テレビでサッカー観戦(採点つき)コミュのガンバ大阪vs浦和レッズ

J1　第1節
ガンバ大阪vs浦和レッズ
2006年3月4日＠万博記念競技場

前半2分：ワシントン　0-1
後半22分：加地亮　1-1

いよいよJリーグ開幕。

天気もよくて、気持ちよさげ。
しかも、いきなり去年の1位vs2位なんて、なかなか粋じゃないの。

ガンバは、ダイヤモンド型というより、3ボランチ＋二川という、4-4-2。
レッズは、去年からお馴染みの4-3-2-1。

前半2分、いきなり、ワシントンが先制！

右サイドの山田暢久が突破し、まさにピンポイントなクロス。
家長は、ちょっとあっさりかわされ過ぎたか。

ボランチの橋本が、少しでもワシントンのバランスを崩そうと、遅れながら慌てて体をぶつけるが、ビクともしなかった。
このワシントンの体幹の強さ、すごい。

その後、レッズは前線から激しいプレッシャーをかける。
ワシントン、小野がよく動いていた。

一点を追うガンバだが、このメンバーはどうなんだろう。

3ボランチは、どちらかと言えば、いずれもパッサータイプ。
ドリブルでアクセントをつけたり、果敢に飛び出していくタイプがいない。
時おり、トップ下の二川が（主に左サイドから）レッズDFラインの裏を狙うが、単発に終わってしまう。

すると、頼みは両SBのオーバーラップということになる。

しかし、家長は対峙する山田暢久との駆け引きに負けて、あまり攻撃参加できず。
加地は、高い位置までは行くものの、三都主を抜け切れない。

そんな感じで、前半終了。

後半、ますます加地にボールが集まることが多くなる。
しかし、三都主ががんばる。
まあ、加地の攻撃のバリエーションも縦に一辺倒で単調なものだったのだけど…。

レッズもレッズで、前半からボールは支配するものの、決定的なところまでいかない。

業を煮やしたか、闘莉王が上がるようになる。
その闘莉王に（ポンテからだっけ？）DFの裏を取るスルーパスが出るも、この一対一は藤ヶ谷がいい飛び出し＆顔面ブロックでストップ。

その数分後、三都主がラインを上げ損なったところに、加地が抜け出す。
加地は（この試合で初めて）三都主を内側にかわし、左足でゴール！

結局、三都主、やっちゃった…。

加地も、このプレイを大事なところにとっておくために、それまで執拗に縦にばかり突破していたのだとしたら、まさに狙い通り。

その後は、両チームとも中盤のプレッシャーも緩み、なかなかの打ち合いに。

レッズは、無人のゴールを前に、長谷部がバーの上をいくシュート。
ガンバは、マグノ・アウベスのバーを叩くシュート。

それぞれ、後半30分台に決定的なシーンを作る。

だが、その後はちょっとトーンダウン。
やはり、お互いに「開幕戦でこの相手なら引き分けでもいいか」「むしろ、負けたくはない」という気持ちが透けて見えた感じ。

ガンバは、マグノ・アウベスがもっとフィットしたとしても、この中盤じゃ、昨年の攻撃力は見込めなさそうな感じ。

レッズは、前線からプレッシャーをかけようとする意志が見られただけでも、よし。
今日はフィジカル的に長く持続しなかったが、調子が上がってくるにつれて、もっとよくなるんじゃないだろうか。
ワシントンという絶対的エースもおり、優勝候補に変わりはない。

あ、そう言えば、この試合はスペシャルレフェリー（プロのレフェリー）の吉田さんだったが、ファウルに対して明らかにミスジャッジがあった。
イエローを出されたシジクレイが、かわいそう。
こちらは、ちょっと先が思いやられる開幕戦だった。


【ガンバ大阪】
GK：藤ヶ谷陽介：6.5
闘莉王の飛び出しをいい飛び出しで防ぐ。劣勢の中で1失点に抑えたことが引き分けを生んだ。
右SB：加地亮：6.5
価値ある同点ゴール。なにより、あれだけの上下動を繰り返すスタミナはすごい。
右CB：シジクレイ：5.5
失点は仕方ないが、やや不安定な場面もあり。
左CB：山口智：6
前でよくチェックしていた。合格点。
左SB：家長昭博：5
ほとんど攻め上がれず。長所が出なかった。
ボランチ：明神智和：5
安全なパスが多過ぎる。守備では計算できるけど…。
ボランチ：橋本英郎：6
3ボランチの中では、最も縦に勝負するパスが多かった。機を見たミドルも○。
ボランチ：遠藤保仁：5.5
前線とまだ噛み合っていない。彼も良さが出ていなかった。
トップ下：二川孝広（→後半42分OUT）：5.5
前半はうまくDFラインの裏を取っていたが、徐々に消えていった。
FW：フェルナンジーニョ（→後半36分OUT）：5.5
ペナルティエリア近辺では、やはり危険な存在。貴重な選手。
FW：マグノ・アウベス：5.5
コンビネーションはまだまだだが、チャンスはいくつか作る。

FW：播戸竜二（←後半36分IN）：5.5
ゴールまでは仕事できず。もうちょっと時間をあげたかった。
MF：寺田紳一（←後半42分IN）：−
評価できず。

【浦和レッズ】
GK：都築龍太：5.5
若干不安定な場面あり。加地のシュートは、まあ仕方ない、かなあ。
右DF：坪井慶介：6
前には強さを見せる。時おり二川に裏を取られるシーンあり。
DF：田中マルクス闘莉王：6.5
守備＆攻撃と、マルチな活躍。
左DF：堀之内聖：6
安定していた。レギュラー奪取か。
ボランチ：長谷部誠：5
攻撃面ではほとんど絡めず。もっとアピールしたい。
ボランチ：鈴木啓太：6
守備での貢献度高し。よく穴を埋めていた。
右MF：山田暢久：6.5
アシストに加えて、守備も問題なし。欲を言えば、その後ももっと攻撃に絡みたかった。
左MF：三都主アレサンドロ：5
途中までは順調だったんだけど…。やっぱりDFラインにいてはいけない人か。
トップ下：小野伸二：5.5
守備ではよく動いていたが、攻撃面ではまだまだ物足りない。
トップ下：ポンテ（→後半44分OUT）：5.5
小野と同様、決定的なアクセントをつけるまでは至らず。
FW：ワシントン（→後半28分OUT）：6.5
得点はさすが。ポストプレーも安定。

FW：永井雄一郎（←後半28分IN）：5.5
ボールは幾度かキープしたが、突破する場面はなかった。
DF：内舘秀樹（←後半44分IN）：−
評価できず。

試合内容：5.5
それなりにゴール前のシーンも多く、つまらない試合ではなかった。
けれど、やっぱり「勝ち」を狙ってほしかったのも事実。