ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

管楽器の呼吸法コミュのPERFECT BREATH 1.基礎から学ぶ管楽器の 「呼吸法・発音法」1 by Shoichi Kameya

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
はじめに
 誰でも楽器がうまくなりたいのです。いっぱい工夫してもどうしても上手く行かないときは息にまかせてみませんか?
 息がうまく行った時はアンブシュアまで楽になります。体も楽になります。本当に気持ちよく楽器が吹けるように基礎的な理論を是非学んでください。

1.呼吸法の楽器の演奏への効果
a. 体をしっかりさせて、息の支えを作ります
 「肺」という空間を体の中に持つ「人間」は、力を使うときにはいつも息を止め、体を固くして力を使うための足場を作ります。重い物を持ち上げる時はもちろんですが、針の穴に糸を通す時など、微妙な作業をする時も息を止めて力のコントロールをしています。
 重い物を持つときは肺を「陽圧」にして、そして力の少ない「微妙」な作業の時は「陰圧」にして体を固くして足場を作ります。この作業は主に「声帯」と「仮声帯」(図)を使って行われます。

b.心・感情と体の関係
 音楽の演奏では、この「息ささえ」が音色やニュアンスを作り出す、土台になります。そして、「横隔膜」は「息」を感情や音楽に合わせてコントロールしています。
 心と感情の変化は「息」の変化につながり、音楽表現につながります。感情の赴くままに演奏することは、自然に筋肉に命令を与え、感情が筋肉の動きに変わるのです。
 それは、とても精密に行われるので、動きをただバラバラに分解するだけでは何もわかりません。
 演奏という体を使った行為はよく、ドライバーが車を運転するのに似ていると言われますが、むしろ「馬」に乗っている感覚の方が近いでしょう。良く訓練されて、長年連れ添った馬は、大事な場面以外は車と違って自分で判断して前に進んでいきます。車と違ってドライバーが四六時中、感覚を研ぎ澄ましている必要はありません。名人が思うままに、自然に演奏している姿はこの感覚にとてもよく似ています。「体」という道具をいかに合理的に使うかを学ぶことが呼吸法の目的なのです。


c.呼吸法は全ての体の動きと 感情表現の基礎です
 管楽器だけでなく「弦楽器」「ピアノ」「打楽器」などでも、「呼吸」は演奏に、とても重要な影響を与えます。前にも述べましたように、弱音の演奏時には「肺」を陰圧状態に固定し、筋肉の足場を作ります。また、どの楽器でも、息を細く吐きながら演奏すると、ディミニュエンドを、美しく演奏することができます。そして、息をゆっくり吸いながら演奏すると、弱奏で大変デリケートで安定した表情が得られます。全ての楽器の演奏で、「呼吸法」は、驚くほどテクニックの安定に寄与します。
 管楽器の場合はこのことはもちろん、演奏に直結します。吸気時の体の状態、いわゆる「吸うように吹く」という状態で演奏することで、弱奏で大変デリケートで安定した表情が得られます。これが、演奏の時に、「横隔膜」が「吸う息」のように下がろうとする、「吸気的傾向」で、この時「肩の力」は完全にぬけます。管楽器だけでなく、楽器の演奏の時に肩の力をぬくことは、とても大切で難しいことのひとつですから、これは本当に驚くべき事です。
 涼しい表情の眉間から、音が出て行くような感じで演奏すると、高音でのびと開放感のある音色を得ることができます。この時、息は体の最深部から吹き上げられます。逆に眉間に全ての顔の表情が寄ってくるときは、凝縮した、抑圧された音色が得られます。
 このように、「呼吸法」は音楽表現と密接な関係を持っています。

d.「呼吸法」の管楽器演奏に及ぼす影響
 管楽器に有用な呼吸のテクニックは、アンブシュアや舌・姿勢にも決定的な影響を与えます。全ての基本が呼吸法であると言われる所以です。より効率的で効果的な「管楽器の演奏」のための「呼吸法」と、そこから派生する、弦楽器・ピアノ・打楽器・指揮はもちろん演劇の分野のテクニックにまで及ぶ「息の不思議」は、とても奥が深いものです。また、「呼吸法」は精神や健康にも直接影響を及ぼします。その探求は楽しく、楽器から楽に音が流れ出した時は、たとえようもなく幸福な瞬間です。

2.実際の呼吸法
(腹式呼吸と胸式呼吸)
a.腹式呼吸
「腹式呼吸」とは吸気時に横隔膜が下降して腹部が膨らみ、呼気時に横隔膜が上昇して空気を押す呼吸法のことです。
「腹式呼吸」を正しく実践してみると、驚くべきことが起こります。「おなかの底から、たっぷりとした息を、気持ち良く吹き出す」というイメージだけで大幅に音色が改善されます。細かい色々なテクニックや劇的な強い表現などは、この単純な呼吸だけでできるわけではありませんが、「健康な体で自然の中で気持ちの良い呼吸ができたような」、「深い安らぎを得られたときのような気持ちの良い音の出」は、すべてのことが「健康な体」から始まることに似ています。不健康な音はどこかで必ず行き止まりが来ます。いつも気持ち良く楽器を吹くことができことが、楽器を演奏する上で、最も大切なことです。
b.腹式呼吸による吸気(吸う息)
「腹式呼吸」は、就寝時には自然に行われるので、横になって試して下さい。そして、これを意識的に拡張することを練習して下さい。「横隔膜」をはじめ、息を吸うための筋肉が共同して働く事が分かります。
 上体を起こすと、重力が働くため、吸気の始めから中程までは、内臓や腹部脂肪の重さだけで吸気が可能となり、横隔膜等の筋肉は、積極的には働きません。お腹を引っ込めて息を吐き切ってから力を抜くと、楽に息がお腹まで落ちていくような感じが味わえます。これで正しい吸気を理解することができます。吸気の後半ではさらに積極的に腹の周りを拡張する感じで「横隔膜」等が関与し、自然に胸郭もふくらみ、気持ち良い「吸気」を意識することができます。
 この「腹式呼吸」は、いろいろな健康法にも使われる呼吸法で、この呼吸法の訓練により積極的に吸気筋を使って実際に演奏に使える空気の容量を増加させることができます。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

管楽器の呼吸法 更新情報

管楽器の呼吸法のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。