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管楽器の呼吸法コミュのPERFECT BREATH 2-2基礎から学ぶ管楽器の 「呼吸法・発音法」2 by Shoichi Kameya

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d.胸式呼吸による吸気と呼気
吸気時に胸郭部分の吸気筋(肋間筋・背筋等)が働き、「胸郭が広がり」「肩及び腕が上がり」吸気筋は緊張します。
呼気時には、胸郭が狭まり肩が下降します。呼気時には重力のため呼気筋は働かないことがあります。一般に悪い呼吸法とされますが、「腹式呼吸」と連携することにより完全な呼吸をすることができます。

3.理想的な呼吸法
 理想的な呼吸法とは、「腹式呼吸」と「胸式呼吸」の二つを連携させて使う呼吸法で、「胸腹式呼吸」「完全呼吸」「ヨガ式」など、色々な呼び方で呼ばれています。人間の体は部分として働くことはなく、必ず全体が関連性を持って働くものですから、呼吸法に関しても各部分の認識から入って、関連をふまえつつ、全体として働くように訓練する必要があります。

a.理想的な吸気(吸う息)
 吸気の前に、下腹部を引っ込めて、息を吐き切ってから力を抜くと、自然に下腹部に息が入ります。横隔膜が下降して腹部が膨らみ、胸郭下部も関連して膨らむことが分かります。その後、胸郭部分の吸気筋(肋間筋・背筋・鎖骨等)が働き胸郭を広げておこなう吸気をおこないます。全身を使った呼吸法です。
b.理想的な呼気(はく息)

二つの呼気(はく息) 
i.純粋呼気
「腹式呼吸による腹からの吹き上げによる呼吸」
 腹式呼吸の基本的な息は、「斜腹筋」「殿筋」等の下腹部の「呼気筋」の息の吹き上げによる、「純粋呼気」です。体の最深部からの伸びのある息によって得られる音は、独特の「容易さ」「太さ」「艶」「密度」「透明感」などを伴って、音楽の表現に命を与えます。下腹部が収縮し、「ふいご」のように息を押し出します。上級者やプロの演奏者にとっても、「息をたっぷり使って演奏すること」は、とても大切なことです。「純粋呼気」で十分に響いた音は、その効果が絶大なことがわかります。管楽器の全てのテクニックのベースにこの「息のパワー」がありますから、毎日、練習しなければなりません。一度体がわかってしまうと、それ以上あまり意識しないでも済むようになりますので、四六時中考えている必要はありません。でもしばらく楽器を離れると、また忘れてしまいますので、思い出す為に、すこしだけ意識する必要があります。
 この「息の吹き上げ量」は、演奏上とても大切な要素です。体の大きな人はそれだけで楽器を吹くのが楽なのは、「息の吹き上げ量」に余裕があるからです。では、体の小さな人にはできないかというとそんなことはありません。水泳や色々な呼吸法の訓練は、明らかに吹き上げ量を増加させます。第四章ではこの吹き上げ量を増やす訓練をしっかり行います。普段に下腹を「べこべこ」動かすだけでもかなり吹き上げ量は増えますから、練習の前、曲の間、本番前待っている時などいつでも実行することができます。
 この本では、「純粋呼気」のことを「一の呼吸」と呼びます。

ii.対応運動:「横隔膜」による「純粋呼気」のコントロール
 実際の演奏時には、音楽の色々な表現の変化をつけるために、「横隔膜」の働きが「純粋呼気」をコントロールします。柔らかい表現・固い表現。冷たい・暖かい。明るい・暗い。鋭い・鈍い。あらゆる表現を具体的に、「横隔膜の押し下げ」による「対応運動」でコントロールします。
 「対応運動」による、呼気時のコントロールされた息を「2の呼吸」といいます。
 つぎの練習の1と2は座って、3は立って行います。
 座奏と立奏の明らかな支えの違いを意識しなければなりません。
c.演奏時の息の支え
 実際の演奏では上記 ii.の対応運動で息の支えを感じます。具体的に次の3つの場所で感じることができます。
i.鳩尾(みぞおち)
 対応運動の最初は、純粋呼気の吹き上げのコントロールを鳩尾で行うことにより、安定したテクニックが手に入ります。息を鳩尾に集めるように、下外向きに力をかけて支えます。この時、腹式呼吸のところで説明した、息を押し出す下半身の筋肉が働いて、息を吹き上げ、鳩尾が前方に押し出されるように息を支えます。口を閉じたまま、軽く咳をしてみると、わかりやすいですが、お腹の底からの「吹き上げ」が鳩尾のところで上下から「押しあって」して安定している感じです。

胸の真ん中を触りながら上から下りてくると骨のなくなった、柔らかい所です

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