつあるわけです。こんな内訳です。

朝：普通に講義
午後１：午前中の講義に関する演習
２時から：講義・演習で扱った内容を体験・確認するための実験
４時くらい：３０分あまってるけど疲れたから終わり

１年生の実験ってどれだけ役に立ってますか？？たぶん実験のために勉強してって、何となく終わってしまうのでは？？僕は少なくともそうでした。それがこの講義は実験の内容が嘘みたいにわかるし、実験での演習効果も高い。

その大きな証拠として、２自由度振動系ってのがあるんですが、その方程式を全員がソラで書き下せるようになってたは機械系で知能だけでした。他学科の奴におどろかれました。元々みんな４類のアホ（もち自分も含め）が集ってるので、アホみたいに講義が丁寧なんです。これは凄いですよ。

しかも実際には３コマよりか短いのですｗ

３コマ通しの講義がきついって噂．．．嘘です。２コマからだしあんな楽なもんないですよ。試験の数も少ないし＾＾

そんでもって後期ですが、材料の振動や破壊力学といった、材料力学と振動力学の境界領域を扱います。忘れかけた内容も２方向から１日にフィードバックしてくるんで、理解が深まります。

これと同じような感じで「エネルギーと流れ」「設計と生産の工学」「メカトロニクス工学」といった講義も行われていきます。

【プレゼンテーションを最大限重視】

プレゼン練習に非常に力をいれています。２年生の「機械知能セミナー」「設計と生産」３年生の「プロジェクト研究」「システム創造」で多くのプレゼン機会を与えられます。一人最低４回は発表することになっています。

この成果は実際に大きく発揮されていまして、機械宇宙出身の他の研究室の先輩が言うには「機械知能の人は本当に発表が上手い、驚いた」とのことでした。

くだらないと思うかもしれないですが、将来的にどんな仕事だろうと発表がないものってことはありえないんで、大学で基礎を学ぶことは大切なのではないでしょうか？？

【システム創造】

どの学科でもやっていますが、最後に機械製作の講義があります。しかし凄いのはここでの金のかけ方です。他学科では１班２０万円くらいですが、ウチの学科は平均したら６０万くらいが用意されています。多い班では１２０万円ほどかけたってところもありました。３次元CADを思う存分使って設計し、図面を書き、最後に作る。

空気で動く車を作る班もあれば、イラストをスキャナで取り込んでハンコを作る機械っての作った班もありました。かなりバラエティに富んだものが出来るのではないでしょうか。


講義の特色はこんな感じです。まだ新カリキュラムになって４年目です。しかし昔のクソ学科とされていたころの面影はありません。機械知能の講義は全国的に評判が良く、３教科については東工大全部で１４教科しか選ばれなかった「優れた創造性教育科目」に選ばれました。機械系全部で５教科、ウチ３個が知能です。凄いでしょ？？

講義には教員・学生共に絶対の自信があります。


２）産学連携に伴う豊富な資金力
元々「生産機械工学科」なので、生産にかかわる重要な研究をしています。そのため企業との連携が非常に盛んで、要は金持ちです。

例えば私の所属している研究室の共同研究企業はこんな感じ

日産自動車
本田技研工業
リンテック
東芝
荏原製作所
テキサス・インスツルメンツ
神戸製鋼所
凸版印刷
日立製作所
４月からキャノン

電力中央研究所

凄くないですか？？早々他学科では無いですよ。もちろん就職にもコネ効いたりすることありますよ＾＾

また他の研究室でもＪＲ福知山線脱線事故の調査研究や、Ｈ２Ａロケットの墜落事故にともなうＪＡＸＡ・三菱重工業との共同研究など、国との絡みも強い。実は機械宇宙より宇宙絡みのテーマが多いって噂もチラホラですｗ機械宇宙は宇宙やってるの松永研以外あるのか？？わかりません。

以前、石川島播磨重工の技術系の偉い人とお話したことがありますが、「お金もあるし、有名な先生一番そろってるのに、なんで知能人気ないんだろうね。わかんないよ」って言ってました。

研究室なんて１年生の段階で良し悪し・面白みやつまらなさが分かるほど単純なものではないのです。地味だけど熱い研究室が揃ってますよ＾＾全部企業の最前線ですもん。

もし本当に志があるにしても大学院に入るときに選べばいい話だと思います。みんな研究者になりたいわけじゃないでしょ＾＾

３）先生同志の連携力

言わずもがな、あんな講義は振動の先生と材力の先生が相談しないと上手くいくわけありません。学科会議も他学科の２倍の回数あるらしい。

学科のイベントも非常に盛んで、僕らも愛知万博のサテライト行事に学科として参加しましたし、今年も７月と学園祭で子供向けイベントをやりました。来年は地方に乗り出すって話もあります。

楽しいですよ＾＾


もちろん悪いところもあります。
不人気なので、学生の質が一見低いところ。それでも第一志望の数の伸びは出てきまして、ついに去年は１９人が第一希望でした（少な）。このマイナス点も克服されつつあります。

知能人気ないから転類が通りやすいという噂も＾＾

まぁレベル低いと言っても、結局はみんな東工大生ですから基本的にはバカじゃない。馬力はみんなあるんだってことを最近感じます。


機械知能の宣伝はこれくらいですかね？？
研究室の見学とかは随時行っているので、是非足を運んでは？？ウチの研究室なら僕が応対しますよ＾＾

機械系３学科。基本的に目指すところは全て同じです。ただそこまでのアプローチが違うだけです。今までうちの学科など眼中の無かった人も、頭の片隅にでも置いておいて下さい。

それでは長々と失礼しました。
読んでくれたかたありがとうございます。

是非参考にいてみてください。ほんでは。


機械制御システム専攻
（機械知能システム学科）
固体システム研究室　修士１年
上月謙太郎